2012年08月28日

子規の風景「はて知らずの記をたどる」最終回 

おはようございます。昨日、河北新報夕刊に掲載となった正岡子規みちのく紀行連載をアップします。
おかげさまで今回を持って連載も終了です。
長かったようであっというまでした。
はて知らずの記のコピーをくれた某放送局のS氏、そして新聞社と繋いでくれたA氏、稚拙な内容で毎回迷惑をかけていた編集部のS氏、K氏、そして最後まで読んでくださった皆さんに、心から感謝申し上げます。

オレガオレガと自己主張ばかりで、肝心の子規解釈はほとんどなかった駄文と、毎回ころころかわるこれまたヘタクソな絵におつきあいいただき、本当に恐縮しています。ありがとうございました。

新聞連載は宮城県内の紀行を辿るところで終わりますが、子規が東北に辿った道のりを、引き続き山形の現地へ取材しています。また、続きをブログでアップしていければと思っています。

*  *  *


最果てへ-最終回

秋風や旅の浮世のはてしらず

子規


saisyukai_最果てへ_nyuko.jpg


 机の上に中心で折り返した長いひもを置いてみる。折った部分をつまみ、渦巻きを作ってみる。中心へ向かうひもの片端はスタートへ戻っている。旅はそんならせんひもに思えてならない。はるかな旅路は同時に始まりへと還る道だ。
 子規はみちのくの果てを目指した旅で何を得たのか? どんなに遠くまで芭蕉の足跡をたどったとしても、しょせんはトレースだ。果てなど分かるはずもない。逆に「自分自身」こそが「目指すべき果て」だと気付いたのではないか。
 子規は出羽路を酒田に抜け、八郎潟まで北上、そこで折り返し帰路につく。水沢から汽車で上野に戻るくだりは実にあっけない。そして根岸の子規庵で詠んだ掲句で、はて知らずの記は終わる。
 実は私はアトリエに「ランズエンド」なる屋号を掲げている。直訳すると「地の果て」だ。そんな私が、はて知らずの記と出会ったのは、この最後の回を書くためだったような気がしている。
 一番遠い最果ては自分自身、そしてすべからく「果ては始まり」…。子規もまたそう思ったと信じたい。


絵と文/古山拓
picture & text by Taku FURUYAMA all rights reserved


posted by タク at 09:02| 宮城 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 子規の風景-はて知らずの記をたどる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
連載、お疲れさまでした。地元でありながら知らないでいたことをいろいろと教えていただきました。
後は、一冊の本に仕上がるのをお待ちしています。
Posted by こみや at 2012年08月28日 11:13
こみやさん、読んでくださってありがとうございました。
そうですね、書籍化、どこか手を挙げてくれないかなあ(笑)
そっちもアンテナ張りつつ、山形秋田岩手と取材はこれからも続きます。
Posted by タク at 2012年08月28日 12:34
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