2011年04月18日

門脇地区にて

震災復興支援個展「明日へ」も残すところあと一週間です。
今日は会期ラストの休館日。
なんとか気持ちにむち打って、津波に襲われた石巻に行ってきました。


絵描きの「救いようのないバカバカしい本能」でクロッキーブックを持っては行ったけれど,廃墟のなか、すこしだけ歩を進めることが精一杯。
たちすくむだけで、一枚も手を動かせなかった。
心が動かないんだ。

でも、それでいいんだ、とも思った。



石巻の津波でやられたエリア、国道の対向車線を走るダンプトラック、バン、自衛隊車両のほとんどが、ウィンドウに「災害復旧支援」と書かれた紙がはってあった。
どうしても行かなきゃならない、と、向かった石巻だったけれど、そんな車両とすれちがうたび、交差点で交通整理をする警察官と目があうたび、「絵描きごとき役立たずが、何しに来たんだよ?」と見透かされているようで、ひたすら「ごめんなさい」と心の中でつぶやいてた。

それでもまた、次は女川へ、東松島町へ、気仙沼へ、岩手の三陸へと時間を作っては向かうと思う。
「ごめんなさい」といいながら。
うちのめされることも、絵描きの仕事なんだ、多分。
うちのめされるだけ幸せなんだよ。
へこんでも、立っている「場」がまだある、ってことだから。



廃墟をさまよったのは、門脇地区。
とある理由でその地区を訪れたのだけれど、理由は自分の中にしまっておけばいいってもん。ブログなんぞで人様に話す筋合いじゃない。

見渡す限り廃墟のその地区で、瓦礫を踏み越え歩いていると、ふと目に留まったものがあった。
瓦礫の中に泥まみれでころがってた、ぬいぐるみが、ひとつ。

持ち主は無事だったのかな、、、。
いや、絶対に無事に違いない。

かさかさに乾いたドロが覆ったぬいぐるみだったけど、こちらを見る、かわいらしい目が忘れられません。




brave_tohoku_dai.jpg

Brave Tohoku 311 「立ち向かえ東北」「東北に勇気を!」
[Brave]
【<危険・困難など>に勇敢に立ち向かう;…をものともしない 耐え抜く】
【勇敢な、<何事も>恐れない】
【勇敢な人たち】






posted by タク at 22:08| 宮城 ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | 東北関東大震災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
よかった。
自分の気持ちを肯定できているのは、タクさんが大丈夫ってことだよね。
Posted by ゆみ at 2011年04月19日 07:04
「うちのめされるのも、絵描きの仕事」
私もそうだと思います。
悲しいことも辛いことも、幸せなことも
すべてのことを 見て感じて
心の中に積んでいけるのは
ベアさんの強さだと思います。

Posted by みゆ at 2011年04月19日 15:29
 泥まみれのぬいぐるみが、石巻を象徴している
かもしれないです。やはり切ないですね。

 門脇は、見る影もなしと夫が嘆いていました。
 仕事で毎日のように石巻に行っているせいか、
夫はだいぶ強くなっています。
が、私の方は震災後 頑張りすぎたせいか、今は震災情報に拒否反応が出ています。 やっぱり心も体もまいっていたと自覚。
 しばらくそろりそろりと生活します。
Posted by 木村澄子 at 2011年04月19日 18:40
みゆさん、おはようございます。
いくたんびにいろんな考えをするんだろうなと思いますが、全部ひっくるめてオッケーと受け止めつつ、一日一日を過ごしたいですね。
みゆさんの住まうところから、たくさんのボランティアが駆けつけていると聞きます。
感謝です。


木村澄子さん、おはようございます。
温泉一泊♪がらっと気分転換したいですね。
考えてみると震災後、気持ちを休める日がなかったです。
5月の盛岡個展が終わってから、かな。
その日を楽しみに今日も片付けつつ仕事です。
Posted by タク at 2011年04月20日 09:08
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