2006年07月18日

深夜プラス1

深夜プラス1。
ギャビン・ライアルが著した冒険小説のタイトルです。

quimper_ekimae.jpg


A地点からB地点まで駆け抜けるという、困難排除型タイムリミットかいくぐりモノ。シンプルな筋立てですが、数あるハードボイルドのなかでも好きな作品でした。

初めて読んだときは学生時代でしたから今から二十年以上前。引っ越しに次ぐ引っ越しで何処かへ行ってしまって手元にありませんでした。先日偶然古本屋で手にして、思わず購入。

昨日読み始めて驚きました。

私は数年前、絵を描きにフランスのブルターニュの西端、カンペール(Quimper)という町まで旅して来たのですが、主人公ルイス・ケインなる男がクルマを受け取る基点の町が、カンペールだったんですね。
ケインが、夜のカンペール駅に降り立ち、駅前のレストランでガンマンと落ち合う描写、そして川向こうのホテルに向かうシークエンス、クルマを受け取る教会広場の描写は、現場を旅してきただけあって、映画を観るようにリアルにわかる。

心拍数が上がりすぎて、妻に興奮しながら、深夜プラス1とカンペールの話をまくし立てたら(妻もカンペールに同行しています。なおかつ深夜プラス1も本棚にあったので知っている)、あきれたように「あんたって、ほんと、幸せね〜」。

あ、因みにハヤカワミステリから菊地光氏の翻訳で出ています。絶版にはなっていないとおもいます(たぶん)。
一ページに一カ所、いや、数カ所はニヤリとさせる描写でぐいぐい引きつけられます。主人公が駆るクルマはシトロエンDS。クルマ好きにもたまらない一冊かもしれません。
ギャビン・ライアルは他にも「最も危険なゲーム」や「違った空」なんていった本を書いていますがどれもこれも面白かった記憶があります。

quimper_ekimae02.jpg


今日の一枚はカンペールの絵、と思って探したのですが、データが見あたらない!!
なのでカンペール駅前を撮った写真2点。
ルイス・ケインはここに立ったに違いない…。そう考えると、今宵もまたページを手繰る勢いが止まらない、というものです。

あ、冒頭に触れた「困難排除型タイムリミットかいくぐりモノ」っていうと「A10奪還チーム出動せよ」ってのもありました。こいつも手に汗握り、ベルリンに行きたくなる一冊?です。新潮文庫から出ています。


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posted by タク at 18:47| 宮城 ☔| Comment(4) | TrackBack(0) | 映画・文学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月19日

サウンド・オブ・サンダー

今日の一枚は、本日のブログ記事タイトルにひっかけて、以前、某電力会社の小学生向け新聞用に描き下ろした恐竜のイラストです。

kyouryu01.jpg


先日、ブログで、レイ・ブラッドベリのことにちょっと触れました。
http://trumpet-tugboat.seesaa.net/article/14237124.html

で、ブラッドベリを次世代へ引き継ぐべく、娘に読ませようと、文庫本「ウは宇宙船のウ(創元推理文庫)」と「太陽の黄金の林檎(ハヤカワ文庫)」を居間においておきました。そして翌日…。
朝、新聞をひらくと【SFアクション「サウンド・オブ・サンダー」未来の描写に迫力】の記事!
当然記事ではブラッドベリにも言及してるわけで、オマケに監督がピーター・ハイアムズとくれば、これは見ないわけには行かない一本!。
25日から公開ということなので、万難排してスケジュール確保せねばの、「サウンド・オブ・サンダー」です。
原作は恐竜時代へのタイムトラベルものですが、どういう映画になるのか、久しぶりにワクワク。

ピーター・ハイアムズといえば大好きな作品が、「カプリコン・ワン」。
火星にいったはずの有人探査計画は実はセットで撮影されていたという国家謀略を暴く、アクションスリラーでした。エリオットグールドが実にいい味だしてました。
中学3年か高校1年の時にみたような記憶があるので、いまから四半世紀も前の作品ですが、複葉機がとびまわるシークエンスには手に汗握りました。

火星といえば名作「火星年代記」を世に出したレイ・ブラッドベリは避けては通れないわけで、当時火星探査をテーマに撮ったピーター・ハイアムズが、今回恐竜とタイムトラベルを題材にメガホン取ったことに拍手!
たぶん、ずっと企画、暖めていたんだろうな〜、と、勝手に思って(笑)見る前から気分盛り上げています。


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posted by タク at 19:08| 宮城 ☀| Comment(8) | TrackBack(0) | 映画・文学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月05日

チョウチョとブラッドベリ

DVDで、「バタフライエフェクト」を観た。
ネタ晴らしは御法度なのでしないけど、自分の哲学というか世界観にぴたっとはまる映画でした。
生きていることって、「左右に無限に広がるモザイク小片の、そのわずか一片を連続選択すること」のような気がしているんだけれど、そんなツボにはまり、かなり深いところに届いた映画。

さらによかったのはDVDのオマケ。異なるエンディングが2パターン、ディレクターズカットで添えられてるけど、これが笑えます。わざわざコメントまでかぶせ、ていねいに作っちゃった、監督に、礼!
cyocyo.jpg

今日の一枚は「バタフライエフェクト」に敬意を払い「水彩イッパツバタフライ」のクローズアップ。あれ、チョウチョに見えない、、、ゴメンナサイのデッサン力不足。

で、映画を観ていて思いだしたのが、大大大好きな作家の一人、レイ・ブラッドベリの短編「雷のとどろくような声」。
タイムトラベルものだけど、そこは巨匠ブラッドベリ、味わい深い作品です。
多分に、この映画の脚本家は「雷のとどろくような声」を読んでるよな〜、、、そう思いました。
映画作るのが好きな人間で、ブラッドベリを読んでない方が少ないよ、と言われればそれまでだけど。

ようやく絶不調からは回復しつつあるけど、夜せきこんでしまう。まだ菌が体内にいすわってるような感じ。いいかげんに退散してもらい、来週はここ数日のツケの巻き返しだ。

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2006年03月03日

女王陛下のユリシーズ号

体調不調、けど、やることいっぱい。
こんな日は、我が愛読書、アリステアマクリーンの「女王陛下のユリシーズ号(村上博基訳・ハヤカワ文庫)」を思い出すに限る。(分厚い上に遅読なので、読んでる時間は、なし〜)

舞台は第二次大戦、英国スカパフローからロシアへと向かう補給艦隊を護衛する英国巡洋艦の話だ。これでもかこれでもかと大自然の驚異、敵機襲来と困難が押し寄せる中、究極まで疲弊した乗組員達が、ひたすら前にフネを進める、というオハナシ。スーパーマンは一人もいないところがミソ。
淡々と物語が進むので、メリハリアドベンチャーノベルに慣れた人には、取っつきにくいかもしれないけど、私にとっては、へなっ、となったときの起爆剤。
小学6年生のときに買った、ぼろぼろのハヤカワ文庫は、はっきりいって、宝物。表紙カバーはどっかにいってしまい、とうに無くなってる。

こんな日常での不調なんて、屁のようなもんと思えてくるから、たぶんこういうのを良書っていうのかな。

こんな日は気合い一発、どっかん!と、我が愛すべきタグボートの一枚。
ricruit.jpg

以前、某公募に出した作品だけど、ロンドンテムズ川で絶妙のタイミングで出会った彼女の名前は、「リクルート号」でした。




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posted by タク at 21:05| 宮城 ☀| Comment(4) | TrackBack(0) | 映画・文学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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