2014年07月01日

ギャラの10%

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前回に続いて、本のはなしをちょっと。
フリーのイラストレーターとして独立したての頃、取引先の方が私にいいました。
「イラストレーターがもらうギャラの10%は次の仕事の資料本代だ、そう思ってるといいよ」

最近はネットで検索してぱぱっと調べてしまうことも多くなりましたが、やはり厚みのある本のもつ「入力パワー」は、時間かけてじわじわ来るものだとあらためて思います。

私の場合、特に、文章を読んで描く仕事の場合は、どうしても資料は本になりがちです。
載っている写真や文章をそのまま参考にするというよりも、その周辺の放つ「何か」が表現に作用してくるかんじがします。
本の持つ匂いもまた多分に影響を与えているのではないかしら?と、先日の40年以上経ち紙が変色した写真集を開いた時は思いました。

一時お世話になっていた取引先は残念なことに倒産してしまい、そんな言葉をくれた方も連絡が取れなくなってしまいました。
でも、ふと先日、十数年ぶりにその方の顔が思い浮かび、なんだかうれしくなった。

「ギャラの10%を本代にまわしなさい」
それは何気なく言ったのかもしれないけど、今の自分を形づくってくれた有り難い一言だった、と、あらためて思っています。

重みのある「本」はやっぱりいいな。

水彩モノクロイラストは、仙台文学館ニュースに過去使われたものです。
毎月ことなる作家が、自分に影響を与えた一冊を紹介する、というページ。
原稿が届くと、文中紹介される本を手に入れて、私なりに一度読んで描いています。作家の原稿を読んでから目を通す本。結構楽しいんだよね、これが。


posted by タク at 23:19| 宮城 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | モノヅクリの裏庭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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