
「これが好き」に出会うにはエネルギーが必要です。
音楽にせよ、絵にせよ、ファッションにせよ「これが好き」といえるまでになるには、「探し求める」という作業が必要になる訳で…。
探すという事は、幾度もの一見ムダと思えるアタックが必要になります。
いうならば「これが好き」探しは非効率の最たるものでしょう。
一番楽なのは、自分の好みをマスコミや情報誌、誰かの受け売りにまかせちゃうこと。
これほど簡単なことはありません。
昨日書家岡本光平氏が来仙、濃い一献。その後友人のK氏と行きつけのバー、「バッカス」へ。
写真は、ひょんなことからお気に入りになった、最近の「これが好き」モルトで、「BEN NEVIS 10」
酒が作られている場所は、スコットランドハイランド西岸、ベンネビス山のふもとです。
深く濃く、深海をイメージさせる味。
その風味を歌手にたとえるなら、う〜ん、なぜかファドのアマリアロドリゲスがだぶってしょうがない…。
岡本光平氏との東北、沖縄、アジアをかけめぐる熱い一献。私のクールダウンに必要だったのはスコットランドの「命の水」でした。
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ベンネヴィスは初めて聞いた名前だわ。
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以前、サントリーのホームページ上で、元全日本バーテンダー協会理事をやっておられた福西英三氏が、面白い表現でアイリッシュ・ウイスキーを語っておられましたのでここでその一部を紹介させていただきます。
『スコッチは大麦主体の酒ではあるが、その上にピートという鎧を着ている。アイリッシュは、ごく一部の例外を除いて、その鎧を身に着けていない。ひたすら、大麦由来のまろやかで香ばしい香味で迫ってくるウイスキーなのだ。それが、ケルト音楽同様に、こちらの心をなごませてくれる。 「ワインでいえば、果実味を感じさせるメルロの赤ワインみたいな感じだね」と、ぼく。「カベルネ・ソーヴィニヨンは、タンニンの鎧を着てますものね」と、宇井君はワインもしっかり勉強している。』
アイリッシュウイスキーがなごみの香り、とは、言い得て妙です。なるほど、そういうことだったんだ。実はアイリッシュも大好きです。
アイリッシュとスコッチがなんでこんなにも違うのかな、と思いながら飲んでいました。
その通りだ〜。ほんとうにおいしいお酒は、心とからだを癒してくれますもんね。
ちなみに私はジェイムソンの12yearsが好きです。これ、なぜかどんなに飲んでも残りません。きっと製法が素朴なんでしょうね。
アイルランドで、沢山の地元のおじさんたちに、我がお勧めの一杯を、計30杯くらいごちそうになって、さあどれが好きだ!へべれけになりながら選び出したウィスキーでした。なつかしいな〜♪
なるほど〜、ですよね。
ジェムソン12年、いいお酒です♪
その出会いがまた、さすがの「アイリッシュ的」ですね。
おっちゃんたちにわいのわいの囲まれてジェムソン、ブッシュミルズ、レッドブレスト、タラモアとオイシイトコドリでペロペロの祐子さんが目に浮かぶようです。う〜ん、贅沢!