板壁の旧い家の二階、拳銃とマシンガンを得意げに構えたチビ2人が写ったモノクロ写真です。
一人は私。もう一人はKちゃんという、毎日のようにつるんで遊んでいたおさななじみです。
場所は岩手川口駅のすぐ脇にあった、当時木炭検査所で働いていた父の仕事場兼自宅。ちなみに私の弟の名前は、私がダダこねてKちゃんの名前から拝借したほどの仲良し。
引っ越して以来川口に訪れることもなくなって四十数年、Kちゃんの消息はわからずにいましたが、昨年の盛岡川徳デパートでの個展のとき、一人の男性が話しかけてきました。その彼がKちゃんでした。
岩手町川口に住んでいたのです。
岩手町での個展の話が動き始めて間も無く現れた幼馴染。
これは、結果どうあれ岩手町で個展をやりなさい、ということなのかな?
まずは岩手町にいってみよう、と、思い込み激しい私は舵を岩手町にとったわけでした。
私の実家は盛岡ですが、古山家のルーツは岩手県北の二戸という田舎町。秀吉にたてついた九戸政実が包囲戦で滅ぼされた場所です。ま、本文とはあまり関係ないですが。
その盛岡=二戸の中間地点が岩手町。
中心は沼宮内(ヌマクナイ)。国道4号沿いの交通の要所です。
そんな地理関係上、沼宮内はよーく通っていましたが、あくまで通過点でしかありませんでした。
訪れて四号線から脇道にそれると…大地のラインは、私が惚れ込んで何度も訪れてるスコットランドのそれと同じ!もの。
こんな素晴らしい景観が広がっていたとは…。と、スケッチブックには次々がしがしとドローイングが描かれてました。
以下、次回へ続きます。