2012年01月21日

ピルグリム

「巡礼」というキーワードが、ここ2週間ほど身の回りに浮遊しています。

最初は、テレビで見た、スペインガリシア地方のサンチャゴ・デ・コンポステーラへの巡礼旅番組。
ガリシア地方は、ヨーロッパケルトの薫りが残る地。
いままで、好きで機会を見つけては訪れているケルトの地(コーンウォール、アイルランド、スコットランド、ブルターニュなど)では、未踏の地です。前から、ケルトの地詣で残るはガリシアの巡礼の道だな〜と、ひっかかっていました。

ふたつめ。
2/10から東京赤坂の東京ミッドタウンデザインハブで開催される「my home town わたしのマチオモイ帖」にも出品しますが、わたしがテーマとして選んだ町は、宮城県七ヶ浜町。内容は、その港巡りです。数年前から七ヶ浜町の港をまわっていますが、先の震災の津波で壊滅的被害を受けた港も多数ある町です。
制作しながら「この本は、七ヶ浜の港への巡礼だな」、なんて思っていました。

みっつめ。
先週、偶然にもその七ヶ浜町に関係する、とあるプロジェクトに仕事で関係することになり、七ヶ浜の海外姉妹都市を調べたところ、アメリカの港町、プリマスでした。1620年、清教徒を乗せてイギリスを脱出したメイフラワー号が辿り着いたピルグリムファーザーズの地です。訳して「巡礼始祖」。わたしを引っ張っていた七ヶ浜は海の向こうのピルグリムの地と繋がっていたのでした。

よっつめ。
昨日、盛岡の友人書家と久しぶりに電話で近況報告。
そのなかで、「来月、縁あって旅することになった。場所はインド」と伝えると、「ピルグリムだね」とひと言。(彼女は英語が達者なのです)
もちろん、七ヶ浜の事も、プリマスのことも、ガリシアの事も一切話していません。


いつつめ。
上に書きましたが、来月2月あたま、震災の後初の海外旅=インドにでかけます。
インド行きの縁をくれたのは、岡山に住むとりの友人なのですが、かれは、お寺の住職、お坊さんです。「古山君にインドを見て、感じたところを描いてほしい」との申し出を受け、いくことにしました。彼が主催する旅なので、目的の一つは仏教に関係のある地をまわる事でもあります。いままで漠然としか考えてこなかった仏教を考えながらの旅になります。(そういえば、最近、読む本のあちこちに仏教のキーワードまでころがってるのです。もちろんフツーの本ですが、、、これも必然なのかもね)

おもえば、今までの個展のためのスケッチ旅は、A地点からB地点へというスタイルの旅でした。ゴール地点を決めたら、あとはけっこうなりゆき。ゴールまで旅する間にどんな風景に、どんな人に出会えるか、を自分に課してきた部分があります。これもある意味巡礼だったのではなかろうか??、、、と、この数日思っています。

されど、巡礼の言葉は、重いです。
はたして何を思って、何のためのピルグリムなのか?
答えが出るかどうかはわかりませんが、ここのところ自分の周囲をふわふわ舞う「巡礼」という言葉を大事に扱いたいと思っています。

20120121hanabuchi.jpg

絵は、「my home town わたしのマチオモイ帖」出品冊子『七ヶ浜帖』からワンカット抜粋。七ヶ浜町・花渕ヨットハーバーで描いた一枚でした。


posted by タク at 16:03| 宮城 🌁| Comment(4) | TrackBack(0) | 旅の神様 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
インドの仏教巡礼いいですね!
空海阿闍梨は、唐の都長安に居ながら、中国密教に加えて、梵語の経典までを請来し、胎蔵・金剛界曼荼羅を束ねて真言宗を打ち立てました。
でも、インドの仏教はその後8世紀頃からは衰退を重ねて、大乗後期の唯識や密教は、チベットや日本に渡ることで永らえ得るという様相になりました。
バラモンやヒンドゥに破れ、イスラムには侵略されてしまいます。
近年になって漸く、勃興期からの聖地の回復運動などがあるようです。
日本で馴染みの仏教とはだいぶん違うと思います。
タクさんの描くインド仏教、楽しみです。
Posted by タナカアニ at 2012年01月22日 03:46
インドでどんな境地で新しい絵ができるのか、楽しみにしている一人です。
吉野山の空海様に次ぐ大阿闍梨様が、仙台にお住まいです。宗教には疎かったのですが、新しい気持ちで向き合えます。
Posted by こみや at 2012年01月22日 13:14
タナカアニさん、インドでの仏教事情は全くわからないですが、違いだけでも見てきたいです。あとはインドをどう感じるかですね。
はからずともインド。仏教に関していろいろ勉強が必要な時期にさしかかっているのかもしれません。

Posted by タク at 2012年01月23日 09:18
こみやさん、仙台の大阿闍梨様、秋保の方ではなかったですか??前にちらっとお聞きしたことがあります。(間違っていたらごめんなさい)
わたしも宗教には疎いので、疎いなりになにか得てきたいです。
震災から1年目の節目に当たる旅がインドというのも、なにか学んでこい、と言われている気がします。
気のせいかな(笑)
Posted by タク at 2012年01月23日 09:21
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