まとめてくれた記事に背筋が伸びた。
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【旅絵物語】セミノンフィクション絵描き旅裏グラフィティ掲載ウエッブマガジン茶柱横町は
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春、仙台に越してきた父が大事にしているものに、父の姉の遺影がある。
彼女は18歳の若さで亡くなった。写真の中で微笑むセーラー服の彼女は、とても美しい。時代は太平洋戦争の只中。彼女の命を奪ったのは、結核だった。
先日、父はその遺影写真立ての額を新調しようと裏蓋をあけた。と、古い紙切れがパラッと落ちたという。その紙切れを、今日用事で父の元へ立ち寄ったときに見せられた。
四辺には七十数年の時のシミがあった。真ん中に描かれていたのはなんと、父が子供の頃に描いた侍だった。多分、雑誌か何かの活劇挿絵を模写したものだ。
「姉が亡くなった時は尋常小学校だったべ。その頃の絵だな。年が離れててな、姉には随分と可愛がってもらったっけな」
描いた時は、姉の没年から逆算すると、今でいう小学低学年だという。その上手さに驚いた。
それにしても、なぜ遺影の裏に仕込まれていたのだろう?
十八歳という若さで、桜が見たい、と、春を待たずに亡くなったという彼女。その彼女がずっと写真だての中で守り続けていた幼き父の絵。
だれが写真立てに忍ばせたのか、今となってはすでにわからないと父は言った。
とまれ、描くことが大好きだった幼き父がいて、そんな父が大好きだった姉が居た。
時が過ぎ、「彼女」は今、「老いた弟」に何かを伝えたいんじゃないか。父に描けと言っているんじゃないか。
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