2017年06月05日

不思議な采配

長年ひとりでやってくると、最悪の事態は避けるべくスケジュールを組む「クセ」みたいなものがついてくる。危機管理という程のものじゃないれど。
イレギュラーでやってくるモノゴトを、どれだけ描く作業に支障与えないでクリアするか。

しかし、それもある程度までです。
危機管理なんてふっとぶような突発事態、そういうことが起きるタイミングって、なぜかこちらの受け入れ態勢ができているとき。

どうも仕事のスケジュールって、どこか高い所から、いわゆる大いなる存在?が采配しているような気がしてならないのです。最近身辺におこるのは、そんなことばっかりで。

閑話休題

お絵かきソフトの「ツール」にいよいよ「人工知能によるペイント」なるものが登場していた。
さっそく私が描いたフランスのソミュア戦車を、Ai君に渡してみました。
へえ、君はこう描くんだー( ◠‿◠ )

時代がおもしろくなってきた。
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2017年05月07日

壊れる

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神話の世界は、今生きている社会の縮図なんだろうな…と、感じるときがあります。何かトラブルが身に降りかかって、それを乗り越える時に思わぬ助けや仲間が現れる。

やりたいことを求めはじめると、ひとり自営なら当然時間的限界につきあたりますね。(自営ならと書いたのは、組織や会社であればチームを組めるから)
自分では気がつかないのだけれど、それは今までのルーティンを圧迫して、きしみ始めます。それを暗に教えてくれるのが、わたしの場合、「モノが壊れる」現象((-。-;英語ならブレイクbreak…。

実は昨日、長年使ってきたプレゼンテーションバッグをちょっとした不手際からダメにしてしまいました。大好きだったイタリアメイドのオレンジ色が台無しに…(号泣)

原因は絵の制作時間が予定以上にかかり、次の約束までの余裕がなくなったこと。
バッグは我が分身、かなりのお気に入り、ゆえに精神的ダメージ甚大。けれど、数時間後に遠方から入った一本の電話で救われました。

電話の主は、私のとある計画を知った遠方の画商さん。「その一歩を踏み出しなさい」とでも言うように、いくつものアイデアとアドバイスを届けてくれました。
なんというタイミング。そしてなんと有難いこと…。

ブレイクの意味を調べてみると「壊す」という意味の一方、「切り開く」という意味もあります。まるでモノゴトの表と裏じゃないか…。
壊れる→新調する→切り開く気持ちを立て直す→加速…みたいな。

何かをしようとする思いが、臨界以上になると、「大いなる何か」は、ブレイクというきっかけを作り出してくれるのかな?
多分、古い服を捨て、新しい服を着ることで見えてくる世界ってあるんだな、きっと。

今生きている俗世間を違う次元から見おろすと、ごく普通に「神話の世界」が広がっている気がしてならない昨今なのでした。












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2017年04月22日

兵士と街角

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フランスの旅から帰国しました。時差ボケひどしです。数年ぶりの渡欧だったのでしょうがないか。

フランスは十数年ぶりでしたが、南部は初めて。
旅程はパリ→ニース→トゥレットシュルルー→ヴォンス→ニース→リヨン→パリ。
コートダジュール地方とローヌアルプの中心都市、そして首都をまわったことになります。
足は、電車と路線バス。フランスレイルパスのフレキシーセイバーパス、4日間使用でちょうどでした。

時期も時期、大統領選を狙ったテロ対策もあって、駅や有名観光地を陸軍の兵士が機関銃を抱え、しっかり目を配っていました。
観光客と実包装填したライフル抱えた兵士達。これがヨーロッパの今の姿だな、と、毎日思っていましたが、最終日、散歩していたシャンゼリゼにおいて、五時間後に銃撃…。

写真は美しき観光名所ニース旧市街。そこで一チームの陸軍兵士のパトロールに出くわしました。
そうなのです、人が集まるところはテロの標的。
それでもまた行こう、と思ってしまうのがヨーロッパの重みが放つ魅力です。

ただいま時差ボケ真っ最中ですが、いい景色はのちほどあらためてアップするとして、この一枚もアップしておきたかった、そんな旅ブログでした。

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2017年04月16日

リヨンにて

フランスの旅に出てはや一週間です。ニースを足がかりに、トゥレットシュルルー、ヴォンスへと足を伸ばしたフランス南部の旅も、折り返しました。

旅の情報をネットで旅先でもラクチンに調べられるようになったけど、いろいろなサイトがありますね。
一見、丁寧に旅のことを書かれているように見えて、読みこんでいくと、後半、マイナスイメージを植え付け、解決するための商品販売に誘導していくという、妙に感心してしまうサイトも(笑)

誘導すること自体、悪いことだとは思わないのですが、マイナスイメージの作り方が、あざといというか…。旅は注意が必要だけど、必要以上に怖がらせるのはどうかな、とも、思うのです。

どんなガイドブックもネットの参考サイトもあくまで参考でしかない。
最大の注意でトラブルを回避しつつ、それでもトラブルが降りかかったら、生身の体で体験して、自分の力で乗り越えていくのが旅の醍醐味。(正直、味わいたくありませんが)
と書いているハナから、想定外の事態?発生のリヨンです。まあなんとか越えていけるでしょう。

これからパリに戻るのですが、素敵な街です、リヨン。2泊ほどします。
ブションと呼ばれる大衆食堂が活気があってその上安い^_^
どこかの、ブションもどきが幅をきかす国とは大違いだ。
いい街です。

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2016年12月20日

下北半島取材行

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青森は日本のアイルランドだ、と、いつも思う。なかでも津軽半島と下北半島は旅する都度、特に思う。
厳しい自然、立ち向かう人、タフな暮らしが垣間見える景色。そんなものがいっしょくたになった印象がアイルランドと被るのだ。

昨日まで一泊二日で、そんな青森下北半島に取材行をかけてきた。数ヶ月前もイラストレーションの仕事の取材で訪れているが、今回は自己取材だった。取材ソースを何に使う、というわけではなく、生み出すためのエネルギー補充という感じ。

スケッチはしない。というか、あまりの強風のためスケッチブックを定位置にじっと抱えることさえ出来ない。

それゆえ、取材は津軽海峡から吹き付ける強風に向かって立つ。荒れる海鳴り、電線の唸る音に耳を傾け、雲間からさす光を体でうけとめるだけで十分だ。

1日目は東通村から下風呂温泉。
2日目は下風呂温泉から風間浦の易国間、大間、佐井、仏ヶ浦でタイムオーバーだった。むつ市をあとにしたのは夕暮れ時だった。

自説だけれど、旅は日常の10倍の体験と出会いをくれる。
今回も例外ではなかった。

絵は一切描かない旅だったけれど120%充電完了。心にはしっかりと印象が刻まれた。
これからのアウトプットにワクワクしています。
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(仏ヶ浦)



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佐井からむつへ


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2016年06月13日

ふるさとへ

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イラストにかかわる所用と中村太樹男さんの個展を見に、岩手へ一泊2日でした。
所用とは、お墓参り。仕事の内容はまだあかせませんが、ちかじか手がける仕事が歴史上実在した人物です。
今回の帰郷はそのお墓参りもかねての旅でした。

墓所は素晴らしいインスピレーションをもらえました。それぞれの時代を駆けた人々の生き死にの上に、自分は立たされているんだな、という事実。そのイメージが降ってきたことに、あらためて頭がさがりました。
「なんだ、今頃気づいたの?」と笑うように、墓所を護るように咲き乱れていたマーガレットが風にそよぐ。貴重な時間でした。
礼に始まり礼に終わるとはいったものです。言葉ばかりでなかなかそれが出来ない自分がいます。
今回、仕事が無事終わったらまたお墓参りに来ようと思います。

中村太樹男さんの個展会場は以前私も書家さんと二人展を開いたことのある、思い出深い盛久ギャラリーさん。
太樹男さんの作品ははもとより、その生き方も素晴らしい。
彼のどこにも与せず自分を耕し続ける姿もまた私にとっては魅力です。
最終日に間に合ってよかったです。

花巻にある宮沢賢治学会イーハトーブセンターへも、連載のお仕事いただいているご挨拶で訪問。宮澤賢治記念館のある敷地の裾にあります。以下のイラストは以前連載に使用された「種山ケ原」
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そして賢治記念館からのイーハトーブ風景。
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盛岡の実家がなくなり一年半ですが、岩手の地はやはり自分にとっての母なんだな、と思った帰郷でした。

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2016年05月04日

連休出羽路行

山形赤湯からフラワー長井線で二駅、宮内という小さな町がある。

はじめて旅したのは2年前の冬のこと。フラワー長井線はうさぎ駅長でも有名で、うさぎ好きの私は、仙台からJRを乗り継いで駅長に会いにいったのだった。

実は宮内、訪れて知ったのだが熊野神社の町なのだ。駅長に挨拶したのち神社まで足を伸ばした。山門への角を曲がって驚いた。神社に至る門前町の佇まいが、実に清楚でよろしいのだ。

今回、2度目の宮内熊野神社詣でにやってきたわけだけど、ゴールデンウイークにもかかわらず、やはり際立っているのは町の持つ品の良さだった。

熊野神社がこの地に建立された理由と町の品は、多分何処かで繋がっているものだろう。

駅前に一軒の食堂があり、そこで食べた中華そばまでが、百点満点。今年のゴールデンウイーク使ったこの出羽路行、妻が赤湯に奇跡的に部屋を見つけ投宿。
一風呂浴びての部屋でごろり。

明日はどこへ向かおうか、早めに何処かで夕ご飯済ませて、宿の部屋で今からロードマップめくるとしよう。

この旅、夏の山形個展の仕込みを兼ねています。八月下旬大沼デパート個展が旅のゴールです。



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#赤湯 #旅 #イラストレーター #水彩 #山形 #水彩 #個展


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2016年03月21日

旅の相棒

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人間のときもあれば、道具のときもある。
そんな中、旅カバンも大事な相棒。

私は2001年から使っている旅行カバンがあります。国内で個展のときや数泊の出張の時の相棒で、カリマーのエアポートプロ。これはわたしの旅スタイルにピッタリのキャリーバッグです。

10日くらいの海外取材でも、これで十分。
イザとなれば背面に収納されている肩掛け出してバックパックにもなる。(緊急用なのであまり実用的ではないけど、路面がひどい国や、急ぐときとかは重宝します。本来カリマーはアウトドアブランドなので、緊急用とはいえ、そこそこしっかりしている)
さらに背中にファスナーで取り付けられた小型リュックが絶品便利なのです。宿に本体放り込んだらチャッと小型リュック外して、町をぶらつく。これで決まりです。取り付けファスナーのはまり具合が見事だと感じます。

家族が海外に行くときも、わたしのエアポートプロを貸してましたが、このたび独り立ちする娘が選んだ海外旅行用キャリーバッグが、わたしの使っているものの新型、エアポートプロ70。
先日我が家に届きましたが、さすがバージョンアップ版だけあって、よくできています。パソコン収納、倒れにくい工夫や車輪部分の強化など、バージョンアップというよりも、別設計だね。私が欲しいくらいだ。(写真左が旧タイプのわたしのエアポートプロ=メーカー修理数回、さすがに老兵だ。右が娘の新型70=さすがに背筋伸びてる)

何より娘が「お父さんのと同じバッグが欲しい」という一言が嬉しかった。そんなバカオヤ(笑)
娘のカリマーも長い付き合いになるといいなと思っています。

なんだか、商品紹介ブロガーみたいになっちゃいましたが(笑)カリマーラブファミリーの我が家、数えたらディパックから、30リットル、60リットルザック、エアポートプロまで合わせて、カリマーが六つありました(@_@)

今、新幹線車中でブログ書いてます。読売新聞社さんから法廷画の仕事を依頼されての出張です。明日の地裁での仕事に備えて前日入りです。
さすがに一泊ではエアポートプロの出番はありません(笑)

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2016年01月13日

星の王子様から現代人へのメッセージ〜小林文生教授の教え

多くの方に見てほしいYou tube動画です。
「星の王子様から現代人へのメッセージ」(講師・小林文生教授/東北大学リベラルアーツサロン第38回)


私にとってケルティックハートの師のひとりであり、敬愛してやまない東北大学のフランス文学ならびに国際文化研究所の教授、小林文生先生から「講座の動画が公開されたのでどうぞごらんください」とのメールが届きました。
これは、宝石です。

先月はじめて、先生と盃を交わしました。そのとき、星の王子様についての先生の解釈を話してくださいました。そして今日いただいた公開講座の内容は、一献の席でもらったインスピレーションの断片を、大きく補完してくれるものでした。
芸や美と冠する仕事で生きるのは、昔から言われているように決してラクなことじゃないけれど、また描き続ける勇気をもらえました。

先生をアルティオに招いてのpetit講座を実現させるのが,今かなえたいことの一つです。絵とは一見かけ離れて見えますが、それこそ自分がイメージするギャラリーアルティオの姿でもあります。

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2015年06月30日

Cornwallと岩手

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「コーンウォールの人間は岩のようだ」

先日BSプレミアムの紀行番組で、英国コーンウォールの男が言った言葉だ。

ダートムーアをへて、セントアイブス、ランズエンド岬まで。いわゆるコーンウォールの旅で描いたスケッチが1997年、一回目の個展となった。

来年はその旅から20年目。
スケッチしながらもう一度コーンウォールを歩くのもいいなあ。
なんてったって、
「南部(藩)の人間は岩のようだ」
ってあきれられるのが常だから。

写真は1997年、Cornwall Mousehole.
偶然泊まった町だったけど絶品漁村でした。
再訪祈願!!
posted by タク at 22:23| 宮城 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 旅の神様 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月26日

ひとりぐらし

大学生となる息子が一人暮らしを始めるということで、引越し、クルマで家財道具積み込んで上京しました。

引っ越しの現場でことあるごとに思い出されたのは、三十うん年前に、やはり学生生活を始めるために岩手から仙台に引っ越してきた時のこと。それも、その時の父のことだったのが、意外だった。

妻も一緒に行ったわけで、男親はあまり役に立たない事実(笑)
狭い六畳でウロウロしているうちに、ああ、親父も同じ思いをしたんだろうな、とつくづく思い出されたのでありました。

唯一わたしが役に立ったのは、棚を作ったり洋服がけを誂えたりと日曜大工系。
電動ドライバーやトンカチ登場の場面ではイキイキと指南していたのでありました(笑)

二泊三日での東京引っ越し、仙台に戻ったのは真夜中。歌とギターが大好きでいつも家じゅうに響いていた歌声鼻歌が聞こえない。旅立ちとは送り出す側に立っていろいろとわかることがあるんだなー。

若い時に親元離れることは、巡り巡ることなのだな、きっと。
長い一人旅の始まりだね、きっと。0B6342D3-4BF6-4437-AAB6-715038DDFAC8.jpg





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2015年02月22日

ロビンフッズベイ

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軽い旅ばなしをひとつ。

私の「旅アンテナ最多引っかかり国」がイギリスです。
イギリスは日本と同じ島国です。
島国根性なんてマイナスな言い方もありますが、イギリスも日本もそれゆえ独自の気質を保っているように思えます。もちろんいい意味です。アイリッシュ海、大西洋、北海に囲まれて、狭いドーバー海峡をはさんだ向かいのフランスは気質がまた異なります。

北海に面したヨークシャー地方のRobinhoods Bayという小さな小さな海辺の町があります。その小ささから「村」と行った方がいいかもしれません。訪れたのは2014年の春。何かのコラムで村の存在を知ったのはかなり前ですが、こころにひっかかっててどうしても訪れてみたいと向かった村です。
大地が北海になだれ落ちる斜面に、はりついたように、その村はありました。

基点はヨーク。ヨークからスカーバラまで鉄路で向かい、スカーバラ駅前のバス停からウイットビー行きの路線バス。トータル半日かからずに到達できます。
イギリスは魅力的な村がたくさんありますが、海辺の村もまた素敵です。

Robinhoods Bay、B&Bもそれなりの数がありネットでも予約ができますので、小さな村好きの方にお勧めです。
絵は、Robinhoods Bayの中心付近。
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こんな路地が村中に巡らされています。
トップ絵は北海の浜辺で遊ぶ馬上の貴婦人。

こんな暮らしをいつか…(笑)、と、心に誓った滞在でございました。

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2014年11月05日

高野山

11月22日、高野山に行くことになりました。

震災前、仕事で訪れたハワイのホテルフロントで、偶然若手僧侶Aさんと出会いました。
そんな彼が震災に見舞われた東北を支援してくれて、共にインドを巡礼旅したのが2012年。
今回もわけあって、彼と高野山へ登ることになった。

ハワイからインドへ、そして高野山へ。
是即仏縁。

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ケルトの地も東北も、インドも高野山も、「いざなわれる地」という意味においては、私の中では同軸、といってもいい。すべて「自分」なんだろうな。

絵は、インド・シャンバル渓谷です。
posted by タク at 01:03| 宮城 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 旅の神様 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月02日

Hotel Resolution

アニメーション、イラスト、水彩画、と、描くことで食い続けて、かれこれ29年になろうとしている。早いものだ。

目に見えない「流れ」って、やっぱりあると思う。今にいたるまで、いろんな流れに翻弄されてきた。
「これしかない」と思ってやったところ、ふたをあけたら「なんじゃこりゃ??」となり撤退、とか、義務感にかられてやったことが、裏目に出て「おいおいおい、、、」となったり。まあ、「人生は川の流れの木っ端のごとく」とはいったもので(誰の言葉か憶えていないけど)あっちへふらひらこっちへ淀んでみたりの今までであった。

しかしだ、???となったことや、あるいは「足突っ込まなきゃ良かった」と思ったことが、マイナスだったかというと、決してそんなことはないとおもう昨今でもある。
これは負け惜しみでもなんでもなく、一見最悪に見えたそのアクシデントから、時間を数年、あるいは十数年たった今、本心からそう思っていることだ。テリブルな出来事が皮肉にも新しい道を示してくれる。

正直、自分はものすごい恐がり屋だ。
旅先でもそう。ふらふらしているように見られるけれど、ちょっとでもヤバイとおもったら、脱兎のごとく撤退するあたりなんざ、恐がり以外の何ものでもない。

それでも、突き進んで栄光の自爆を選ぶか、後ろ指刺されようと、じめじめした脇道をいくか?と言われたら、ぼくは間違いなく後者を取る。これも20余年、フリーで生きてきた自分なりの指標だ。…なんて書くとカッコつけ過ぎだね。フリーの絵描きなんて、社会的に最底辺もいいところだ。一人なら、とうの昔にあっさりとどっかで果てていただろう。
そんな自分がここまでこれたのは、バックで支える妻が居たからだ。
彼女が居たから撤退もできたし、後ろ指さされようといままでやって来れた。それは帰る場所があったからだ。

明日は結婚記念日だ。
いよいよあと少しで、妻と二人で新しいアトリエの旗を立てることになる。そんな意味でも今年の結婚記念日は、節目の日になりそうだ。
キーを打ちながら、ふと、今年の春の英国旅で最後に泊まったホテルを思い出した。
名前はHotel Resolution。
ヨークシャーのウィットビーで、なぜか惹かれて泊まったホテルだ。眺めが最高の宿だった。泊まった部屋の窓辺からは港町とウィットビー・アベイが見渡せた。

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ヨークシャーに出発する前日、ウィンザー近郊に住む友人が、「タクさんはすごい名前のホテルに泊まるね」といってのけた。
英語に弱い私が日本語訳を尋ねると、「訳すなら「決意」って意味かな」との答えが返ってきた。続けて彼女はこういった。
「タクさんは何を決意したの?」とも。

そんな明日、レストランに予約を入れた。
描くことで食ってきた29年目のResolution。26年間、耐えてきてくれた妻と、料理とともにその意味をしっかりと味わおうと思う。

心のHotel Resolutionは、思いのほか近くにあったのだ。

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2014年04月22日

ヨークシャーへの旅支度

来月の5月25日から2週間ほど、イギリス・ヨークシャー地方へ取材に出かけます。
イギリスは何度行ったのかな、と、つい数えるほど好きな国です。

若い頃一ヶ月かけてぐるっとまわったり、スコットランドの古戦場や蒸留所を巡ったりしていますが、考えてみると今回旅するヨークシャー地方は、いままでヘソの古都ヨークしか行ったことがなかった。

今回は、イングランド北部から北東部にかけて、ハワース、ヨーク、ノースヨークシャームーア、北海沿岸の港町をまわってきます。嵐が丘の舞台になった町や、ヘリオット先生で有名なムーアがひろがるあたりです。

その旅の下準備を仕事の合間を縫ってやっていました。
鉄道やバスのタイムテーブルや料金を調べたり、メインとなる町の宿情報を集めて予算内で押さえたりと、ほとんどセルフ旅行代理店みたいでした。
ようやく仕込み終了。

ポンドが今は175円前後なので、なかなか旅費がキビシイこともあり「徹底切り詰め型」になりますが、取材旅程最後の宿だけは思い切りフンパツすることにしました。といってもそこの宿代はB&B二泊分で事足ります。

ロンドンに戻る前の最後の町は、北海に臨むウィットビーという町です。
その港町をのぞめるクラシックなホテル(ここだけはB&Bにあらず!=笑)の部屋を押さえました。

「眺望良好」と謳っている部屋だけあって他の部屋より10ポンド高めだけど。旅の終わりの宿って結構大事だ、と私は思います。ホテル内のレストランやバーもよさそうで、最後の夜は、北海にひとり乾杯決定。

これであとは、進行中のイラスト仕事や個展制作を5月24日までにクリアさせることに専念だ。

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写真は1997年のコーンウォールひとり旅の途中でのスナップ。
南西の端っこ、ペンザンスでB&Bに投宿、海沿いに歩いて隣町ニューリンへ。途中、防波堤でスケッチしてると一匹の黒猫が寄ってきて、そばに寄り添ってくれました。

ついつい話しかけたっけなあ、と、思いっきり懐かしい。

今回はどんな出会いがあるのか、今から楽しみです。

posted by タク at 22:53| 宮城 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 旅の神様 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月02日

旅手配で思うこと

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イギリスから書留で、英国取材旅に使うレイルパスが届いた♩
2014年5月26日から使用開始オーケーの印字が、うれしい。
コイツが届くと、気分だけはめちゃくちや《最強の旅人》になる。

水彩スケッチ取材旅でイギリスヨークシャー地方をふらつくのだが、今回の使うのは、ブリットレイルイングランドフレキシーパス。2ヶ月有効期間内で4日間とか8日間と、使用日を自分の旅程にあわせて使うものだ。通常のブリットレイルパスに較べ、もちろん安い。そのうえ私が使うのは2等限定だ。さらに安い。
使用日チェックは、車内で車掌さんに日付を書き込んでもらう式だ。

ちなみに、「◯△の歩き方」や鉄道に強い旅行代理店でも扱ってるけど、当然ながら発券手数料がかかってくる。商売だから当然だ。
結局、イギリスからの書留料プラスしても、自分で英国観光庁を通して直接申し込むのが一番安い。私はこれで入手。結果1000円くらいは安くなったかな。現地で昼ごはん二回分のサンドイッチとビールはこれでまかなえる。

しかし、インターネットの普及で旅は下調べから予約まで便利になった。
B&Bさえもそれなりなところはワンクリックオーケーだ。

飛行機の運賃もすでに引き落とし済み、これはネット通して格安ゆえ、キャンセル不可タイプ。それでも、British Airways。
ヨークシャー地方第一泊目のB&Bと、帰国前日のB&Bだけは、すでに予約をすませた。

以前は必ずトーマスクック時刻表を買って持って行ったものだけど、今回はエリアがヨークシャーに限定だ。使うだろう鉄道路線とバス路線の時刻表だけを、ダウンロード、プリントアウトすることにした。これなら数枚ですむ。
しかしほんと下調べではめいっぱいネットの便利さを使わせてもらってるね。

でもな、ちょっとまてよ、とも、思う。
ネットでの下調べが簡単に出来るようになった昨今、余計に調べすぎてはいないか??いや、明らかに調べ過ぎだ。仕事の癖で、ついつい下調べに時間をかけるようになって、町の雰囲気までストリートビューで見てしまっている。これはいかん。

そんな私見て、かつてともに放浪旅していた妻がつぶやいた。
「そんな旅、おもしろくないよね」

どきっとした。
情報ももちろん大事だけど、前が見えないなかで、この先何が待ってるんだろう??と、自分の「カン」でドキドキしながら前に進むのが、そもそも旅のおもしろさだったんじゃないか?

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今回の旅は、自己取材だ。クライアントが居る訳じゃない。自分がクライアントだ。
ノートブックやケータイで調べながら進むのも安心だけども、あえて、それから離れて昔風に旅してみるのもいいな、と思い始めてる。

たぶんそれって、間違いじゃないような気がしてます。
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2014年03月25日

旅の仕込み

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仕事の合間をぬって、イギリス・ヨークシャー地方の旅の手配してます。5月下旬から10日ちょっと。10月仙台藤崎で開催します水彩画個展にむけての仕込み旅です。
航空券は英国政府バックアップによる英国航空格安便をみつけ手配完了。現地での電車、路線バスのタイムテーブルをダウンロードして一日の本数を確認したり、B&Bの手配したりで、なんだか一人旅行代理店ごっこみたい。でも、ネットでいろいろ便利になりました。

安い宿は有名ホテルサイトなどにはあまり載せていないので、直接メールでの問い合わせになるのですが、返事が即来るところもあれば、数日経ってやっとこさ、の宿もあります。なかには来ないところも(笑)

この日本の宿泊業界ではではありえない、超ゆる〜〜〜い感じが、視点変えると、いいんだなあ。
メール返事来ないから、この町やめて別の町にルートかえようかな〜〜…とかしてしまうわけです。

あっちもゆるいなら、こっちもゆる〜くが鉄則♩

写真の宿はヨークのB&B。
かれこれ、十五年くらい前の旅です。
いきあたりばったりで泊まった宿ですが、おかみさんが明るく優しくて、すごくよかった。
また泊まってもいいかな♩
posted by タク at 19:01| 宮城 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 旅の神様 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月26日

オフ

日曜日、山形のフラワー長井線に乗ってきました。
朝、仙台を出て、11時過ぎには赤湯着。
ちょっと早めのお昼を駅前食堂でとって、フラワー長井線に乗車。
数駅過ぎるうちに、雪が降り始め、長井は本降りでした。

フラワー長井線は映画スイングガールズでロケに使われて全国に知られたけど、「うさてつ」という別名があるのは知らなかった。

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そういえば、何かでうさぎ駅長がいるって、読んだか見たことがあったっけ。

うさぎ好きの私としては、これはなんとしてもうさぎ駅長を表敬訪問せねば、と、駅長がいる宮内駅に途中下車。
うさぎ駅長と駅員2人、しっかりといました。

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日本三大熊野大社が宮内駅のそばにある、ということでうさぎなんだね。

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待ち時間、熊野大社を参拝、しっかと二礼二拍手一礼で、頭を下げてまいりました。

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今回の雪景色一人旅は、実は2月18日の水彩画個展「あたたかい部屋」展の最後の現地仕込みでしたが、うさぎ駅長ならびに駅員に会えて、気分はすっかりオフのリフレッシュ。あったかい旅となりました。


posted by タク at 16:56| 宮城 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 旅の神様 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月19日

絵のめぐる旅

2本の電話が鳴った。一本は朝、もう一本は夕方だった。どちらも、発表している水彩画や続けているブログがきっかけでの電話でした。

何かを描いてかたちにする。そして、手放す。
それは、旅に似て、人智及ばない見えざる手に導かれてあちこちさまよい、結果、自分のところへ戻ってくるものなんだな、きっと。
そんなことを、今日の電話は思い出させてくれた。

若かった頃、妻と二人でリュックを背負った二ヶ月ほどと短いけど「明日しらずの旅」をしたことがあります。
不思議な導きって、実際あるんだな、と思わせる出来事が毎日のようにありました。それは、怖いくらい繰り返されました。
その旅の収穫は、文にするとこそばゆいので書きませんが、要は、今日、久しぶりにその時の旅のエッセンスを思い出していた、ということです。

あと今年も仕事は一週間とちょっと。
体調、イマイチ、ちとキツイ。されど、旅の途中と思うなら頑張れそうだ♩

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posted by タク at 23:09| 宮城 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 旅の神様 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月18日

弘前仕込み旅

来年の作品展へ向けての津軽弘前仕込み旅からもどりました。

写真は岩木山神社へ向かう途中の松並木。

青森には「わだばゴッホになる」といった高名な版画家がいますね。
これみたとき、「おら、等伯さなりてぇ、、、」とマジ、おもった。なれないけど(笑)

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書家さんと二人展ですが、会場が決まりました。
土手町の一番町角の津軽塗りの店の2階、田中屋画廊です。

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posted by タク at 21:17| 宮城 ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | 旅の神様 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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