2014年07月31日

京のおもてなし

暑いです。ほんと、暑い。
暑いというからますます暑くなる、と、よくこどもの頃しかられましたっけ。
ちょっと暑さを忘れるために、納涼雪景色2題。

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こちらは、岩手日報新聞小説・大村友貴美さん作・ガーディアン挿絵第87回挿絵。
太平洋戦争末期、盛岡駅に着いた登場人物が、ふりしきる雪の中、とある謎を追う、の巻。

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もう一つは、あさってからの京都展で展示の奥会津を描いた「雪の日」。
ちなみにかつて、パリで開催された日仏現代美術博で、「ARTEC造形美術賞」をいただいた作品です。
…なんて受賞歴を記したら、めっちゃめちゃかっこわるくなったと思うのは私だけだろうか??
かーっと恥ずかしさで熱くなってますます暑くなってしもた(汗)
でもたまにはいいか、こういう画家っぽい自己主張も(笑)

そんなところへ、最近知り合った京都の方から、ひとかかえの京の味がとどきました。
あれ?明日は個展搬入で京都だ、と思いつつお礼の電話を入れると、
「会場に持って行ったら、仙台へ持ち帰りが大変でしょう?だから、その前に送りました。いらっしゃる前に京都への思いが深まるように…」(←これをネイティブな素敵な京都弁で)

京都の人の、さりげなくも深い思いやりに、じんときました。

さて、明日は京都へ参ります。

以下個展情報です。
+++++++++++
8/2〜8/8 町屋カフェ月の花二階イベントスペースにて、水彩画個展をひらきます。
京都出身・仙台在住のギャラリスト岳田美也さんプロデュースの展示です。
岳田さんは全日、皆様を会場でお迎えします。
私も8/2(土曜)8/3(日曜)の2日間、会場におります。
ぜひ、足をお運びください。
※ギャラリートーク開催
8/2(土曜)19:00〜 飲食付きの緩やかなトークです。¥3,000
8/3(日曜)14:00〜 ドリンクスィーツ付 ¥500

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2014年07月30日

もうすぐ京都

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京都での水彩画展をあと3日後に控えて、新聞連載小説「ガーディアン」挿絵とコンペ仕事を畳み掛けています。
今回の仙台不在は4日半。週末休日挟むので、実質ウィークデイは2日半の仙台vacancy
向かう京都の夏はこれまた半端なく暑いということで、気合い入れて行きます。

アップした絵は、仕事で手がけた商工中金さんのカレンダー絵柄。今、秋田の竿灯祭りです。
東北にも祭りの季節がもうすぐ到来。
ちょうどそのタイミングに、私は京都で展示。
東北と京都といえば、阿弖流爲と坂上田村麻呂というエニシもあるね。

恒例の個展初日朝の神社詣ですが、今回は、阿弖流爲の祀られている清水寺にお参り行こうと思っています。

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2014年07月23日

ミゲル君の唄う村

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「消臭力」のTVCMみてて、家族皆で、「あれ、ここ、懐かしい!!??」
メーカーのサイトで調べたら、ミゲル君たちが唄っていた町は、以前旅したポルトガルのアレンテージョ地方・モンサラーシュでした。
ちなみに古山家ポルトガル放浪=一応私のスケッチ取材旅=で辿り着いた、思い出五つ星の村。
肌で知った、旅先の空気感って、そうそう忘れないものです。
街角が映っただけで、ほぼビンゴって、旅好きのひとなら同じでしょう、たぶん。

ちなみにアレンテージョはワインの名産地。でも国内消費がほとんどで輸出はあまりしていないとのこと。
宿のオーナーがお土産にくれたワインは、美味しかったな。

しかし、気になります。
広告作るにあたって、プランナーはなぜ数ある村々の中から「モンサラーシュ」を選んだのだろう?
趣旨意味付けを聞いてみたいところではあります。

広告畑に片足つっこんで生きていると、そんな些末なことが気になってしょうがない。

水彩画は、モンサラーシュを描いた「夏時間」です。
posted by タク at 17:28| 宮城 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | モノヅクリの裏庭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月19日

のほほん

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本日、津軽から梱包が届いた。
梱包解いて、額を棚に納め直し、次なる展示の京都へ送る段取り作業をちょこっとやって、今日の仕事は終わりに。

津軽から戻ったその日の午後から、8月末山形大沼デパート展と10月アタマの仙台藤崎デパート展示の仕込みが待ったなしだった。
昨晩は9時過ぎに服を着たまんまベッドによこになり、気がつけば今朝の7時。
今日は久しぶりにノンビリすることにした。

いいね、この、のほほん感♩


描いて生きるって、ある意味ギャンブラーだよね。
ある表現者が私に云ったことがある。
「レッスンプロになるか、トーナメントプロになるか?同じ表現者でもそれはまったく違う生き方なんだ」

そんな話を間に受けたわけではないけれど、思うところあってカルチャーのレギュラー教室を辞めて四年ほどになる。

その選択が正しかったのかどうかは、未だにわからない。
でも、結果オーライ、その後幾つかの必然と思いたい道を経て、ここにきて新しいことを始めることになりそうだ。

どこまでも続くこのスリル、めいっぱい楽しんでみようっと。



posted by タク at 14:48| 宮城 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | モノヅクリの裏庭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月16日

弘前マリア像と京都そして大阪

弘前展も無事おわりました。
津軽の人たちは、ストレートでした。見知らぬ私へ、嬉しいダイレクトなメッセージをたくさんくれました。
ありがとうございました。

会期中、東京に住む友人から、「弘前に居るならカトリック教会にあるマリア像をぜひみてきて」と、メールが着信。最終日に時間を作って行ってきました。

これが言葉にならない素晴らしさ。
誰もいない礼拝堂で、マリア像を前に静かな時間を持てました。弘前滞在中、全てがいい時間だったけれど、最もいい時間の一つがマリア像を前にした時間でした。

しばらく見て帰ろうとしたところへ、立ち居振る舞いの美しい女性が入ってきました。
京都からいらしたその方は、バレエの先生でした。道理で歩き方、立ち姿が違う。

京都から東北へはじめて遊びに来たとのこと。そんな世間話旅話の中で、私の次の展示会場は8月の京都です、そんなことを伝えると、
「その期間は公演のはざまで、ちょうど京都に居るわ。滞在中、ぜひ半日お時間ください」
と。
「観光客の行かない『とっておき京都』を案内しますさかいに〜」(京言葉間違ってたらスミマセン、そんなバリバリ京都の言葉)
との嬉しい申し出をもらいました。
なんとも縁を感じた出会いでした。

表現者の世界で食う者同士の、目に見えない共通語って、たしかにありますね。

教会を後に展覧会場に向かっていると携帯に着信が。今度は大阪のギャラリストの方でした。この方は私の書いた「子規と歩いた宮城」を奈良の正岡子規研究所に繋いでくれたかた。
8月の京都展示の折、大阪に会いに行くことになりました。

ものの30分の間に西日本のお二人と話したのも不思議な感じでした。弘前での展示は次へのコネクションだったのかもなー、なんて思っています。

写真は弘前カトリック教会のマリア像です。
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posted by タク at 10:12| 宮城 | Comment(0) | TrackBack(0) | 個展 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月14日

見知らぬ町

誰も知らない町へ旅に出る。
土地へのある種の嗅覚が鋭くなる。
旅先ではいつもは感じない鋭さが研ぎ澄まされるのがよくわかる。

昨日のことだ。
弘前駅につき、駅前で昼ごはんを食べる場所を探していた。
ぶらぶら歩いていると、一枚の看板が目に着き立ち止まった。書かれていた言葉は、シンプルに
good beer   good music

店はしまっていた。

夜しかやっていないようで、どんな店かわからなかったけれど、後ろ髪を惹かれる感覚で、その場を立ち去った。

夜、弘前の友人夫婦が一献の場を設けてくれた。イタリアンとワインのゆうべは絶品の時間を私たちにくれて、あっという間に過ぎて行った。
支払いをすませて、もう一軒たち寄ろうということに。
「タクシーでいこう」と友人。
暗い街中を走り抜け、ついたさき、ここだよ、とタクシーを降り目についたのは、good beer   good musicの文字。

旅に限らず、感覚に訴えてくるもの、目を引くものって大事だと思う。そこは「居るべき場所」なんだと思う。

座る席が用意されていたような、心地よい夜でした。


posted by タク at 14:59| 宮城 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月13日

信じることだ

弘前展の真っ最中ですが、八月の展覧会の準備も進んでいる。
実は、はじめて京都にお邪魔します。

立て続けにアホかと言われそうなのだが、否、言われているのもわかっているのだが、やることは、断固やるのだ。

「遅々として進まない震災復興をなんとかしたい…、だから、京都と東北を繋げるんだ」と、旧知のギャラリストから声がかかった展示なのだが、彼女の殺し文句が嬉しくも有難かった。
「拓ちゃん以外に、誰がいるっていうの?」

震災直後、彼女とは絵の展示であの窮地を乗り切った仲だ。
「描くこと、描いた絵をたとえそんな状況でも展示し誰かの心に届けること」で石にしがみついた絵描き屋を見まもってくれていた彼女のそんな言葉は、今となっては自分の誇りだ。

売れるかどうか?稼げるかどうか?ここまでくると、もうそんなことはどうだってよくなるもんだね。
必要とされているかどうか?
大事なのはそこだ。

意味づけ、やる根拠なんて、ただの消えていく言葉にしかすぎない。ただ、東北の人間が震災以降描き続けた事実を知ってもらえば、何かが変わる。

自分をパーフェクトに信じてあげようと思う。311のあの窮地、畳み掛けるような出来事を、バカのように描いて乗り切った小さい絵描きを、10000パーセント信じることにした。

評価どうあれ、自分を信じることにかけては誰にも負けたくない。

今からまた弘前に入ります。
posted by タク at 08:50| 宮城 | Comment(2) | TrackBack(0) | モノヅクリの裏庭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月10日

初日は台風接近中

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弘前展初日が、無事終わりました。
絵は、出品作から小泊をえがいた「漁師小屋」です。

初日の雨にも関わらず来場下さった津軽の人達、気持ちがなんとも暖かい。
去年知り合ったクリエイターのSさんが学生さんをひとクラス連れてきてくれたり、仙台まで戻らねばならずの私を、田中屋さんのMちゃん、駅までおくってくれたり、、、ハートウォーミングツガル、だ、ほんと。

伊藤さんの働きかけで、陸奥新報さんと東奥日報さんの取材が入りました。
津軽での展示が初めての私は、今回もいわゆる口悪く言うところの「どこの馬のホネ?」作家なので、掲載、ほんっとにありがたいです。
これもすべて伊藤さんのおかげだ、、、感謝。
ヘルプに一週間盛岡から入ってくれる谷藤さんにも、めちゃくっちゃ助けられてる。ひたすら多謝。ひとは一人では生きられない生き物なのだな、やっぱり。

今日は一旦仙台へ戻りました。
台風が北上しています。新幹線は大丈夫と踏んでいたけど、奥羽本線動いてて、よかった〜。
台風の進路をずらすべく、景気づけに一番来場者が多かったショットをアップです(笑)

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posted by タク at 22:51| 宮城 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 個展 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月09日

明日弘前2人展スタート

午前中、岩手日報連載小説の挿絵を仕上げ、新幹線で一路北へ。
弘前に着いたのは午後2時でした。新幹線、速い!

会場では書家の伊藤さんと、今回会期中販売ヘルプに入ってくれる谷藤さんが、すでに梱包を解いて待っていてくれました。

展示が終わって、向かいのパブで夕食。まるですでに終わったような3人の空気感が面白かった。何事につけ、成功サキドリは、基本だ(笑)

弘前、雨が降ってきました。
でも、恵みの雨だな、きっとこれは。
明日初日は夕方まで会場入り。
楽しくいきます♩4BEE607A-E9D6-4963-8A51-49F7B50C04C2.jpg6081C8CF-6FF2-4229-A11E-AE29F3A84435.jpgF290D27B-8B3D-4FF3-84CD-9B7078AC505B.jpg





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2014年07月08日

橋渡し

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人を紹介したり、橋渡ししたり。
なんだかそんなことが立て続けです。
今日は、某画廊からと某プロダクションからのそんな電話が2セット(笑)
工芸作家さんとフリーアナウンサーさんの橋渡しをしました。

人は知らないところで紹介したりされたりしているものです、きっと。
だから浮き草みたいな自分でも明日に食いつなげている。

そんな浮き草古山は、あさって9日、2人展「つがるたび」の搬入のため、弘前入りです。
10日から15日までの会期、どんな紹介が待っているのか、楽しみだな。

トップの水彩画は2人展出品作、金木付近の冬を描いた「製材工場のある風景」。

個展案内は以下です。
私は初日10日と日曜から最終日まで在廊予定です。書家の伊藤康子さんは全日会場に居ります。
ぜひ、ぜひ、ご来場ください。
お待ちしています!

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posted by タク at 01:32| 宮城 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 個展 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月01日

ギャラの10%

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前回に続いて、本のはなしをちょっと。
フリーのイラストレーターとして独立したての頃、取引先の方が私にいいました。
「イラストレーターがもらうギャラの10%は次の仕事の資料本代だ、そう思ってるといいよ」

最近はネットで検索してぱぱっと調べてしまうことも多くなりましたが、やはり厚みのある本のもつ「入力パワー」は、時間かけてじわじわ来るものだとあらためて思います。

私の場合、特に、文章を読んで描く仕事の場合は、どうしても資料は本になりがちです。
載っている写真や文章をそのまま参考にするというよりも、その周辺の放つ「何か」が表現に作用してくるかんじがします。
本の持つ匂いもまた多分に影響を与えているのではないかしら?と、先日の40年以上経ち紙が変色した写真集を開いた時は思いました。

一時お世話になっていた取引先は残念なことに倒産してしまい、そんな言葉をくれた方も連絡が取れなくなってしまいました。
でも、ふと先日、十数年ぶりにその方の顔が思い浮かび、なんだかうれしくなった。

「ギャラの10%を本代にまわしなさい」
それは何気なく言ったのかもしれないけど、今の自分を形づくってくれた有り難い一言だった、と、あらためて思っています。

重みのある「本」はやっぱりいいな。

水彩モノクロイラストは、仙台文学館ニュースに過去使われたものです。
毎月ことなる作家が、自分に影響を与えた一冊を紹介する、というページ。
原稿が届くと、文中紹介される本を手に入れて、私なりに一度読んで描いています。作家の原稿を読んでから目を通す本。結構楽しいんだよね、これが。
posted by タク at 23:19| 宮城 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | モノヅクリの裏庭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする