2013年03月11日

振り返って前に進む3.11

二年前、そして一年前の今日、自分は何を思っていたのか。
人間は忘れやすいから、振り返ることで、前に進めることもあると思う。

一年前の今日、こんなことを綴っていました。


以前、「大切なのは、子供に自分がやっていることを胸を張って言えるかどうかだと思う」と、友人がすてきな一言をくれました。

あれから一年、あいかわらずオロオロウロウロの日々ですが、自分のやってきたことに、間違いや失敗はいっぱいあるけど、たぶん後悔はない。

今日は晩翠画廊の個展中日。
月曜は通常閉館日ですが、オープンします。

夜は7時から会場晩翠画廊にてメモリアル懇親会です。お酒やおつまみ用意してお待ちしています。(会費500円です)
参加自由ですから、どうぞ、みなさん、いらしてください。

イラスト仕事が終わらず朝から入ることがかないませんが、私は1時半に会場に入る予定です。

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今日は個展最終日です。一年前の今日、たくさんの人の時計を止めたあの瞬間が、あと五時間もすればやってくる。
 
 
会場に入る前に、何かを書こうと思ってパソコンに向かったけど、いろんな思いが渦のようになってる。渦はとまりそうにないので、流れる思いのまま、キーを打ってみる事にする。まとまらない文章になると思うけれど、ごめんなさい。
 
 
今日の仙台も一年前と同じく曇っていた。そして午後。そこからはじまった365日。その365日がくれたメモを記します。
 
 
 
◎311-メモ1 震災の埃で白くなった程度で済んだぼくは、自分なりに突き動かされるように走ってきたけど、自分ひとりで前に進んだ事なんて、何もない。そこには無数の人との会話や風や太陽の日差し、そんなことがくれた「思考」があって今にいたっている。どの一つがかけても、今日の今の瞬間は、ない。見ず知らずの地球の果てにすむ人まで、ありがとうと感謝を送ります。
 
 
今朝、外の屋根にとまる一羽の雀がとまっていた。彼を見て思ったのはその事だ。屋根にとまる雀でさえ、ぼくのことを前に進ませてくれているおおきな力なんだと思う。
 
 
 
◎311-メモ2 いままでしがみついていたものに「そんなものどうでもいいよ」と、ゴミ箱に放り投げたものがいっぱいある。いらないものはいらないんだ。目の前に広がる世界は無数の事象にあふれて、ちっぽけな自分をまどわすけれど、赤ん坊になったつもりで欲しいものといらないものを無邪気に選べば、それでいい。
 
 
 
◎311-メモ3 伝えることの大切さ、というけれど、絵を描くという仕事をたぶんカミサマがぼくにくれたとしたのなら、「伝えよう」なんてはおもわないことだ。そんな思いはカミサマに対する傲慢だ。ただ描く。絵描きなんて、旅先でお布施をもらって明日へ繋ぐその日暮らしとなんら変わりない。ぼくは、ジャーナリストじゃない。兵士じゃない。政治家でもない。貿易商でもない。ただ目の前に広がるモノゴトを心の中にとりこんで、唯一無二の自分を通して外にひねり出すだけ。それでも、かならず、路上で描かれたなにかは、どこかのだれかの心に届く。だれかの心にはこんでいってくれるのは、「雀」や「風」、たぶん「そんなもの」だけど、究極の「そんなもの」だ。すくなくとも届ける事でだれかの何かがちょっとだけ、変わる。そのためになら生きていいよ、と言われてる気がする。…あ、やっぱりこれも傲慢だ。まだ全然よくわかってないね。雀や風までも頼る、傲慢な自分。でも、いいや。
 
 
◎311-メモ4 旗をあげようと思ってる。心に打ち立てた旗は、他の誰かに抜かれる事はない。どんなにぼろけても「自分が引き抜かない限り」、その旗は立ち続ける。だから、旗をあげようと思う。だれにも見えない旗だけど、自分の旗は、すごく大事。
 
 
 
◎311-メモ4 あの日から一周年の昨日、息子が中学を卒業した。参列する私たちの前で合唱を指揮することになった息子は、指揮を振る前、私たちの方を向いた。その時の表情、立ち姿に魂の強さを見た。こどもと向き合うのは大変だけれど、15年の自分のふがいなさを、その表情は許してくれた。こころからありがとう。
 
 
 
◎311-メモ5 窓の外の向いの家の屋根にとまっていた一羽の雀が、いまはいない。あたりまえに、いない。
 
 
以上、メモ書きおわり。どこまでも書き進めてしまいそうなので、ピリオドです。ピリオドうつことで、次が始まることもあるし。
 
 
個展最終日のブログの絵は、「風のみちしるべ」です。(注2012.3.11時点)
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posted by タク at 08:51| 宮城 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 東北関東大震災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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