2007年09月25日

二戸彼岸考

moriokakougainite.jpg

彼岸の連休、墓参りと法事で田舎へクルマを走らせました。
古山家の墓がある町は、岩手の県北、青森との県境に近い二戸(にのへ)です。

仙台から東北自動車道で盛岡まで2時間。さらに、国道四号線を北へ1時間半。
奥羽山脈と北上山地が両側に迫り、北上平野のどん詰まりにある小さな町です。私は小学校中学校と二戸で過ごしたのですが、スタンドバイミー的年代をそんな山奥で育ったせいか、自分の原風景に近いものが二戸にはあるような気がしています。

行くたび、とにかく懐かしい。寂れ方や人気の無さまで、無性にいとおしくなってしまいます。今回もやはりそうでした。赤茶けたトタン屋根や国道沿いに崩れかかる埃でグレーに彩度が落ちた家屋なんて、みただけで「来た来た!帰ってきたぞ!」と妙にわくわくしてしまいます。

実家がある盛岡へ帰る時、岩手山をみると「帰ってきた〜、、いいねえ、やっぱりふるさとは…」となりますが、それとはまた違った感覚です。岩手山は母なる大地的感覚。一方二戸は「へへっ!これだよ、これ!オレにはこれがある」的な、自分の立ち位置から、ぐいっと立ち上がる時の、瞬発的エネルギーをもらっているのかもしれません。

実は二戸には九戸城趾という遺跡があります。その昔豊臣秀吉が天下統一を計った時に、最後まで抵抗した地がその二戸です。抗った人物は九戸政実。城明け渡しのあと、大虐殺が行われた、そんな歴史もある二戸。因に城にたてこもった5000人にたいし、討伐側は十万だったなんてことを聞くと、DNAが震えます。

今回、墓参りの際、足を伸ばして九戸城趾に立ってみたいと思っていました。親戚への挨拶やらなにやらで、残念ながら今回かなわず。

岩手に生まれて、仙台で仕事をしていますが、年を追うごとに、歴史を知るごとに育ててくれた岩手が愛おしいものになってきます。精神的には長長期的出稼ぎのような、そんなかんじも否めずにいます。
仙台に居を構えましたが、戸籍はなぜか岩手から移せない(笑)。
まあ、年取ると頑固になるとはいうけれど、こいういことなのかもね。

大和朝廷に抵抗し斬首されたアテルイ、秀吉に蹂躙された九戸城。自分の根っこの根っこって、どこにつながってるんだろうな。。。ついつい気がつくとルーツを考えてしまってる、そんな彼岸の帰省でした。
あ、、、と、ここまで打ってはたと思いました。「彼岸」に墓に参るって、そういう意味なのかもしれないな…。

今日の一枚は、3年前の個展、【岩手を描く】からの一枚でした。




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posted by タク at 17:52| 宮城 ☁| Comment(6) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
田舎があるっていいですね。正直言えば羨ましい。母方の祖先は、幕末のどさくさに上京して、日暮里界隈に居ついたらしいのですが、関東大震災と戦災でバラバラになり、バブルの時期の立ち退き攻勢で、いまや誰一人日暮里に親族なし。府中の豪農だったらしい父方とは縁が切れていますから、やはり田舎はありません。強いて言えば、世田谷ですが広過ぎて田舎の実感なし。東京根無し草と自称しています。
Posted by ヌマンタ at 2007年09月25日 20:59
ボクも今年は家族をつれて
お彼岸のお墓参りしてきました


いつもはお盆だけ、それも
女房と子供達は、女房の実家に
帰省している時期なので
うちの親と墓参りしてたんですが
いろいろと考えることもあり
お彼岸くらいは自分の家族を連れて
ご先祖様に手を合わせたいと思い
いってきました。
なんでしょうか・・・
すごく行って良かったな〜と
すごく充実した気持ちになりました。

私の場合は、お墓は仙台市内で、
むろん自分の根っこは仙台ですが
東京で十数年、生活していた頃、
帰って来たときには、まさに古山さんと
同じ思いがこの地にありました。

最近は仙台の街中も郊外も
自分の子供の頃の面影は
大分なくなってきてますがね〜

そこに行けば、自分の原点がある・・・
そんな場所があるって良いですよね〜。


Posted by 蚊と犬 at 2007年09月25日 21:30
二戸は遠いですね。天台寺に行って、金田一温泉に
泊まったことがあります。もちろんその頃は、
五日市さんのことは、知りませんでした。

お墓参りはいいですね。お盆には必ずいきます。
一家そろっていくのが、家の決まりで、
健康でいられることを、ご先祖様に感謝してきます。

Posted by ほしのひかり at 2007年09月25日 22:02
ヌマンタさん、若い頃は帰省が面倒くさくて義務という感じでしたが、年を経るごとに気持ちが変わってきています。年をとるってこういうことなのかもしれませんね。

蚊と犬さん、子供をつれてのお墓参りは大事ですよね。お寺での作法を伝えるのもさることながら、全てつながっているということを教えやすいのも墓参りならでは。
原点がぶれないように生きていきたいものです。(ぶれっぱなしなんで…)

ほしのひかりさん、帰省の際、地元誌で二戸で五日市さんの講演会があるという記事を読んで、びっくりでした(笑)
お彼岸や盆暮れ正月といった節目は、大切にしたいものです。
Posted by タク at 2007年09月26日 10:54
自分のルーツってとても気になりますよね。
亡くなった伯父がウチの家系図をつくるのを
ライフワークにしていたみたいなのですが
ウチのご先祖様たちは結構波乱万丈だったようです。
家名はわりと古いけど財産は皆無(笑)。
それでも、続いているということは
考えてみるとすごいことですよね。感謝しなくては♪
Posted by ほっしい* at 2007年09月26日 11:26
ほっしい*さん、おっしゃるとおり、気になります。一度子供のころ古山家の本家へつれていかれたことがありますが、山奥の農家でした。…とっても地味な予感がしています(笑)。でも感謝ですね。
Posted by タク at 2007年09月26日 20:12
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