2016年05月28日

授賞式の夜、思ったこと。

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不思議な本です。
何がって、おおぎやなぎちかさんの「しゅるしゅるぱん」(福音館書店)です。

先日、おおぎやなぎちかさんと福音館書店さんが、児童文芸新人賞を「しゅるしゅるぱん」で受賞。表紙絵を描いた縁で、その式典に出席してきました。

1人自営イラストレーターは、フリーランスというと聞こえがいいけれど、何の事は無い、失業状態と日々隣り合わせです。名目、個人事業主ですから、失業保険なんてありません。
「イラスト(あるいは、絵)お願いします」と発注側が思わないと、売上ゼロ。
いわゆる「あの作家に」と思い出してもらえるかどうかに暮らしの全てはかかっています。

「この本のさし絵は東北の空気感を描ける作家に頼もう」
福音館編集部の方は、そう考えて、作家を探した、と、おっしゃっていました。
しゅるしゅるぱんの不思議な縁はそこが始まりでした。

ウン万人といる絵描きの中から候補に選んでいただき、打ち合わせで原稿を手渡されまず驚いたのは、本の主人公が私の息子と同じ名前だった、ということです。

その後、著者のおおぎやなぎさんと会った時、おおぎやなぎさんの家族と私が繋がっていたことやあれやこれや、整理が大変なほど偶然がつぎつぎと現れたのでした。

一昨日の授賞式のあと、おおぎやなぎさんと身内のみなさん、出版社の方の小さな身内二時会にお誘いいただき、実に楽しい時間を過ごさせてもらいました。それはとても心地よい空間でした。本に様々な形で関わった人たちが今一緒にテーブルを囲んでいる、カンファタブルな不思議さ。

そのときふと感じたのは、「しゅるしゅるぱん」を書かせた「何か」でした。「何か」とは神の領域のものなのかもしれません。いわゆる普遍的なもの。それが、文学者であるおおぎやなぎちかさんという媒介を通して、本という形で宙の彼方からこの次元に現れたのかもな、と思いました。

しゅるしゅるぱんの物語は、読む人それぞれに、いろんなことを考えさせると思います。
考えは生き物です。心地よい考えは、新しい道を開き橋をかけ、美しい未来へ繋いでくれる。

著者おおぎやなぎさんの児童文芸新人賞受賞は、そのことだけでも果てし無く素晴らしいことですが、それ以上に「賞」は、たくさんの読者のもとへ本が渡る、大きな橋なのだと信じて疑いません。

そんな橋を作る仕事に少しでも関わることができて、光栄でした。
おおぎやなぎさんと福音館書店さんへ、心から感謝もうしあげます。ありがとうございました。

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2016年05月23日

ネットと人工知能とイラストと

ネット検索でヒットして仕事が来ることが、時々あります。
その検索対応世界は自分は疎いので、たぶんにお客さんが私のイラストや水彩画を見たのは、偶然なんだと思います。
それでもやっぱりうれしいものです。人様からそういういきさつで仕事をお願いされるというのは。

時代は変わったなあ、とそんな打診をいただくとあらためて思います。
そして、この先どこまで変わっていくのだろう、とも。

先日、人工知能の最先端のテレビを観ました。
そのなかで、人工知能が油絵(風)を描いていました。それは驚きのできばえでした。
ネットが広まりはじめた一昔前には、否、数年前には想像もつかなかったことです。

どこまで変わっていくのかなんて、もう、想像の範疇外なんだろうな。
イラストレーターや画家の手描き作品も、いずれは超アングラなものになっていったりして、、、すでに異世界。
なので、必死こいてネット社会についていくのはそこそこにして、アングラで生き残る術を学んだ方がいいのかもな、なんてお笑いなのかホンキなのかわからない不思議な世界がもうすぐそこまで。

逆にこんな時代に生きることが出来たのは、世の行く末を見られるようで、ラッキーだったか。
ま、なんだかんだいいながら、世の中の役に立つには描くこと!でしょう。だから今日も明日も描く。

イラストは、笑えばお笑いください、マイ異世界モノオリジナルボード、、、というか、落書き。デジタルペイントです。
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2016年05月22日

色校正あれこれ

昨日打合せで付き合いの長いデザイン事務所へ出かけました。
用件は、進行中のパンフ表紙の色校正。
紙質にこだわっているパンフなので、水彩イラストの色の出方のチェックです。
プランナー氏と代理店氏と3人でチェック。色の出し方、デザインの中での見え方のあれこれ話し合いました。

原画の色合いを忠実に再現すればいいか、というと、必ずしもそうではありませんね。色合いはタイトル文字や周囲に入ってくるデザイン要素で見え方が変わってきます。いわゆるエンドユーザーが手にとってくれてナンボなので、ベストな見え方へ調整して行きます。

色校正にイラストレーターが立ち会うということは、イラストで食い始めた20年前は頻繁にありましたが、DTPが主流になってから、めっきり減りました。
今回はタイトなスケジュールの中、私から色校正チェックしたいよー!とワガママ押し通してしまったのですが、久しぶりに「ココロ満足」、みたいな色校チェックでした。

今日はアルティオ店主の妻が所用で不在のため、アルティオ内の制作ブースでイラストレーション仕事。制作ブースと言ってもトレースデスクが一台あるだけです。教材用のイラストレーションをじっくり手がけることができました。

夕方、時々立ち寄ってくれる若き画家のSさんが来訪。下旬から遠刈田のギャラリーではじまる、Sさん初の企画展の準備話になりました。きっといい個展になると思います。

近々彼の企画展の情報もアップしたいと思います。

日付もかわって、今日は日曜。
調整がつかず、どうしても食い込んでしまった仕事を午前で一つ仕上げて、あとはのんびり過ごすとします。



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2016年05月20日

tumblrで作品ポートフォリオ

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http://takufuruyama.tumblr.com

いまさらながら、ウェブで簡単なイラストレーションポートフォリオを作れないかな、、、と、挑戦中のtumblr

ホームページもリニューアルしたいのですが、手もココロも追いつかない。というわけで、とりあえずtumblr

何がポートフォリオサイトに向いてるのか向いてないのか???アナログな50代イラストレーターは考えてても時間ばっかりたっちゃうので、まずは走ろうtumblr

といってみたのはいいけれど、とうに夜半を過ぎての作業はつらい。つまづきふらふらtumblr

今日はここまで!tumblr
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2016年05月18日

「殿、利息でござる!」と福島美術館

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今日のイラストはがらっと水彩とは変えて、ガッシュによる「奇跡の一本松」です。
東北イラストレーターズクラブ展のために描き下ろした作品ですが、数日展示しただけでしたので、ここでアップします。

近況です。

昨日打合せがあり、仙台・土樋にある福島美術館に行ってきました。
内容は9月からの秋季展「旅する絵画」へのコラボです。
会期中、絵を数点展示するとともに、画業と旅業のスライドトークイベントをします。10月15日開催決定しました。
今から詳細は詰めていきますが、楽しい会にしたいと思っています。

打ち合わせの前に学芸員さんと話におよんだのが、今、ちまたで評判の映画、「殿、利息でござる!」
「殿、利息でござる」で羽生結弦君扮する「伊達重村」の書、描かせた鷹の軸が、実はこの美術館で展示されています。

+ + +
以下、福島美術館で現在開催中の春季展情報です。
『仙台宝庫』
会期◼︎4/13〜5/29
開館◼︎9:00〜16:30(毎週月曜休館)
入館料◼︎一般400円学生300円
映画「殿、利息でござる」の半券提示の方には入館料の割引有りです。

5/21土曜日は、13:00から臨床美術士・さとう芳子氏によるオイルパステルワークショップも開催されます。参加費500円・要申込。
電話022-266-1535まで。
所在地◼︎仙台市若林区土樋288-2

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2016年05月17日

イラストレーターのポートフォリオ

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今、イラストレーターとしての、今年版の営業用ポートフォリオを作っています。
手渡し用のものです。ボリュームは20ページほど。書籍、教材、広告パンフ、、、とジャンル分けしたカラーコピー出力を、薄いファイルに入れた簡易版です。
今月下旬、東京で出版社を数件回る予定があり、そのためのもの。営業ファイルはタイミング見て、また、渡すお相手の業界に応じて時々作り直しています。

アナログ紙ファイルはページの制限もありますので、この辺りのセレクト塩梅が悩みどころではあります。
「自分の好きなイラスト」と、「見てもらって仕事に繋げるイラスト」って、たぶん微妙に違いますよね。そして、自分のイラスト表現のこれからの道もぼんやり見えてくるからおもしろいです。

仙台圏でも配布スタートの営業開始しますので、その節はどうぞよろしくお願いします。

みてやってもいいよ!という業界のみなさま、クライアント様、ご一報をお待ちしています。
作品はデジタルpdfにもしますので、データでおおくりできます。
メルアドは以下です。
lands-f◆fc4.so-net.ne.jp(◆を@におきかえてください)

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*  *  *


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今日は伝記物の人物を描くイラストを描いていました。名を馳せた人物は当然ながらそれぞれの生き方が魅力的です。自分と同じ人間とは思えないな。
以前同じシリーズで描かせてもらったこの絵は、Sequoyahなる人物。チェロキー部族のアルファベットを発明した方なそうです。仕事を通して世の中知らないことばかりだとおもいしらされます。
知ったつもりでも、じつは何も知らないと思った方がいいのかもしれません。
伝記を読みたくなってくるから不思議です。


+++

水彩画メインで作品を通販しております「アトリエ・アルティオ」のギャラリーショップサイトはこちらでございます。

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2016年05月16日

JWS日本透明水彩会名古屋巡回展のお知らせ

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明日からJWS名古屋巡回展がはじまります。

【会期】5月17日(火)〜22日(日)
【場所】セントラル画材本店アートギャラリー

〒461-0001名古屋市東区泉1-13-25
TEL-052-951-8998

地下鉄桜通線・名城線「久屋大通駅」下車
1A出口北へ3分---2本目の通り1つ目の信号を渡って右折スグ

会期中は、在廊可能なメンバーが、随時会場入りします。
中部でははじめての展示となりますので、ぜひぜひお誘い合わせの上ご来場ください。

(ざっくりとした在廊予定表をJWSフェイスブックページより転載します)
名古屋JWS展のメンバーの在廊予定ですが
時間等はあまり明確ではございません。
それぞれのメンバーのFB投稿、ブログ等をチェックして頂けたら幸いです。
20日(金) 佐藤、幹太、畑尾、福井
21日(土) 赤坂、佐藤、徳田、野島、小林、畑尾、村上、あべ、福井
22日(日) 赤坂、星野、佐藤、徳田、野島、小林、畑尾、村上、福井
(すみません、不肖古山は在廊が叶わずです。。。)
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2016年05月14日

ヒルトップ妄想

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今日のトップ写真はイギリス湖水地方の思い出スナップです。そろそろイギリスはバラが咲き始めている頃でしょうか。

一昨日、名古屋の絵のお客様から、嬉しいメールをいただきました。

メールには、東京での個展で嫁いだ絵の写真が添えられていました。

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ピーターラビットの作者、ベアトリクスポッターの家がある丘、ヒルトップを描いた一枚です。ピーターラビットたちが額のまわりに置かれて、まさにイギリスのB&Bの部屋みたい。絵がとても嬉しそうです。
そういえばヒルトップのあるにアソーリー村を訪れたのは、初めての海外旅のときでした。1990年のことです。

ウインダミア湖のほとりのボウネスに宿泊し、船で湖を渡り、あとは歩きました。季節が6月だったこともあって、バラがつたう家がぽつんぽつんと見えてくる小道をてくてく歩きました。
当時ニアソーリー村のはずれのガースゲストハウスという名のB&Bに飛び込みで泊まりましたが、その宿のオーナーさんにはとても良くしてもらいました。小さなB&Bって、どこへ泊まっても心地よく、「コンフォータブル」という英単語の意味がそのまま体感できるようなところでした。
そののちも二度ニアソーリーを訪れていますが、泊まったゲストハウスはいまはもうありません。

今思えばあのころの個人旅行は「地球の歩き方」や各国政府観光庁で配っているパンフレットしかなく、現地でのわくわく感や焦燥感(笑)がたまらなかったです。
当時に較べると今は情報はあっという間に手に入ります。けれど、情報が無いから逆に楽しめることもありますね。

そんないただいた写真をみていたら、当時、自分のかなえたかった妄想の一つを思い出しました。
日本でいわゆる外国人向けのB&B兼i(ツーリストインフォメーションね)をやってみたい、ということでした。
まあ、いわゆる民宿になるのでしょうが、海岸にある民宿やグリーンツーリズムの農家滞在とはちょっと違う。旅人がフツーの家に泊まってフツーの飾らない日本を体感してもらう感じ。

日本風の古めの家屋に畳敷きの部屋。民芸家具を置いて障子にふすま。ベッドじゃなく、フトン。脇には硯と筆と和紙の手紙や色紙のセットなんかが置いてあって、、、部屋数は最大でも4部屋程度。イギリスによくあるB&Bの日本版(笑)夕ご飯無し朝食のみ。料金もヨーロッパのゲストハウスやB&B料金スライド。
ありのままの古き良きジャパンスタイルを若いバックパッカーが楽しんで、国に戻ったときに「泊まった宿がさ、フツーの家に泊まったかんじなんだよね〜。」と友だちにはなしてもらえるようなジャパニーズB&B。しかし、どう考えてもモウケにはならんな〜(笑)、、、、、、なんて、商売が下手な絵描きがなにをば考える!?的、老後妄想がどんどんふくらんでいく楽しい一枚の写真でした。

Kさん、ありがとうございました。


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2016年05月12日

磁場を持つ水彩画

ときどき「この絵は生きているんではないだろうか?」と、思うときがある。

磁場を作る、とでもいうのかな、数日間という短い期間にその絵に関係するモノゴトや人を呼び寄せる。そんなかんじ。

一週間ほど前、東京からはじめてのお客さんが、ちいさなギャラリー、アルティオにいらっしゃった。その方が「ネットで見て気に入っている絵があった」と、スマホで一枚の絵を見せてくれた。アップしたのがいつだったかは思い出せなかったけど、岩手は金ヶ崎町の西に広がる酪農地帯の一本の道を描いた水彩画だった。遠くに点景で農作業姿の夫婦がたたずんでいる。
「この絵を見ると、主人の両親を思い出すんですよね」と奥様がうれしそうに言った。

すでに嫁いでしまっていた絵なので、残念ながら本画を見せることは叶わなかった。彼女はその作品のポストカードを求めてくれた。

その翌々日、ケータイにメールが着信した。見ると絵の持ち主の友だちだった。彼からメールが来ることはそうひんぱんにあることではない。
「家に立ち寄りたい」との文面に、なんだろうな?と思っていると、私が好きなウィスキーと、とんでもなく嬉しいサプライズをたずさえ,彼は私の家にやってきた。サプライズの内容は残念ながらここではあかせないけれど、年代物ウィスキーがふさわしいすてきなことだった。
もちろん話を聞いたあと、東京からいらしたご夫妻のことを思い出していた。

そして今日。東京のご夫妻からメールが着信。
「東京の自宅近所の知人に金ヶ崎の絵のポストカードを見せたら、なんと出身が金ヶ崎の方でした!この道、自転車で走っていた、ですって」

水彩画はペラペラの水彩紙に、水で溶いた透明水彩絵の具が定着してる平面体に過ぎない。
だけど絵は風景が自分の深いところと共振した結果だ。共振は波動だ。作品が音叉になって耳に聞こえない波動を発信しているとしてもなんの不思議は無い。
描いたときの気持ちはエネルギーとなって、絵に刷り込まれる。ゆえに電波を発信し続け、波長が共振した誰かを呼んでくれる。たぶんそうだ。そう思いたい。

私の風景水彩画のモチーフの根っこは旅風景だ。
一人で見ず知らずの風景を探しさまよう非効率な作業だ、といえばカッコつけ過ぎか。でもラクな取材では、発する共振は多分、弱いんだな。

文末にアップした絵のタイトルは「蝦夷(えみし)の地へ」。実は、岩手の英雄「阿弖流為」の駆けたであろう景色を探し求めた取材で見つけた景色だ。あらためて一連の出来事の末、ふと思ったのは「自分の足で迷うことの大切さ」だ。

この数日の出来事は、あらためて迷い歩くことを思い出せ、と、教えてくれたように思う。

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アトリエ・アルティオのギャラリーショップサイトはこちらです。
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2016年05月10日

東北大学農学部水彩風景

前から描いておかなきゃ、と思っていた風景があります。「東北大学農学部キャンパス」です。
場所が自宅から町ナカのアトリエギャラリーへ通う道筋にあるだけに、いつも自転車でかっとばして横目に素通りでした。広い敷地にフェンスが張り巡らされていて入れないのですが、町のど真ん中にある仙台のオアシスです。

いずれ無くなってしまうオアシス的風景です。「描かねば」と思ってはいたけど、正直、ピンとこない風景でした。自分の絵は義務感で描くとたいてい本末転倒になりますし。

それが先日ようやくフェンス越しに、「あっ♩」となりました。なので描いたさらっと一枚ですが、やっぱりなんてことのない風景ですね。でも仙台市民として義務を果たせたようで、ちょっと満足、かな。

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明日はアトリエギャラリー・アルティオの定休日変更後、はじめての火曜日営業日です。
先月4月までは、月曜火曜、祝日を定休日にしていましたが、諸事情鑑み、5月から日月、祝日を店舗定休日とさせていただいております。
もっとも制作アトリエの自宅仕事場ランズエンドは月曜からフル稼動しています。あらためてよろしくお願いいたします。

posted by タク at 00:30| 宮城 ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | 水彩画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月08日

レヴェナントの「輝き」

映画レヴェナントを観た。
冒頭5分で映画は決まる、と勝手に思っているけど、この映画はわずか5秒で劇中にのめりこんだ。

内容は書かないけれど、自然の描写はもちろんのこと、それと人間の対比、そして編集の絶妙さに感服。
観ている途中から、気になってしょうがなかったのは、「このカットの次にはどんなカットをもってくるんだ?」ということ。
ことごとく自分のちっぽけな想像を越えたカット繋ぎの展開、あっという間の2時間半でした。

それにしても、戦いの描写はあきらかにスピルバーグが第二次大戦ノルマンディを描いた「プライベートライアン」以前と以後に分かれると思う。
この映画にももちろん戦いのシーンが描かれているのだが、長回しでここまで撮るか!?と、そのリアリティに舌を巻いた。戦闘なんてもちろん体験したことは無いけれど。生死を分ける、否、戦いが人の命を脈絡なく奪うことの空虚さが見え隠れする名シーンと思う。

忘れられないのは、ラスト近くのシークエンスで、遠くの山が陽の光に輝いていることだ。
「輝き」という言葉を、映画の中で唯一表現したカットのように思う。そこのかぶさるシーンは、、、ネタバレになるのであえて書かない。

自然を神に重ね合わせ、ていねいに描写し切ることで、対比となる人間(対比しつつ、自然と人間は一つになっていると私は感じましたが)を描きだした名作と私は思います。

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アップした水彩画は、飛騨高山取材の帰り、黄昏まであと少し、山肌に映えた太陽の輝き。サイズは100×165ミリ。小さいです。
ちなみに最初に山はだの輝き色を山並みラインを無視しつつウォシュしてから、そのあと影やブルーを描いています。

影があるから光が輝くんだ。と、影ばかり歩いている己の人生を振り返るのでした。

ネットショップギャラリーアルティオに、モンサンミシェルの水彩画をアップしました。
興味のある方は覗いてみてください。
posted by タク at 16:01| 宮城 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・文学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月07日

天使ミカエルの山

古いNHKの番組で「未来への遺産」という遺跡紹介番組がありました。かれこれ40年以上前のことです。
「なんで昔の人たち、こんなもん作ろうと思ったんだ?未来への遺産?意味わからないけどなんだかかっこいいな。」
毎月欠かさず観てました。
今はメジャー級になったモンサンミシェルをはじめて知ったのもその番組。
録画なんて想像さえできなかった時代、番組ムックが欲しくてねだって買ってもらいました。

そして中学の時、美術のエッチングの時間にモチーフにしたのがモンサンミシェルでしたっけ…。途中で鉄筆で引っ掻くのが嫌になったの覚えてます。結果、未来への遺産は美術の方向ではなく歴史に私を向かわせてしまったのが、今にして思えば大きな分かれ道だったと思います。

紆余曲折でなんでか今は絵で食べる日々ですが、なぜか何度も描きたくなるのです、モンサンミシェル。で、毎回仕上がりが見事に違うのです。「こう描いてみたいな」と思ったときが描き時ですから、それは仕方ないことですね。

ちなみに私の屋号ランズエンドはイギリスの最南西端の岬名から拝借していますが、すぐ近所にセントマイケルズマウントなる寺院がこれまた存在しているという偶然。気がついた時は鳥肌が立ちました。

モンサンミシェルもセントマイケルズマウントも訳すなら「天使ミカエルの山」
まさにその山は、大天使ミカエルが導いた「未来への」遺産だった、と思うわけです。

はじめてのモンサンミシェルへのアプローチは、ブルターニュ県の県都レンヌから路線バスでトコトコモードでした。
ポプラ並木の影からゆっくり横滑りするように現れたその姿に、バスの乗客全員(たぶん)が国籍問わずため息とも歓声ともつかない声を「おおお!」とあげたのが印象的でした。

Net Shop Gallery ARTIOを更新し、モンサンミシェルの水彩画を加えました。よかったら覗いてみてください。


posted by タク at 18:10| 宮城 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | アルティオ紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月04日

連休出羽路行

山形赤湯からフラワー長井線で二駅、宮内という小さな町がある。

はじめて旅したのは2年前の冬のこと。フラワー長井線はうさぎ駅長でも有名で、うさぎ好きの私は、仙台からJRを乗り継いで駅長に会いにいったのだった。

実は宮内、訪れて知ったのだが熊野神社の町なのだ。駅長に挨拶したのち神社まで足を伸ばした。山門への角を曲がって驚いた。神社に至る門前町の佇まいが、実に清楚でよろしいのだ。

今回、2度目の宮内熊野神社詣でにやってきたわけだけど、ゴールデンウイークにもかかわらず、やはり際立っているのは町の持つ品の良さだった。

熊野神社がこの地に建立された理由と町の品は、多分何処かで繋がっているものだろう。

駅前に一軒の食堂があり、そこで食べた中華そばまでが、百点満点。今年のゴールデンウイーク使ったこの出羽路行、妻が赤湯に奇跡的に部屋を見つけ投宿。
一風呂浴びての部屋でごろり。

明日はどこへ向かおうか、早めに何処かで夕ご飯済ませて、宿の部屋で今からロードマップめくるとしよう。

この旅、夏の山形個展の仕込みを兼ねています。八月下旬大沼デパート個展が旅のゴールです。



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#赤湯 #旅 #イラストレーター #水彩 #山形 #水彩 #個展


posted by タク at 17:41| 宮城 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 旅の神様 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする