2006年10月06日

十五夜考

十五夜です。

jyugoya_snzn.jpg


そんなきれいな響きとは反対に、関東のひどい状況がテレビで映し出されていました。仙台は大雨で洪水注意報まで出、お月様は雲間から出てきそうにありません。

そんな今日、友人がミクシイで問いかけていました。
「十五夜ってどういうイワクなんだっけ?」
あらためて調べてみると、諸説あるようですが、中国伝来の芋の収穫祭なんですね。初めて知りました。収穫に感謝の気持ちを表す行事だったそうです。ナルホド、昔の人は節目節目で大地に空に、そこら中に感謝していました。これって、すごい。時代は変わって、忙しい現代、節目節目に手を合わせることが少なくなってのは、実に悲しいことと思います。

我が家は、何か節目の時、神棚に御神酒をあげ(といいますか、私の晩酌の一杯目)家族で柏手を打つという、けっこう古風?なところがあります。大事なのは、オヤジが家中でチビ達の前で柏手を打つということだと思うワタシ。我が家では中学生の娘と小学生の息子がいますが、私が柏手を打つと、後ろにささっと立ちちゃんと打ってくれる。そういうことをどう思っているかはわからないけど、しっかり目を閉じて手を合わしていますから、何かを祈っているのでしょう。

先日彼岸の折りに実家に帰りました。その時、父が神棚に手を合わせるところを目にしました。父の後ろ姿は、私には真似できない年月の重みを感じさせる祈りのカタチでした。美しいな、とさえ思いました。人間が頭を下げる行為は、実はとても美しいカタチなんです。それは思うに太古の昔から自然に対して頭を下げてきたことに由来するのかもしれません。ありがたいという気持ちを表すカタチのような気がしています。

今宵、ススキもダンゴもなかったけど、とあることで神棚に向かって頭を下げました。時代がどんなに遷ろいやすくなっても、感謝を捧げるカタチとして、こうべを垂れる。その美を忘れちゃいかんなあ。そして子どもたちに、その美しさを伝えていきたいなあ、あらためてそんなことを思った十五夜でした。

あ、因みに私は、特定の宗教に傾倒しているわけではないことを最後に記しておきます。それと、私の「礼」のカタチはま〜だまだかっこわるい、ということも付け加えておきます(笑)
十五夜のことをもっと知りたいなあというかたは、こちらがわかりやすいですよ。
http://astro.ysc.go.jp/izumo/jugoya.html

今日の一枚は以前仙台に某菓子舗の広告用に描き下ろした「十五夜」でした。仙台十五夜はミヤギノハギがアクセント、ですね。

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2006年10月05日

小鳥のおしえ2

さて、昨日の続きです。

hoshigarasu.jpg


ヨーロッパを2ヶ月、妻とふらふら歩いたことがあります。そのときの出来事です。

英国湖水地方にケズゥイックという小さな町があります。湖に面し、起伏の多い丘がまわりうには広がっていました。数泊したのですが、ある日のこと、町はずれの丘の上にキャッスルレッグというストーンサークルがあることを知りました。英国を旅したことがある方ならわかると思いますが、パブリックフットパスなる小径があちこち至る所に走っています。そのフットパスをてくてく地図を片手に歩き始めました。

小径のポイントポイントに「キャッスルレッグあっち」の標識が立っていましたので、最初は楽勝楽勝♪。ところがどこをどうまちがえたか、標識がみつからなくなり、オマケに地図と周りの景色も、合っているのかどううかあやしくなってきました。と、みるまに雲は低くたれ込め、強風まで吹き出しました(小説みたいだけどホントです)。あたりは一面の荒野。家ひとつありません。しまいには雨まで降ってきました。

「迷ったかな」
「なんだか、引き返した方がよくない??」
妻とそんな話になったのですが、もうちょっと行ってみよう、と歩き始め、ふと空を見上げると小鳥が一羽、強風に逆らって空中にほとんど止まった状態でぱたぱた必死に羽ばたいていました。「がんばれ〜〜!」と小鳥を見ていると、次の瞬間、ついに小鳥は風にあがないきれず、風にながされ地面に向かって弧を描いていったのでした。私たちの目は小鳥を追いかけていました。すると小鳥が丘の稜線に消えた、まさにその場所に、ストーンサークルがあったのです。

引き返そうか?いや、もう少し歩こうと思ったときの小鳥の導き。
いまだに、モノゴトに迷ったとき思い出すエピソードです。
進む?あきらめる?とこちらを試すように突然変わった空模様といい、タイミングよく目に留まった小鳥といい、最後まであきらめるな、と言われたような気がしたのでした。

今日の一枚は、以前ケータイ電話の広告でボツった(笑)ホシガラスのラフでした。

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2006年10月04日

小鳥の教え

気仙沼取材の一日でした。

Lines of God ��.jpg


風待ち研究会の、板倉という農具や籾をしまっておく蔵の調査取材のカラミです。この一連の活動の面白いところは、歴史的建造物が核にあるので、シロートじゃ絶対行かないような集落へ連れて行ってもらえるのです。今日もとっておきの農村地帯をクルマで走り抜けました。

とある調査地、ふと、地面に目をやると小さな野鳥が死んでいました。たぶんセンダイムシクイの類。実は小鳥の死を目にすることは、私にとって大きな意味があるように思っています。あくまで私自身にとってのことなので詳しいことは避けます。

最初の小鳥の死との対面は6年前。
とある事情で、何かに流されるように、引っ越しをしなければならないことになりました。シゴトでもプライベートでもかなり参っていました。いわゆる、どうしていいかわからないどん底状態。
そこに泣き面にハチ的出来事が起こったのですが(世の中そんなもんです)、さすがに私も「こりゃ気分転換せにゃ、もたんわい」と隣県へ一泊家族旅行をすることにしたのです。

出発当日。
玄関を開けると、ドアの前にスズメが死んでいました。
私の記憶では、野鳥のきれいな死を見るのは初めてだったと思います。その姿は、とても切なくなるような美しさでした。ただ、出発間際の出来事です。
「ち、ちょっとまってくれよ〜〜…」と思いながら出発しました。
で、宿泊先に到着。山奥の一軒宿でしたが部屋に通され、窓を開けると、なんと目の前に伸びる屋根(丁度、目の高さでした)の上に、息絶えた美しい野鳥が、ころりと。

息を飲みました。

一日に二度です。
さらさらと風が動かない野鳥の羽根をなでていました。
じっと死を見つめていると、心の中に、声がしたような気がしました。
『「生きる」って、やりたいことをやることだ』と。
「そういうことだったのか…」と、小鳥の死との出会いに感謝したのを憶えています。

今日出会った一羽の野鳥も、メッセージをくれた、そんな気がしてます。どんなメッセージかは、ナイショ(笑)

何を言いたいかというと、自然はいろいろなカタチで、自分を導いてくれているということ。道を指し示してくれているということ。
実は若い頃の放浪旅の途中、とある出来事で、そのことを確信しました。
旅の神様はいろんなかたちで教えてくれているんだと思います。ただ、日常ではせわしなさでそれに気付かないだけ。

とある出来事がなんだったかは、明日にでも。

今日の一枚は、岩手の風景画、【Lines of God 3】の一部分です。鳥が丘の向こうへ飛んでいきました。

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2006年09月26日

モノヅクリな人々

それにしても今日は、知り合いにばったり会う日でした。

toono.jpg


今日はスケッチ教室が午前中ありました。場所が仙台のまちなかの目抜き通り。終了後、昼食の約束があったので自転車をこぎだしました。しばらく行くと旧友からケータイに電話が。相手をしていると反対車線に見慣れたレガシイが停車。見ると友達のスタイリスト女史が手を振りながら百点満点の笑顔で「なにやってんのぉ〜〜!」。そこから始まって、1時間ほどの間に、カフェのオーナー、新聞社の方、百貨店ギャラリーの責任者、寿司屋の親方、と、それぞれ違う場所でこんにちは。

縁は異なもの、偶然なんてことはありえない、と日頃思っておりますが、今日ほど密度が濃かった日はなかったです。最後に会った親方は、私の仙台でもっともお気に入りのお寿司やさんの親方。「うちのカミサン、ブログ毎日見てるみたいよ。こないだ何日か書かなかったでしょ〜。チェックされてるよ〜」とニコニコ。

日々思うことをアンテナにひっかかったことを書いているブログですが、親方の言葉に気持ちが引き締まる思いでした。ちなみにこの親方、握る寿司は絶品で、オマケに絵が達者、いい絵を描かれる。スタイリスト女史は職業柄、美のコーディネーター。カフェのオーナーは写真家。新聞社の方は文章のプロ。ギャラリー責任者の審美眼はいわずもがな。

なんとも濃いモノヅクリな人達に会った日でした。
「ひたすら描けよ!」と、だれかがどこかでささやいたような気がしました。

今日の絵は、親方との出会いのきっかけとなった、2回目の個展の作品から「水車のある町」。遠野郊外を描いた一枚でした。

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2006年09月13日

魔法の使い方

子どもに神様の存在をたずねられた。
もちろん「いるよ」、とひとこと。

2015tukurikata.jpg



「神様がいなかったら、なんで会社に勤めていないパパが、君たちにご飯を食べさせていられるのか。毎日、なす仕事をいただけるということ、家族四人が家に住みご飯をたべられていることは、これは実は奇蹟のようなことナノダ。偶然の連続ではこんなに毎日、ごはんを食べられるわけがナイダロウ」と、そんなことを言ったら、妙に納得。

あ、ちなみに特定の宗教宗派に私は帰依していません。
盆お彼岸は、今の自分の肉体的ルーツである何億という祖霊に感謝し、季節の折りには八百万の神に感謝し、クリスマスにはサンタクロースに感謝。ケルトの地を旅しては大地の神にサンクスです。旅先ではあっちこっちでサンクス、グラッツィエ、オブリガードにメルシーボクゥのオンパレード(というか、それしか憶えていない)。

なんでもいいんです、ただ、目に見えない大きな歯車がまわってくれていることに感謝なんです。つまるところ、箸一本、茶碗一個、ちりがみ一枚が身の回りに存在すること、そして、身の回りにおこることすべてに感謝。すべては必然でしか起こり得ない、存在し得ないわけで、そんなことを【起こしてくれる】何か=【神】に感謝、オブリガードです。
起こりうるすべてのコトに、ひたすら感謝とアリガトウ、オブリガード、これが私の神様との交信法。

丁度良い機会、と、神様への望みのお願いの仕方をじっくり教えたら、わが子はしっかり話をきいてくれた。そしてひとこといいました。
「魔法みたいだね」

一本取られた。
あたりまえに暮らしていること自体が【魔法の効き目】、とは、いいこというじゃないか。

今日の一枚は、昨年の東北イラストレーターズクラブ展へ出した作品。
歯車の神様にオブリガードのイラストでした。


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2006年09月08日

拾いものの達人

ちょっと旅の話。

veneziadawn.jpg


初めて駅に降り立った異国の町で、何がどこにあるか、あまり迷ったことがありません。夜遅くたどり着いた町でも、泊まる場所を探す嗅覚が働くようです。まるで動物みたいだなあと思うときがあります(笑)。幸いにも土地勘がよくうまれついたようです。

土地勘って、あるひとないひと、いろいろです。私の旅の連れ合いである妻は、まったくその才が無い(笑)。彼女を見ていると、旅慣れていることと、土地勘って、別物なんだなあと思います(失礼!)。
私はかなり道が入り組んだ見知らぬ町でも、どの辺をどっちへ向かっているかわかるのですが、彼女は、アッという間に迷子状態。

ただ、迷子になりながらも「いいものみっけ!」の才は私よりもすぐれているようで、彼女の方がいろんな拾いものをしています。あ、落ちているものを拾うというわけではありません。迷うこと自体を楽しんで、人一倍わくわくしているんですね。

めざしていない何かに出会えた喜びは、旅の楽しみのひとつです。どうやらそれは土地勘がない彼女の方がむしろたくさんみつけてるんじゃないかな、と思います。

寝るところをさがす動物的カンと、素敵な拾いものを探す人間的カン。
やっぱりあったほうがいいのは、いいものみっけ!のカンだなあ…。と、最近つくづく思うのでした。

因みに人間社会という迷路においては、この動物的カンがだめなよう。ようくあわてふためいている私。まるで、山から人里へ迷い降りてきたクマ(笑)。そんなクマを横目に彼女、あわてふためくってことがめったにない。人間社会においても「いいものみっけ!」のカンをフルに生かしているところは、さすが旅の達人です。

今日の一枚は迷うことが楽しい町ベネツィアの一枚でした。

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2006年08月30日

選択することされること

とあるお菓子屋さんの社長の随筆に挿絵を描く仕事をしています。

parinopanyasan.jpg


その中の一文に、「菓子屋という職業が、自分を選んでくれた」という意味の一節がありました。
ものの考え方、眺める角度ひとつで、人間の生み出す馬力って変わってきます。
選択はもちろん絶対必要なことですが、我を放射し続ける生き方と、我は大きな何かの一部分と受け入れる生き方では、選択の結果がかなり変わってくるんじゃないかなあ、と、おもわずうなずいていました。

「選んでもらった」という角度でかんがえると、おおきな力の及ばない「何か」と、すっとひとつになれるような、そんな気がします。

う〜〜ん、いい仕事、いただきました。感謝!。

そんなお菓子屋さんのパンフレットに使用されたイラストが今日の一枚でした。

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2006年08月29日

「タク流願いの叶え方」

三年前の「お願いリスト」が目に留まった。

sepia_irono_mati.jpg


私の「お願いリスト」って、写真やイラストで自分の夢をビジュアル化して一枚にまとめたものです。
ポイントは、夢のビジュアル化。文字で願望を書くことはよく聞きますが、私の場合は、こうありたいというシーンをイラストでビジュアル化してしまう。
持ち前のイラストレーターの腕(笑)もあり、イメージのビジュアル化はお手のもの。こうありたいという夢の、なんと、ほとんどが実現していました。

ポルトガルの旅も、三年前に決心を固め、ガイドブックから無作為に写真を選んで構成してるんだけど、使っている写真が、結果的に全て訪れた村だったり町だったり(ちょっとびっくり!)で、うれしくなりました。

いい意味でも悪い意味でも忙殺され、転がされている感じの昨今。ここらで一発、これから三年をあらためてビジュアル化することがモノゴトに整理つけてくれそう…。
そんなささやきが、三年前作った「お願いリスト」から聞こえました。

今日の一枚はそんな願望リストがもたらしたスペインポルトガルの旅の一枚。「セピア色の町」でした。


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2006年08月07日

ファドを聴きながら

注文制作の一日。

PASTISSERIE.jpg


ポルトガルの絵の注文作を、ただいま制作中。
BGMにファドをかけながら描いてると、旅先で、いろんな人達に助けられながら、歩き続けたことを思い出す。
はるか彼方のポルトガルを旅したのは昨年の丁度今頃。
目の前で描いてるのはたった一枚の絵だけれど、まぎれもなく私の中に蓄積したポルトガルの経験の上澄みだ。

一枚の風景画を描いているとき、こころに浮かび上がるイメージは、実はその風景だけじゃありません。出会った人々だったり、途方に暮れ、目前に広がる風景だったりと、それは様々。まるでココロの宝箱の中身をひっくりかえしたような、そんなかんじ。

旅の神様、なんてブログのサブタイトルにも謳っているけど、実は私の絵を描いてるのは、旅の神様なんじゃないかと思えるときがある。
この年になって、旅のカタチはあいもかわらずバックパックスタイル。何をするにも自分で選択し続けなければならない辛さ、緊張感は途中、頭を抱えたくなることも多いけれど、それをうわまわる感動は何にも代え難い。ただの通過点でしかない風景が、バックパックという旅のカタチゆえのつまづきの連続で、しっかり宝物になるんです。わたしはそんな経験を「旅の神様のごほうび」と勝手に解釈しているわけ。

つまずくことで、私の絵って成り立っているのかもしれないな。
ファドを聴きながら、そんなことを思いました。

さて、また制作に戻ります。

今日の一枚は、旅先で出会ったお菓子屋さんでした。

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2006年07月25日

天気のはなし

天気予報は、雨。

risbon_sobyo#1.jpg


今日はスケッチ講座の曜日でしたが、予報を頼り、室内での講座に急遽変更しました。
ふたを開けたら、晴れ…。

天気って不思議です。
自分がこうなれ!と思うと、その思いは、文字通り天に通じるような気がします。
以前、天気にまつわる、ある映画監督の逸話を聞いたことがあります。

雨のシーンが必要なのにも関わらず、ロケ地はカンカン照り、スタッフキャストとも待機が続き、限界。スタッフの一人が監督に、あきらめましょうといったところ、その監督は「私が雨を降らせてやる」。
監督が「降れ!」といったところ空がにわかにかき曇り、雨が降ったそうです。

ありえない!と否定するか、わかるなあ、とうなずくか。
因みに私は後者。
結構自分が望む天候が現れてくれる、と勝手に思いこんでいます。
一晩で雪がつもってくれた奥会津や、津軽でどうしても体験したかった、時期はずれの地吹雪、海外への取材旅行では、気持ちの振幅がそのまま天気に現れるかのよう。

予報も大事だけれど、意外とカギはその日、どうありたいか、にかかっているのかもしれません。
反論ごもっとも、理屈ではありえないです。でも、そう考えると、一日が楽しいではありませんか。

因みに雨を降らした映画監督はフランシス・F・コッポラ。
その作風から、なんとなくそんな逸話が生まれるのも、わかるような気がします。「One From The Heart」が私のお気に入りです。

「リスボン素描#1」が今日の一枚。ポルトガル個展からのピックアップでした。

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2006年05月16日

雨やどり

打ち合わせで仙台から南へ小一時間の街、白石まで高速をクルマ飛ばして行ってきました。

060514kotempict.jpg


で、帰りはちんたらちんたらと脇道を帰ってきたのですが、なぜか、道を選ぶ決断力が欠けた運転でした。いつもはそんなことはないのですが、気持ちがうわのそらで、どうにもよくない。
そんな帰路、途中にわかに暗くなった空から土砂降りに。おお!と思う間もなくコンビニがあったので、思わず急ハンドルの急停車。
なぜか「進むか止まるか、はっきり決めろ!」って雨が教えてくれたような気がしました。

進むときは進む、止まるときは立ち止まる。
何事も、何時もどっちつかずがイチバンいけないことだな、、、。ざーざーぶりの雨を見ながら、そんなことを考えていました。

今日の一枚は、リスボンの絵からトリミング。本日のテーマとはなんら脈絡ありません。何がなんだかわからないと思いますが、そこは想像力で(笑)。

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個展のご案内
LAND'S END#10 
-バルセロナ発リスボン行 水彩紀行-【古山拓の ぽるとがる文】rokamisaki.jpg
会期■2006 6/9(金)〜6/15(木)(最終日午後5時閉場)
会場■藤崎本館6階 美術工芸サロン
仙台市青葉区一番町三丁目2-17藤崎



■以下、6月、私が同行するイタリアスケッチツアー【仙台発着イタリア・トスカーナの旅】のご案内です。
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italytourpanf.jpg


■数年前、イタリア・トスカーナからフランス・ブルターニュを旅したときの個展の様子は以下アドレスへどうぞ。
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2006年04月24日

シンクロニシティ

ここ数日、思えば通ずが頻発。今日もまたシンクロニシティが…。

keswickroad.jpg


朝、打ち合わせに行く途中、いつも曲がらない角を曲がりました。めったにそこは通らない道ですが、すぐそばに知り合いのお医者さんの病院がありました。「ここ2年ほど会ってないなあ、、。元気かな?」とふっと思いました。

帰ってきて留守電を聞くと「○△クリニックのKですが、、、」と、その先生から留守メッセージ!

いやはやなんとも、先生に引っ張られて曲がったのかなあ、と受話器をおきながら思いました。
近日お会いすることになったのですが、はてさて何がおこることら、、、。
楽しみです。

今日の一枚は英国の話題が、立て続けに2度あったことにちなんで、英国スケッチから一枚です。タイトルはKeswick Road。湖水地方グラスミアで描いたものでした。


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2006年04月08日

斎藤清と柳津、そして私

柳津から帰ってきました。

yanaizu03.jpg


いつもの常宿月見が丘町民センターに一泊、朝、隣にある祠を描いた一枚。
クロッキーブックに鉛筆デッサンだけと思って描きはじめたら興が乗ってざっくり着彩。おかげでシワシワ(笑)

この一枚を描いた後に、一人の男性から声をかけられました。
「絵描きさんか?」
「あ、はい。柳津好きで何度も来てるんですよ」
「そうかそうか!うれしいなあ!なに、仙台から?ところで斎藤清って版画家しってるか?」
「知ってるも何も、大好きです」
「オレ、斎藤清さんがスケッチに行くとき、運転手したことあんだ」
「!!…。ええ〜〜っ!!!」

小一時間くらいその方と話し込んだでしょうか。
齋藤清の思い出や柳津の良さをはなしてくれたその方は、別れ際にオミヤゲを買ってやる!と譲りません。
粟饅頭と、ここのえ、地元で作ってるお茶を買ってくれ、私に持たせてくれました。

それにしてもあの、斎藤画伯の素描のヒケツ?を生で聞くことになろうとは…。

急遽、どうしても行かなくては!という思いがあふれ、文字通り手元にあるお金をかき集めて決行した柳津行きでしたが、答えはそこにあったようです。
旅の神様に感謝!です。

今、柳津町立齋藤清美術館では、「異国のかほり」という斎藤画伯の外国へ取材した作品群が企画展として展示されています。6月25日まで。

、、、よかったなあ。


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2006年03月20日

角をまがれば

今日から娘は中学進学前の春休み。
いままで小3の息子はおねえちゃんと一緒に学校にいってたけど、今日からひとりでの登校。
いつものように玄関先で、通りの角を曲がって見えなくなるまで見送ったけど、いつもとはちょっと違った後ろ姿に見えたような気がした。

そんな彼を見送りながら、なぜか、「人間って、一人で道を「決めて」生きていく生き物だな」、と、ふと思ってしまった。それは旅の神様のささやきだったのかも…。

いつまでもおねえちゃんおねえちゃんと追いかけてたけど、彼は今日、どんな思いで学校へ行ったのかな?
もうすぐ夕ご飯。
聞いてみたいような、聞かずにおきたいような、う〜ん、決められない。

今日の一枚はそんな優柔不断を吹き飛ばすような勢いで描いた?コンテの下絵の一部分。
060320univkonte.jpg

楽しいシゴトでした。



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2006年03月13日

モンサラーシュ!

今日の一枚は法廷でのクロッキーからです。

saibansyonite.jpg
ここのところ法廷画の仕事がたてつづけにあり、今日も裁判所へスケッチブックを持って行ってきました。今回は仙台の乳児誘拐事件の公判がはじまったことでのスケッチの仕事でしたが、いつも裁判所に行くと「罪」ということについて、いろいろと考えさせられます。

そうそう、こんなヘヴィな日は、話題変えて、気分も変えて、一昨日の続きでポルトガルはモンサラーシュ。

2006年の夏、妻と12歳の娘、9歳の息子の家族4人でバルセロナから入り、ポルトガルを旅しました。目的は私の個展の取材でしたが、みんなそれぞれリュックを背負ってのぶらぶら旅です。
モンサラーシュはアレンテージョという内陸地方の小さな丘の上にありました。路線バスを乗り継いでとことこ辿り着いたその村は、とても可愛いらしい佇まいの村でした。

一泊はちょっといいホテルに宿泊したのですが、家族皆、モンサラーシュ気に入った!ということでもう一泊しよう、と、村の中へ安い宿を探しにのこのこ。
娘が、出発前に、とあるつれづれ旅日記本で情報を仕入れ、モンサラーシュで泊まりたい宿をピックアップしてはいました。けれどその本は、旅ガイド本ではなかったので、宿の名前が載っていなかったのです。

monsaraz02.jpg

「運がよけりゃ、その宿に泊まれるかもよ」と家族四人でぶらぶら。そんな私たちを見て一人のおばあさんが「宿探してるの?だったらウチへ泊まらない?」と声をかけてきたのです。

「じゃ、部屋を見せてください」とあがったその部屋は、、、。なんと娘がチェックしていたその本にのっていた部屋だったのでした。
断る理由はどこにも無いというわけで、手付け金を払い、冒頭のホテルへともどり、翌日、あらためて、みつけた宿へチェックイン。

ところが……なんと……二人の子どもが同時に熱中症でダウンしてしまったのです。
考えてみると、気温は40度を越える乾いた暑さ。ペットボトルを持って歩いていたのですが、水分補給が追いつかなかったのですね…。
モンサラーシュという村は、医者もいなけりゃ、薬局もない。あるのはレストラン数軒と、小さな雑貨屋のみ。
二日ふた晩、私たちも寝ずの番でバンダナを水にひたし額にのっけて、ひたすら看病…。
頼みの綱は宿の主人と奥さんでした。体温計は貸してくれるは、子供用のクスリを分けてくれるは、様々な手をつくしてくれて、ようやく三日目の朝、なんとか移動できるまでに快復しました。
宿を旅立つとき、体温計とクスリを返しに行くと、宿の奥さんは言いました。
「今のあなた達に、一番必要なのはこれだから、持って行きなさい。」
そして宿の主人が、
「ウチに泊まってくれたお客さんはワタシの家族だから、また必ず帰ってくるんだよ」

私と妻は、はじめて旅先で泣いてしまいました。
そんな私たちを主人と奥さんはやさしく抱きしめてくれました。
旅先で人様の親切に涙した経験って、もしかすると初めてかもしれません。


娘と息子は、その宿でずっとベッドの上だったので、モンサラーシュの村を少ししか見ていません。
旅が終わって、子どもたちにスペインポルトガルの旅でどこが良かった?と聞きました。
すると娘から返ってきた答えは
「モンサラーシュ!」

宿を発つ前、窓辺の小さないすに座り、黙って外の景色を見ていた娘を思い出します。
そしてつくづく思いました。一緒に旅してよかったなあ…。

今回も、トラブルとしか思えなかったことが、最高の思い出になりました。そんな体験だけは、お金じゃ決して買えない。旅の神様が「何か」と引き替えにくれる贈り物なんだ、そう思います。

…あ、息子の「一番お気に入りの町クエスチョン」への答えは、バルセロナでした(笑)
9歳のちびっ子バルセロナ紀行は、また別の機会に。

monsaraz01.jpg


※当アトリエギャラリーサイトはこちらから
http://www.termnet.co.jp/furuyama/

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posted by タク at 19:34| 宮城 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 旅の神様 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月26日

旅の神様

とある取引先の女性が、一つの新しい道を選ぶ決心をした。
彼女の未来への希望に耳をかたむけていたら、かつてヨーロッパを旅したときのことを思い出していた。

毎日のように、あしたはどこへ行こうか、移動手段はバスにするか汽車にするか、はたまた何を食べるか、、、。
旅すべてが選択の連続で、選択の先には、良きことはもちろん、頭を抱えたくなるようなトラブルも毎日のようにふりかかってくる、そんな旅だった。
でも、不思議なことにトラブルのあとには決まって「助け」がくるのだ。

旅を続けていると、トラブルと助けのタイミングまで(!)読めてくるようになるから、不思議だ。トラブル(分かれ道)がふりかかると、「大丈夫大丈夫、必ず救いがいずれ来る」と思えるようになってくるわけ。

「旅の神様」と、私は勝手に名付けているんだけれど、自分で道を選ぼうとする人間には、かならず救いの手をさしのべる「何か宇宙的なもの」があると確信している。

不思議と歳を重ねると、旅先での「トラブルと救い」は、その頻度が少なくなってきた。
あるひとは、それを「旅慣れたからだ」ともいうけれど、私はそうは思わない。
旅の神様は、若い旅人にのみ、とっておきのプレゼントを準備して待っていてくれるのだ。

古来から、世界中に若者に旅立たせる慣習、いいまわしがあるのも、そんな旅の神様の粋な贈り物の大切さを知っていたからだと、私は思う。

新しい道に踏み出すことを決めた彼女に、「旅の神様」の導きを!
Bon Voyage!

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※1999年、アイルランド・コークにて。バスターミナルを探す妻と息子
posted by タク at 18:40| 宮城 ☀| Comment(6) | TrackBack(0) | 旅の神様 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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