2015年06月30日

Cornwallと岩手

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「コーンウォールの人間は岩のようだ」

先日BSプレミアムの紀行番組で、英国コーンウォールの男が言った言葉だ。

ダートムーアをへて、セントアイブス、ランズエンド岬まで。いわゆるコーンウォールの旅で描いたスケッチが1997年、一回目の個展となった。

来年はその旅から20年目。
スケッチしながらもう一度コーンウォールを歩くのもいいなあ。
なんてったって、
「南部(藩)の人間は岩のようだ」
ってあきれられるのが常だから。

写真は1997年、Cornwall Mousehole.
偶然泊まった町だったけど絶品漁村でした。
再訪祈願!!
posted by タク at 22:23| 宮城 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 旅の神様 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月28日

アトリエ アルティオPV

プランナーの三國仁志氏が、アトリエ アルティオpvを作ってくれました。
カメラ、編集、ディレクション、すべて三國氏。
三國氏は私がイラストレーターとしてスタートした時からの戦友でもあります。多分にフリーランスとしてはおつきあい最古参。

金曜日にふらっとカメラ片手にアトリエ アルティオに遊びにきてくれて、「カメラまわしていい?」
昨日土曜、再度来店「もーちょっと素材欲しいから、またきた」

アドリブで、ちょうど居合わせたA女史クロッキーの現場でカメラはまわるまわる。。。

で、出来上がりました。
アルティオにいらっしゃいませ♩
三國さん、ありがとう!

posted by タク at 08:41| 宮城 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | アルティオ紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月27日

ツナワタリ

宮沢賢治の雪渡りを読んでた。
って書くといかにも文学好きのようだけど、一応仕事の仕込みでもあります。
「イラストレーター」は日本語で言うなら挿絵家、何かを読まなきゃ仕事にならない。何かって文章の時もあれば、発注側のココロの内ってこともあり、読み方もいろいろだ。

しかし読んでるだけじゃギャラにはならないので、別のイラストも同時に進めているわけです。そんなこんなで本日金曜、納品二件。
朝、雪渡りに夢中になり、結果予定がギュギューっと押し寿司。ツナワタリの一日になってしまった。

納品の他に額の仕入れやら、気がつけばお昼のサンドイッチを食べながら(というか、食べようとしたら電話着信)打ち合わせの電話してるし。いと恥ずかし。

結果、本日一枚も描いていないんだけど、なんだかそんなツナワタリつて、めっぽう働いたような気になるから不思議だ。(その気になってるだけなんだけどね)

明日は雨。東北も梅雨入り。
そんな雨の日だけど、アトリエギャラリーで新しい壁面作りにおわれる予定。ベニヤ貼り合わせてペンキ塗って日曜大工だ。
ぜんぜんギャラに直結してないけど、これまためっぽう「働いた気」になるんだろうな〜(笑)

それではみなさま、いい週末をお過ごしください。

追記・写真のウサギは本文と関係ありません。ただ個人的に好きなだけです。

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posted by タク at 01:07| 宮城 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | イラストレーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月25日

夢のギャラリー

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「古山さんのギャラリーを設計したい」
建築を学ぶ女子大生からFacebookを通じて連絡がありました。
「古山さんの水彩画やイラストレーションはどこへ行けば見られますか?」
そんないきさつで、ちびギャラリー・アトリエ アルティオに来てもらうことにしました。

「ギャラリーの設計」といっても大学の課題の一環。実際に建ててしまうわけではありません。
きくと彼女の地元、七ヶ浜の公民館図書館で、私の寄贈した「七ヶ浜小さな旅-灯台のある町」を目にとめたことがきっかけでした。
いろいろ話したけど、とても深いところまで考えていて、まるで実際に私のギャラリーができるみたいで、わたしまでわくわく。

なぜ、他の作家ではなく私なのか。(答えをきちんとくれました)
なぜ、とある場所なのか。(すでに立てたい場所は決まっていました)
そのギャラリーはどのように活かされていくのか。(これの答えにびっくり。もしそれが実現したとしたら、30年前わたしが思っていたことが現実となる。=全面協力を惜しみませんとも)
それらを彼女なりによく熟考していました。

私への問いかけも、彼女の鋭い視点が見え隠れして、話せば話すほどすべてが私のいままでやってきたこととリンクしていて、それは不思議な感じ。
これからさらに考えを詰めて、設計に入っていきたいと、彼女はアルティオをあとにしました。

若さと熟考。それが伝わってきて、オジサンはすごくうれしかったのでした。
そして、試行錯誤でアルティオをオープンして、こういうかたちでギャラリーが活きたこともうれしかった。

そんないい出会いで始まった今週でしたが、翌日は塩竈の学習塾の塾長ご夫妻と一献。さらに昨日は某新聞社の社長さんとスタッフさんと一献。
「会って話すこと」が前に進ませてくれた一週間でした(まだ終わってないけど、ね)
posted by タク at 23:05| 宮城 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | モノヅクリの裏庭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月19日

宮古での出来事

泥沼をはいまわってる、ってのがフリーランスイラストレーターであり水彩画家やっている実感だ。優雅とはまったくもってほど遠い(笑)
他の仕事できちっと生活の糧を得て、自分の時間を創り出し、制作にいそしむ。それができればどんなにかいいか。できるならとっくの昔にやっている。
だけど、それができない。社会不適応者。なので、それでも生きるしかないし描くしかない。おっと愚痴ではありません。それはそれで選んだ道だから。フリーウェイもいいけど、ケモノ道もいいもんだ。

そんなケモノ道に、先日すんごい気持ちいい広場があらわれた。
場所は岩手宮古のライブハウス。

宮古市立藤原小学校で水彩絵手紙ワークショップを依頼され、宮古を訪問。その夜、ワークショップを企画してくれたPTA会長さんがシンガーでもあったので、ライブとなった次第。
そこに私はドローイングで加わったのでした。

なんのための即興ドローイングか?
ふふふのふであります。演奏からイメージした印象を演奏中にドローイング。その絵をライブのクライマックスでハンマープライス掛けたのでありました。もちろん、使い道は震災復興義援金。必要経費を除いて寄付。翌日市長さんに、ライブのメンバーで直接手渡してまいりました。

宮古の縁を作ってくれたPTA会長でありシンガーの小野寺智子さん、共通の友達のギタリスト那須さん、バイオリンの小松さん、フルートの野崎さん。本当にありがとうございました。

私が「ケルト好き」ということで、その夜のためにアイリッシュサウンドが4曲響いたのには感涙でした。
友達って、いいな。
たとえ泥沼な日常でも、最高の友達と組めて絵でセッションできて、ほんとに幸せな宮古の夜でした。


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posted by タク at 17:57| 宮城 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | モノヅクリの裏庭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月14日

新作小品

扉を開けていると気持ちいい、そんな日曜日のちびギャラリー、アトリエアルティオからブログアップ。


扉というわけで、ポルトガルエストレモスのドアの絵です。スクエアサイズ12センチ四方ほどの小さな作品です。


エストレモスはコロンブスが新大陸発見の命を受けた町でした。

ドアがそれぞれ個性たっぷりの表情しててで、一軒一軒ドアをみているだけで楽しい町でした。


ついでにめずらしく?オートバイのイラストレーション額入り小品もご紹介です。


三つ子の魂百までとは言ったもので、戦車、船、飛行機、バイクといったメカメカしいもの、相変わらず描くのが好きですね。

子供時代から何も変わっていないや(笑)


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posted by タク at 16:49| 宮城 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | アルティオ紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月12日

切なさ

切なさ、とか、孤愁。
能天気な自分にはまったく関係がないと思っていたそんな言葉が、ここのところ気がつけば傍に座っている。

座っている、といっても、勝手にそこにあるわけではなく、そのほとんどが個展で絵を見てくれた人の、言葉の置き土産だ。

絵とは、上手い下手関係なく、人が自分の心で濾過した体験のうわずみか、あるいは沈殿物なのだと思う。

となると、その切なさや孤愁って言葉は、オレという、おてんとさん的な存在のどこからやってくるのか?そんなことをつらつら考え始めたら、止まらなくなってしまった。

言葉って不思議だ。
記憶や体験を掘り起こしもするし、ふわっとベールをかけてもしまう。

体験と言葉と絵。
描く者なら誰でもが考えていることだろうそれらの関係。役に立たない悪しき行いばかりの自分の体験だけども、別のみかたで眺めてみたい。

切なさとか孤愁という言葉、嬉しくも深い。言葉からまた何かが始まりそうな気配、濃厚也。

関係ないけど、文学部廃止論絶対反対(笑)…って社会に貢献力・還元力のないオレが言っても説得力まったくなし、だな。


話は唐突に変わるけど、来週月曜から二泊三日で岩手は宮古に行くことになっている。旅仲間はギタリストの那須尚ちゃん。ふふふ♩の展開必至。

宮古のとある小学校で、小さな講演会と水彩で手紙を書くワークショップをやってきます。

先月の岩手町での個展では、町の小学生たちに水彩を描いて見せました。そして来週また小学校…。半年前から決まっていたこととはいえ、この連なりはどういう風の吹きまわしかな?

風に逆らってばかりじゃ能がないので、これはふかれるままにやってこよう。










posted by タク at 23:28| 宮城 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | モノヅクリの裏庭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月08日

そんなおとしごろ

両親が盛岡から仙台に引っ越してきて20日あまり。新しい体験が次々だ。

介護とまではいかないけれど、それなりに老いているので、両親からの電話がなると、思わずドキっとなることも。

今日も仕事を終え、妻とスーパーで買い物をしていると、ケータイが鳴った。
近所のスーパーだったのですぐに向かい大丈夫だったけれど、今までにないエネルギーが必要の日々でもあるね。
気がつけばそんなお年ごろか。

閑話休題

昨日、石神の丘美術館から、所蔵家の方々からお借りしていた作品の返却日でした。

学芸員さんと日通の美術専門スタッフさん四人で岩手から仙台入り。
私も同行しつつ、無事返却を終えました。館から報告書をいただきましたが、あらためて長い展覧会だったな、と感じました。

嬉しいことに、週末、岩手からわざわざ仙台のギャラリーアルティオにお客様があったり、来場者の方から作品を譲って欲しいとの有り難き連絡を受けたりと、静かに展覧会の波紋があります。
ありがたいことです。

今週月曜火曜はアトリエギャラリーアルティオはお休み。
自宅アトリエで静かに制作です。

来週は小学校訪問&小学生とのワークショップで岩手宮古行き、そして週末はダイケン仙台ショールームで講演的トーク。テーマは「絵描きからみた住まい」
どちらも、素直な自分をぶつけて行きたいです。
話の組み立て、そろそろ仕上げなければなりません。










posted by タク at 00:51| 宮城 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | モノヅクリの裏庭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月01日

平澤教育長と私

石神の丘美術館での展示が昨日終わりました。

いままでたくさんの個展をいろいろな会場で開催してきましたが、過去一番人様に助けられ、また面倒をかけた展覧会でした。
実は今回の展示のきっかけは、岩手町の平澤教育長のひとことがはじまりでした。
「岩手町の素晴らしさを、古山さんの絵を通して子供達や町民のみなさんに伝えることはできないだろうか」

平澤さんは教育長に赴任となる前、何年も前から私の個展にいらしてくださっていました。ただ,教育関係者とは一切あかさずに、あくまで一人の観覧者として。

その後、小説家で美術館の芸術監督でもある斎藤純さんと私の細い縁が別の角度でからみあい、流れは平澤教育長の思いと合流、私が幼い頃岩手町に住んでいたという事実も重なって、岩手町立石神の丘美術館「古山拓水彩画展」開催へと向かっていたのでした。

いよいよオープニングセレモニー前日となった4月17日。町を代表して開館挨拶をする予定だった平澤教育長から電話が入りました。
「病院に検査にきたところ、心疾患がみつかってしまった…医者は生死にかかわる疾患だと…」
言葉を失いました。
急な手術が必須となっての緊急入院、でした。

手術は予定より延び、会期中の退院はどうあがいたところで無理、とのこと。
美術館の学芸員さんや私は、手術の成功と回復を祈るしかありませんでした。

手術が終わって一週間ほどたったころ、教育長の奥様に、様子をうかがう電話を入れましたが、疲労が電話の向こうの声にはにじんでいました。

教育長とのふしぎな縁でスタートした美術展です。学芸員の方がこんなことをつぶやきました。
「回復、あせらないでほしいですね。たとえ会期は終わっても、教育長が退院してきて皆でゆっくり話せるときまで、展覧会はかたちをかえて続く感じがしますね」

最終日前日、5月30日土曜日の朝。
岩手町内の旅館から美術館に向かう途中、助手席に放り投げていたケータイに、一本のショートメールが入りました。
美術館駐車場に着いてチェックすると、発信者表示は「平澤さん」

あわててひらくと、「明日朝、急遽退院となりました!明日、美術館に伺います」
信じられない一報でした。

最終日、平澤教育長が奥様と足取り静かに来場しました。
胸部を開けて手術でしたので、「車いすでごらんください」と学芸員さんが申し出ましたが、「歩いて観ます」

掠れた声でしたが、私としっかりと会話。ゆっくり1時間ほど館内を一巡したでしょうか。
「ちょっとつかれました。もっとゆっくり見たいので、部屋でひとやすみして、閉館前にまたきます。」
そうおっしゃって、一度自宅へもどられ、夕方再来館。

あらためていろいろな話が交わされました。
ふと、80号の絵「冬の日の対話」を前に、平澤さんの目が光って、言葉が詰まりました。
「この絵たちを、もしかすると見ることができなかったのかもしれない、と思うと、今日という日は奇跡です。言葉にならないですよ…ほんとうにありがとうございます」

奥様も
「実は2度来館して絵を見ているのですが、手術の不安に押しつぶされそうで、絵がモノトーンのようにしか見えなかったのです。今日は色がどんどん感じられます。こんなにも色合いが絵の中にあったのですね。絵は心で見るものなんだということが、今回よくわかりました」
そんなお二人の言葉と再会に、私は語る言葉がありませんでした。

昨日夕方、会期終了。
昨晩遅く、私は東北自動車道で仙台に戻りました。
仙台について、妻と娘といろいろな話をしました。
いままで何十回となくやってきた個展とは、まったくことなる、疲れたけれども静かな水辺のほとりに休んでいるような、そんな感覚でした。

石神の丘美術館では、ギャラリーでの個展とは全く違った縁やできごとがたくさんありました。
館の方はもちろんのこと、日通の美術専門のみなさん、収蔵作品を快くお貸しくださった所蔵家の方や、学校関係者。そして岩手町のみなさんと小中学校の子供達。これほど人との繋がりを意識させられた個展はありませんでした。
ありがとうございました。

これから、描くことでどう人様に関わり、生きるのか?そして描く者の役割とはなんなんだろう?
いろいろそんなことを考え直すきっかけをもらえたことが、今は最大の収穫だったように感じています。

写真は閉館間際のスナップです。(掲載許可いただいています)
写真右から、
芸術監督斎藤純さん 平澤夫人 平澤教育長 美術館学芸員の石山さん 斎藤さん 松森さん

準備から開催まで本当にお世話になりました。ありがとうございました。

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posted by タク at 17:48| 宮城 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 個展 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする