イラストにかかわる所用と中村太樹男さんの個展を見に、岩手へ一泊2日でした。
所用とは、お墓参り。仕事の内容はまだあかせませんが、ちかじか手がける仕事が歴史上実在した人物です。
今回の帰郷はそのお墓参りもかねての旅でした。
墓所は素晴らしいインスピレーションをもらえました。それぞれの時代を駆けた人々の生き死にの上に、自分は立たされているんだな、という事実。そのイメージが降ってきたことに、あらためて頭がさがりました。
「なんだ、今頃気づいたの?」と笑うように、墓所を護るように咲き乱れていたマーガレットが風にそよぐ。貴重な時間でした。
礼に始まり礼に終わるとはいったものです。言葉ばかりでなかなかそれが出来ない自分がいます。
今回、仕事が無事終わったらまたお墓参りに来ようと思います。
中村太樹男さんの個展会場は以前私も書家さんと二人展を開いたことのある、思い出深い盛久ギャラリーさん。
太樹男さんの作品ははもとより、その生き方も素晴らしい。
彼のどこにも与せず自分を耕し続ける姿もまた私にとっては魅力です。
最終日に間に合ってよかったです。
花巻にある宮沢賢治学会イーハトーブセンターへも、連載のお仕事いただいているご挨拶で訪問。宮澤賢治記念館のある敷地の裾にあります。以下のイラストは以前連載に使用された「種山ケ原」
そして賢治記念館からのイーハトーブ風景。
盛岡の実家がなくなり一年半ですが、岩手の地はやはり自分にとっての母なんだな、と思った帰郷でした。