長い会期と思っていた、石神の丘美術館での展示も本日最終日です。
今、沼宮内の旅籠でケータイからアップしてます。
まずは、想定以上のたくさんの方にご来場いただきました、ありがとうございました。来館者数も把握していますが、美術団体がよくやる「来館者数発表」は、個人的にカッコワルー、ハズカシーと思っているので、あえてしません(笑)が、美術館学芸員さんはスマイルです。よかった。
昨日、閉館間際、ひとりの中学生の女の子が画集にサインを求めてきました。
学校見学では画集は買えなかったので、あらためて両親に送ってもらって再び来た、とのこと。聞いた家の場所は自転車で来れるようなところではない、とは美術館の方の弁。
実は岩手町の小中高生がほとんど観に来てくれました。その事実が自分としては最も重い価値であります。
その昔、個展をはじめたばかりの頃、作品が売れたことに舞い上がった私は、そのギャラリーのオーナーさんから、コッテリと絞られたことがありました。
「作家の鑑賞者に対する責任とはなんぞや?」をそれ以来、ボンクラアタマで考え続け、アホのように個展を続けることになりました。
今回、岩手町の子供達全員がとても楽しんで見てくれたという事実は、ボンクラなり自己流でも個展を続けてきた価値はあったなあ、と、思っています。
話をその女の子にもどします。
その子の中学には美術部はないとのこと。でも、絵が大好きだと言っていました。
「大人になったら絵描きさんになりたい?」と聞くと、綺麗に輝いた目で大きくうなづきました。
その子のはにかんだ笑顔とスーパー綺麗な輝いた瞳が、石神の丘美術館にいたる一年、そして会期の総括だったと思っています。
夜中にザーザー降っていた雨もあがり、雲間からお日さまがでてきた♩
岩手町の空の上をふわっと飛んでいる自分がイメージできてます。
というわけで、勝手に最高の最終日と判定しちゃおう。
そんな石神の丘美術館でお待ちしています。
写真は、昨日、石神の丘で出会ったクワガタ君、です。
もうすぐ夏だ。