2015年02月19日

長い仕事で気づいたこと

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新聞連載小説の挿絵が、いよいよ300枚を越えます。
2014年の春から始まった、岩手日報の大村友貴美さんのミステリ小説へのイラストレーションです。

舞台が、現在と第二次大戦、そして1600年代と、時にして400年をまたにかけています。
イラストレーションもいろいろな媒体があるけれど、ここまで毎日描いているのはもちろんはじめてのこと。
基本、物理的限界を越えていない限りは仕事は断わらないのが主義でもあります。なので、この仕事の打診があったときも、二つ返事でオーケーしました。

制作サイズ自体はそう大きなものでもないですし、表現も自由。なので大丈夫だろうと思って描き始めましたが、一筋縄では行かない、いろいろ気がついたことがあります。

その中の一つが、気を許すと「文の力に押されてしまう」こと、です。
毎日毎日描き続けますので、イラストレーターとしての読み込み&構成を意識して心がけないと、ただの場面解説になりがちなのですね。これは小説家大村さんのさすがの読ませる技量によるもの、そしてロングランのボリュームにじわじわ圧倒された自分のガス欠警報です。

イラストレーターは、読者に先駆けて原稿を読めるという特権がありますが、一読者になってはいけない、と思っています。挿絵は、読者とは違った立ち位置が必要、とも思うのです。
下絵を描いていて、文に押されてることにはっと気付き、自己ボツにした挿絵が今まで何十枚とありました。
そんな下絵は「あ!流されてる!あかんあかん!」と、くしゃくしゃっと丸めて捨ててしまっていますが、それはそれで肥やしとして保管しておけば良かったかな、、、と、ちょっと後悔したりして(笑)

今日も入稿をすませて、ちょっとほっとしつつ、ぼ〜〜っ。
小説のラストが今から気になってしょうがありません。あ、やっぱりなんのかんの言いつつ、大村友貴美さんの小説「ガーディアン」の一読者になっている自分なのでした。



posted by タク at 00:03| 宮城 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | イラストレーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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