2017年04月30日

ダイレクトに描く

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風景水彩画で個展をし続けていると、当然ながら風景水彩画を描くことがあたりまえ、と思われてしまっても仕方がない。
だけど、違う表現をしたいもう一人の自分がいる。
それに素直に従って描くと、引かれてしまう場合も多々あります。多々あるけれども、描きたいものは素直な出し方で描きたい。
そうして描いた作品は、受け入れてもらうまでには時間がかかります。

この絵も風景水彩画とは違うけれど、気持ちをダイレクトに描いた一枚。
私の場合旅がモチーフであることが多いので、数日間の滞在の印象を描こうとすると、こんな表現になったりします。
「暮らしをしつらえる展」(丸善仙台アエル展1Fギャラリー)に本日いらしたお客様が、気に入ってくれた作品です。
普通の水彩画作品も見続けてきてくれたお役様に、表現が違う作品を評価してもらえるのは、いつもとは違った嬉しさですね。

明日日曜は正午から夕方6時まで会場入りします。

壱文仙台焼・大江文彦
藤工芸・林恵美子
ガラスエッジング・森恵三・森いく子
木の家具ギャラリー・渡邊栄木
月山和紙あかり・せいのまゆみ
水彩画・古山拓

6名の作家がおまちしていますので、どうぞお立ち寄りください。

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2017年04月02日

水彩どこから塗り始める?

昨日、仙台リビングカルチャーで水彩ワークショップがありました。
テーマは「桜を描こう」。

受講生の年齢層は今回特に幅広く、70代のご婦人から最年少は16歳の高校生でした。

最初の一時間ほど、手本として一枚描きあげるのですが、はたしてどこから塗り始めるか?これが生徒さんの最も気になるところでしょう。

今回は、以下のような感じでした。

紙が濡れた状態に、大まかに絵の具をにじませる。
花の影っている部分を薄紫を置く。
桜色をうっすら。
枝の茶系
背景に暗い色を塗りながら、同時に筆の穂先で花びらのアウトラインを浮き上がらせる
再度花に戻り、仕上げのピンク系加筆

文で書くとこういう流れでしたが、いつもこうとは限らないのが水彩の面白いところ。偶然のにじみや想定外のブチが生まれると、流れを変えて対処したり色のバランスを取ってみたり。

基本、透明水彩は「暗い濃い色の上には、明るい色は乗せられない」ということを理解すれば、なんとかなる、と思っています。
即興が水彩の面白さでもあり、作者らしさが生まれるところでもあると思います。

ほとんどの生徒さんが「背景着彩で桜を描き出す」という今回の趣旨を理解してくれて、教える私としてもとても充実感があった3時間でした。

アルティオにはちび絵新作が仲間入り。
フィレンツェとベネツィアの小さな世界が壁面にかけられました。
同時に品切れになっていたフランス製のシャボン=石鹸もようやく昨日入荷しました。缶入りですが入れ物の絵がまた素敵なのです。

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2017年03月29日

石鹸もアートグッズ

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ヨーロッパが好きでよく旅に出ます。絵はフランスブルターニュのヴァンヌの町の一角を描いたものです。
旅で帰りの荷物がぱんぱんにふくらむのは世の常です。
私の場合、画集や現地で仕入れた資料でふくらむのですが、じつは各地で買い求めた固形石鹸=シャボンもかなりの比重を占めています。
ヨーロッパの石鹸はパッケージがとにかく美しい。そして香りがそれぞれオリジナリティがあり帰国後も箪笥の中で旅の記憶をふりまいてくれています。

きがつくと、毎回欠かさず求めてくるものが固形石鹸で、ギャラリーを構えて二年目のある日、ふと思いました。
「そういえば、お気に入りの石鹸、仙台で探すの大変だ。ならば自分たちで仕入れちゃおう」

というわけで、ヨーロッパの石鹸をギャラリーの片隅で取り扱いはじめたのが、今年のあたまです。気がつく人は気がついてくれる程度の静かな扱いですが、こだわる方にはとても喜ばれて、なんだかうれしい昨今です。

こころの深い部分にやさしいものでお役に立ちたい。
水彩画もそういう意味でお求めいただけるわけですが、石鹸も根っこは一緒だな、と感じます。
両方ともおなかがいっぱいになるわけじゃないし、ビジネスが加速するわけでもない。
でも、「目に見えない心をじんわりと満たしてくれるもの」。

石鹸もアートグッズ。
アルティオではそう考えています。
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2017年03月23日

手本を描く

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カルチャー水彩教室で時々やることに、デモがある。生徒さんにぐるっと囲まれて描くお手本制作だ。
それとは別に、アトリエのマンツーマンレッスンで、「これを先生ならどう描かれますか?」と請われ、ざざっと手本を描くことがある。これは前者のデモとは全く異なる。

前者は技術を教えるため、頭の中で「ここではこの技法を伝えよう」と考えながら描いている。なので、ある意味システマティックだ。

後者の場合、だいたいレッスンが終わる間際にたのまれる。時間とすれば5分〜10分程度というところ。この場合、技術は教えない。
ほとんど勢い。そして、喋らない。だからだろうか、終わると気がカラッポになるのを実感する。

この絵は先日、アルティオでのマンツーマンレッスンのラスト数分で描いたもの。生徒さんが持って来た描きたいという風景写真がモチーフだった。

この場合、紙は水彩紙を使わない。使うのは格安定番「黄色と黒のスケッチブック」。当然透明水彩絵の具は、それ専用の水彩紙のようにはのってくれない。時間もない。そこが面白い。描き終わるころには快感すら覚える。本制作もこれくらい迷わず描ければいいのにな、とさえ思う。

短い時間と性能の限られた紙。それでもそれが自分にくれるものは、とても大きいと思うのです。













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2017年03月18日

イラスト作品紹介・JR東日本「駅長オススメの小さな旅」春号

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表紙イラストを手がけたパンフが駅に並びはじめました。
JR東日本「駅長オススメの小さな旅」春号です。

昨年から担当させていただいている水彩イラストの仕事ですが、おかげさまで駅設置のラックからお持ちいただいているとの報告をいただきました。表紙作者としても大変嬉しく思います。

南東北エリアのJR各駅からのオススメ小さな旅コースを網羅している商品で、見ているだけでも旅心をくすぐられます。

明日の日曜日、山形方面にでも小さな旅に出かけてみようかな。

「駅長オススメの小さな旅」のJR東日本サイトはこちらです。
ご参考まで。

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2017年03月16日

「セヌリエ水彩ハニータイム」続きます

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昨年中盤から青葉カルチャーで受け持った水彩講座、「セヌリエ水彩ハニータイム」の6回コースが無事終了しました。
月一回、それも夜ということもあって、少人数でした。
フランスのセヌリエの水彩絵の具の独特な発色を楽しむ、というコア?な企画だったのですが、参加した皆さんには楽しんでいただけた模様。おかげさまで続投の声をいただき、6月からまた6回でスタートすることになりました。

普通の水彩講座とは違って、飾り系は描くは、クリスマスカードは描くは、旅のアファメーションイラストは描くは、と、こちらもいつもの講座とは違ったカリキュラムで臨みましたが、結果、「楽しかった!」という声にほっとしています。

今日はデモンストレーションはなしで、みなさんにじっくり行きたい国の絵をオリジナル飾り系で囲み、描いてもらいました。「イースター島に行きたいんです」「スイスが好きです」「バスクを描きます」と、それぞれオリジナリティがあって、教えるこちらも楽しかった。

次のワンクール、詳しいことが決まったらまたブログでお知らせします。




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2017年03月09日

仕事の信頼

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確定申告が近づいてきました。
「何でも自分でやろうとするな、金払って頼めることは頼め」
とはよく言われることです。もっともだなあ、と思います。

小さいながらもギャラリー・アトリエアルティオを構えてから、仕入れ、維持費等で出入りが少々煩雑になって来ました。なので昨年から税理士さんにしっかとお願いするようになりました。
かれこれ十数年、ウチの申告の最終チェックをしてくれていた税理士さんなので、まかせて安心です。
しかし、それは、税理士さんに私どもが、どうやって社会と関わっているかを、しっかり理解してもらっているから。恥ずかしいところまで知っていてくれます(笑)
何事も、信頼の積み重ねのうえで、どん!と頼めるようになるのだな、と我が身を振り返る時期なのであります。

そういえば、「何でも自分でやろうとするな、金払って頼めることは頼め」を他の「あること」で実践したら、頼んだ相手のスキルがひどかった、、、なんてこともあります。これはめちゃくちゃ痛い。
一昔前とくらべて、やりとりがメールだけ、仕事内容もブラックボックス化、頼んだのはいいけど、仕事している人の顔も見えない、、、なんて場合は,要注意。頼む相手は大きな会社だからいい、というものではないようです。

ウェブで便利になった反面、信頼をおもんぱかることが難しくなってきたように思えます。
信頼できるかどうか、結局は「直感」なのかもね。

先日、はじめて仕事をご一緒したグラフィックデザイナーさんが、わざわざ個展に来てくれました。
若いけれど、とてもいいデザインをする方でした。
その仕事はメールと電話だけですすんだのですが、直感的に「おぬし、やるな」。
会場でリアルに初ご対面。雑談することでさらに安心感が深まり、「オヌシヤルナ」感もフィックス。

仕事ではウェブの波の中に生きていますが、人間、リアルが一番大切なのだな、とあらためて思った次第です。
久しぶりにいい仕事師に出会えました。

絵はイギリスコッツウォルズの町で見かけた職人さん。
信頼感を絵にしたような風貌でした。








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2017年03月06日

19本の絵筆

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やむなく店を畳んだという和筆屋さんの筆を、縁あって譲り受けました。本数にして19本。

和筆ですが、自分の描くときの気持ちに驚くほどついてきてくれる。
まるで生きているようで、作られた職人さんの矜持を感じます。
いや、間違いなく命が宿っているのだと思う。
なんなんだ、この筆たちは…。

お持ちくださったのは、以前とあるグループ展にいらしたお客様。
「わけあって私のところに筆がごっそりとやってきましてねぇ、、、筆を使う仕事の方に分けていたんですよ。」
あまりのボリュームに固辞しましたが、是非にとの言葉に負け(正直、ほしかったのです、、、)譲ってもらったのでした。

ありがとうございます。大切に使わせていただきます。

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2017年02月14日

初個展から20年

15日水曜、母校東北学院OB会「TG15日会」で30分ほど講話をします。
会場は仙台国際ホテル。

スライド用に水彩作品データを選んでいたら、初個展からちょうど20年がたっていたことに気づきました。
アップするのは、上から順に20年前と約10年前、そして今の絵。

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三点とも、水平線を画面の上ほぼ1/4あたりにとらえているし、モチーフが違うだけで構成が似ていた、、、偶然なんだけど妙に可笑しい。

この三点から読み解くと、結局、「ここで描きたい」のではなく、「道の向こう」に行きたいんだな、自分は。

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2017年02月11日

海辺の風景

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月命日。
来月11日は東日本大震災から六年目になります。
そんな今日、ある女性からオーダーの電話がありました。

きくと、震災前に私が描いていた今は無き「海辺の風景」の水彩画が、手から手へと女性の元に渡っていました。
その風景画は彼女の実家のあった海辺を描いたものでした。

「孫が生まれたので描いてほしい。古山さんにお会いしたことはありませんが、震災からの不思議な縁を感じています。ぜひ」
もちろん引き受けた。

アップした絵はその方の元へ渡ったものではないけれど、震災前に仙台新港のタグボートを描いた一枚。
奇しくも震災当日の5日後から、わたしは仙台の画廊で「東北の海辺」をテーマにした個展を開く予定でした。その案内状に使った一枚です。
今は,当時支援してくださった大阪の「北野整骨院」にかけらています。
posted by タク at 12:28| 宮城 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 水彩画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月02日

もりおか啄木・賢治青春館

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岩手出身ということもあるのかな、宮沢賢治にからむ仕事が時々舞い込みます。
これはずいぶん前に描いた「もりおか啄木・賢治青春館」です。

盛岡の中心にある、旧第九十銀行の建物(明治43年竣工)を活かした観光施設だけど、なさけないことに盛岡に暮らしていた中学高校の頃は、気がついてもいなかった。

「役割終えた建物」を継続保存し、石川啄木・宮澤賢治という特級品の財産をおさめ、観光客に楽しんでもらう。

ふるさと盛岡という町は、やはりすてきです。

posted by タク at 07:46| 宮城 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 水彩画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月17日

ぼーーーっ

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夕ご飯を食べ終わって、ぼーーーっと横になっていた。
それをみた妻が「ありゃ、めずらしいこと!」

そういえば、なにもしないでぼーーーっとすることって、そうそうない。
いつも何かしている貧乏性。フリーランスのイラストレーターなんてそんなもんだ。
この、ぼーーーーーっ、こそ、意外と大事ってことはわかっているんだけどね。

先週、映画「この世界の片隅に」を観た。傑作。
昨日は、「ピーターラビット展」へようやく行ってきた。
カラダの中かこころのどこかが栄養をほしがっているんだね。
動物なら冬眠モードなのかも。

ぼーーーっとしつつ、思い出したのが、今日は阪神淡路大震災の命日だったということ。
合掌。

関西との気持ちの距離がここ数年近くなって来ています。
距離をもっと縮めたい。そんなことを思った1月17日でした。

絵は、陸前高田で描いた一枚。震災前の今は無き風景です。
取材偶然見つけた特級の浜辺でした。思わず妻に「宝物みたいな浜みつけた!」と電話したっけ。
日差しが気持ちよかったことを思い出しました。
posted by タク at 22:41| 宮城 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 水彩画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月10日

夏の記憶

「メルカート」という年二回発行の情報誌裏表紙に、「旅絵」と題して、水彩画とショートエッセイを担当しています。
今日は次号の原稿締め切りが迫り、文系脳を動かしています。
それでも、もともと脳の本来の気質が文系脳らしいので、楽しい仕事です。

専門分野の機関紙ですので、一般には出回りません。
ここで前号掲載のエッセイを紹介します。

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+ + + + +
岩手県 住田・「見知らぬ良き地」

 自分の旅の旅程はかなりアバウトな方だと思う。予定で「お茶の時間には目的地だな」と計画を立てていても、その通り事が進むことはまずない。もちろん目的地は決めて出かけるのだが、ゴールに辿り着くまでの旅程は現場の空気にかなり左右される。途中、アンテナに引っかかる町に出会えば、そこで立ち止まることがおおい。

 この絵は、岩手に宮沢賢治をテーマに取材旅したときに出会った風景だ。賢治がインスピレーションを得たと言われる種山が原高原に立寄り、その日のゴールと決めていた遠野へむかった。とった道筋は国道三九七から国道三四〇の峠越えルートだ。ところが峠の手前、思いがけず何度も足を止めることになった。今回の絵に描いた住田町だ。

 さらさらと流れる小川。里山と夏の空。小川に分け入ったり、あぜ道に降りて見たり。あっという間に数時間が過ぎていた。ロードマップに地区の名を調べると「上有住」とあった。決して名高い名所旧跡がわけではない。けれど、広がる田園には、心が思い切り深呼吸したくなる「崇高な空気」があった。 
   
 そんなことを思い返してみると、自分の旅の目的の一つは、ゴールに辿り着く途中、どこかで出会うであろう「まだ見知らぬよき地」を探すことなのかもしれない。

(絵と文・古山拓・画題「夏の記憶」)




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2017年01月09日

VUITTONとコラボレーション?

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古山拓の水彩画とLOUIS VUITTONのコラボレーションが実現です。

…と,この写真から見えませんか?

ごめんなさい。実は仙台の藤崎百貨店でのスナップです。
仙台をモチーフにした水彩画で今年の藤崎カレンダーを描かせていただきましたが、青葉通りエントランスで原画展を開催中です。
偶然、絵を展示している壁面上部に、LOUIS VUITTONの案内が展示されているという構図。

ポスター原画展は初売り期間(2日間)だけの展示の予定でしたが、2日間だけではもったいないと、場所を移動しての継続展示となっています。
藤崎へお立ちよりの際は、どうぞご覧ください。

posted by タク at 08:43| 宮城 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 水彩画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月25日

下北風景

今年二回にわたって、青森下北半島へ取材をかけました。
はじめて訪問したのは15年ほど前。久しぶりの旅がひとつ絵にまとまりましたのでアップします。

下北半島の漁村の印象を一言でのべるなら、逞しさ、でしょう。
強風に向かって黙ってたつ漁師小屋は、下北に暮らす逞しい人を彷彿とさせます。

サイズは25号。
タイトルは「Fisherman sheds」(漁師小屋)です。

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posted by タク at 09:07| 宮城 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 水彩画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月21日

道具を替える

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ここのところ、セヌリエ(Sennelier)というフランス製の透明水彩絵の具を使っている、と、以前書いた。
ホルベインもターナーも、ニュートン、レンブラント、シュミンケも使っているけれど、どれにも属さないセヌリエ独特の絵の具の性格が、今の自分に大きな何かをくれている。たぶん今まで自分に欠けていたなにかを補ってくれているのだろう。

十数年、水彩を習いにひとりで私の元へ通っているご年配の女性がいる。私の影響か、彼女もセヌリエを使いはじめた。
今日は彼女のレッスン日だった。
描いて来た絵を見て驚いた。ひと味もふた味も変わっていたのだ。
色合いが変わった、というより頭の中のクリエイティビリティのスイッチが解放された、そんなかんじだった。
「なんだか、この絵の具、使っていると楽しいんです」
と彼女は言った。

今まで、口を酸っぱく「創造力を使ってみて」と言っていたのだけれど、「無理です」とか、「わたしには創造なんてできませんよ」で終わっていた。どうやら新しい絵の具がそのスイッチを入れてくれたらしい。

もちろん絵の具はひとそれぞれに相性というものがある。愛着やこだわりは絶対に持っていたい。
けれど、道具を替えることで新しい世界が開けるということもある、と思う。

そういえば、先日の下北旅行で、偶然一軒のヒバ木工所に出くわした。縁あって社長さんと仲良くなり、ヒバのチップが漉き込まれた一枚の和紙をいただいた。和紙は四国の工房に頼んで漉いてもらったという。
「一枚あげるから自由な発想で描いてみてよ。こうでなきゃいけない、なんてないんだから。オレはそう思っていままで商売をやってきた」と社長は言葉をつないだ。

そうだよなあ。水彩で水彩紙に描いているけれど、道具も支持体も自由にありたいものだなあ、と、社長の言葉に妙に感じ入った。そのことを今日のレッスンで思い出していた。

想像力を全開にできる=楽しくなれる=ものはすべて素晴らしい画材なのだね、きっと。

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トップ絵はセヌリエを使って描いた下風呂漁港。東北電力2017カレンダー用に描き下ろしたものです。
でこぼこした紙の写真はヒバの漉き込まれた和紙です。


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2016年12月06日

なぜ、ちび絵?

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今日は「ちび絵まつり」の初日でした。

なぜ、「小品展」や「ちいさな絵の展覧会」ではなく、「ちび絵」で、「まつり」、なのか?
そう思う方いっぱいいらっしゃるとおもいます。

「ちび絵」のネーミングをはじめて使ったのは、2011年の広瀬川美術蔵というイベントでした。私の友人のガラス作家と藍染め作家、書家と四人で、仙台荒町にある「森民酒造本家」の仕込み蔵を使わせてもらって3日間限りの酒蔵アートショウとして開催したものです。

会場は仕込み樽がずらりと並ぶ歴史ある蔵です。空間に負けないようにと、畳一畳サイズの水墨画10枚(注:水彩画ではない)で臨みました。そんな制作をしつつ思ったことが、大きい作品があるのなら、同じ会場に小さい作品があってもいい。
そこで、6.5センチ四方のサイズに小さな水彩画を描き、入手可能な最小サイズの額を仕入れ、25点、酒樽の上に並べたのでした。
ネーミングは家族会議で決まったものです。
「アートってつくと、なんか軽いイメージで、イマドキどっかあやしいよね。」
「直球っぽくてかわいいのがいい」
、、、で決まったのが「ちび絵」でした。
古今東西、ちびでもでかでものっぽでも、なかみが一緒なのは永遠の法則。ちなみに正式名称は発音記号が併記される「ちび絵 chibi:e」です(笑)

仕込み樽には10連の畳一畳サイズ水墨画。傍らには25枚の10センチ四方の額絵。どちらも自分オリジナル。しかしその後、「ちび絵」はそのサイズと価格から、画廊での個展ではラインナップがむずかしかったのです。アルティオをオープンするまでは。

「気軽に直筆の絵をかけてほしい」との思いでアトリエ・アルティオをオープンしたのは二年前。自分のベースだからこそできる「暮らし絵のとっかかりラインナップ」、、、と考えた時にまっさきに頭に浮かんだのは「ちび絵」でした。
おかげさまで皆さんから「ちび絵買いに行きます」とか、「ちび絵、新しいのが並びましたね」など言ってもらえるようになりました。ちび絵が「名前」として呼んでもらえることがなによりうれしいです。

ちび絵は場所を問わず素直に空気のように、お客さんの生活にとけ込んでほしいと思っています。なので、あえて日本語の「まつり」としました。フェスティバルや、エキシビジョンでは、小さい「ちび絵」がますます、すくんでしまいますから。

そんな「ちび絵まつり」、初日は強風吹きすさぶ一日でしたが、いらしたお客さんは楽しんで帰ってもらえたようで、まつり裏方として、ちょっとほっとしています。

あすからもまたアルティオで「ちび絵」たちとお待ちしていますので、どうぞひと休みしにお立ち寄りください。





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2016年12月05日

クリスマス企画『ちび絵まつり』

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明日からアトリエアルティオで、クリスマス企画『ちび絵まつり』がはじまります。
画面6.5センチ×6.5センチ〜〜9センチ×9センチの「ちび絵」たちはおかげさまで親しい方へのプレゼントや、自分への小さなご褒美に喜ばれています。もちろん全点ひとつとして同じものが無い古山の水彩&アクリルオリジナル画です。
小さな額に広がる大きな世界へぜひどうぞ!

アトリエアルティオ/クリスマス企画『ちび絵まつり』
期間/12月6日(火)〜12月23日(金)
11:00〜18:00 OPEN
休業日12/12(月)・12/18(日)・12/19(月)
(12/10は他所でのイベント開催のため17:00閉店となります)

アトリエアルティオ
〒980-0822 仙台市青葉区立町19-20-1F
電話022-797-8389

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2016年11月29日

ギフトパッケージに水彩イラスト

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先日、伊豆沼ハムをいただいた。

包装をあけると、パッケージには私の手がけた伊豆沼と栗駒山を描いた水彩イラストが。
贈り主、なんと粋なことをなさる、、、。

もちろん仕事で描いたので、使われているのはわかってはいるものの、まるで久しぶりに帰省して来た我が子に会うようで、やはり嬉しいものです。

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2016年11月23日

Hotel Lybeerの窓辺

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外国を取材旅していて楽しみの一つが、窓辺の風景です。

観光とは違い、取材優先なので、切り詰めるところは切り詰める。おおかた泊まるホテルは安宿が集まるエリアが多い。おのずとチェックインした部屋の窓辺からは、ホテルの裏庭を挟んで向かいの建物の裏側風景が見えることになります。

決して眺めがいい部屋とはいえないけれど、窓の向こうには、その町に暮らす人たちの息づかいが感じられます。それがホテルの眺めの醍醐味。
窓辺にもたれて、「あの窓の住人はどんなところで働いているのだろう」とか、「家族は何人かな」なんて考えるのが好きです。

この絵もやはり、窓からそんなことを考えながら描いた一枚です。

皆いろんなことを抱えながらも一生懸命に生きているんだよな、、、。
そんなことを思いながらスケッチブックに向かっていると、自ずとドローイングから筆のタッチまでが、自分のコントロールなんて無視してカラダの奥からぐいぐいと出てきます。その感覚が大好きです。

今日、この一枚は福島の嫁ぎ先へ旅立ちました。
うれしいボンボヤージュです。



posted by タク at 16:22| 宮城 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 水彩画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする