2017年04月25日

扉の向こう_JWS展最終日に寄せて

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東京八重洲丸善ギャラリーで開催中のJWS展も本日火曜が最終日です。
水彩に興味のある方はもちろん、ない方でも丸善に寄る予定のある方は、ぜひお立ち寄りください。

生きていると、いくつもの扉があります。
あけるのも自分、あえて閉じたままにしておくのも自分。どちらがいいか、なんて誰にもわかりません。
いままでも、開けなければよかった、と思った扉もありましたが、不思議とそれは別の扉につながっていたりしました。
私がここ数年、絵のモチーフとして扉に惹かれるのは、そんな思いがあるからです。

多分、開けたその先を作り出すのも自分なんだと思います。ならば、扉の表情に惹かれたならば、開けてしまおう。

いつだったか…ずいぶん昔に青森・弘前の昇天教会を描いたことがありました。扉の向こうに、ひざまづいて祈る神父さん(牧師さんだったか?)に目が釘付けになり、思わず描きました。

描いた後、教会の扉の向こうに入っていくと、張り紙がありこう書かれていました。「扉はいつでも開かれています」
深い言葉だなと思いました。

写真はとあるフランスの旅の途中出会った村の小さな教会。
今回の旅では、どの町でも教会を見るとつい入って椅子に座り黙想してしまっていました。若い頃の旅先ではあまりなかったことです。歳のせいなのかな。

今回のフランスの取材でも様々な扉に会えました。モチーフとしても、精神的な意味としても。この扉たちをできるだけ開いてみたい、と思います。

JWS展も一つの扉です。どんな絵と出会えるか、足が止まった絵と静かな気持ちで向き合うのも悪くないと思います。
夕方5時まで開いていますので、ぜひどうぞ。



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2017年03月27日

悪夢

F1333AD6-3A97-48C3-BA3E-C2A63E3545D4.jpgひどい悪夢にうなされた。
多分、宇都宮での法廷画仕事で、判決の要旨が耳に入って来たからだと思う。
内容は文章にするにはばかるほどひどいものだった。ホラー作家なら表現力で読ませるところだろうが、あいにくそんな才はない。なので書くのはやめておく。
悪夢ゆえ目覚めも悪く、気がつくとどこかで尾を引いていた。まあ、そんな日もある。

同じ日、映画「サウルの息子」を観た。これがまたきつかった。第二次世界大戦でのユダヤ人のホロコーストの内側を描いた作品だ。今まで見たことがない演出、カメラ、そしてラスト…もちろん素晴らしい映画だった。しかし、同時に忘れかけていた悪夢を思い出してしまった。

かつて、ポーランドのクラクフ近郊のオシフェンチム収容所跡(ドイツ語ではアウシュビッツ)に旅したことがある。世界がまだ東西に分かれていた頃だ。
ウイーンからの列車を乗り継ぎ、起点となる古都クラクフへ。たどり着くまでが四苦八苦だったこともあって、実際に収容所を見たところまでの記憶は不思議にグレートーンだ。季節は木々が新緑を抱いていた時期だ。森の緑の美しさや、広がる空も心地よかったはずだ。
しかしその色合いがオシフェンチムまでの記憶には、ない。

心地よさや色合いは、それらが発しているものではないということだ。
立ち並ぶ木々や青い空間に浮かぶちぎれ雲だったり、それらはただそこに「在るだけ」だ。
美しさや心地よさは、人間が心で意味を付けることだ。心理状態によっては何物もただのグレーの存在でしかない。

表現の仕事は、人のこころに「色合い」を差し入れる仕事だ。しかし、どんな色合いも決して無からは生まれない。グレーな体験こそが色合いを生み出す元になったりもする。そういった意味では、悪夢も捨てたもんじゃない。
花屋の店先に並ぶたくさんの花よりも、ゴツゴツと荒れた岩場に咲く一輪の花の方が、数倍美しかったりするのだ。

そろそろ岩場に花を探しに行きなさい。そして、足元にその体験を繋げなさい。
薄れつつある悪夢が伝えたかったメッセージのような気がしている。

絵は、旅することの意味を込めた一枚。「現れた目的地」です。

















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2017年03月13日

立ち位置

今日、久しぶりにタップダンスのレッスンでスタジオのドアをくぐった。
恥ずかしながら、40代の頃、5年ほど下手なステップを必死に覚えていた時期がある。身辺慌ただしくなってすっかり遠ざかっていた。この数年間、数回足を動かしに行った程度。8年か9年、実質ブランクはそれくらいはある。今日のレッスンは、曲に合わせてステップを渡された。といってもすぐさま踊れるはずもない。

当たり前のことだが、モノゴトはどういう立場にいるかで見え方がまったく変わってくる。
例えば「舞台」とは物理的には一つのハコでしかないのだけれど、楽しむ観客側と、演じ手側では一つのステージは異なったものとなる、学芸会だって同じだね。当たり前のことだけど。

昨日、話題の映画LA LA LANDを観た。自分はミュージカル映画が好きだ。華やかなミュージカルと思ってチケットを買ったのだか、予想はいい意味で裏切られた。劇中、まるでこちらの心を弄られるような感覚がずっとつきまとっていた。観ていてそれは辛いほどだ。自分の指折り好きな映画に、これまた最後まで観るのが辛い「プライベートライアン」があるが、その感覚に近いと言っていい。

好きな描くことを仕事にできていいね、と、よく言われる。
苦手なことを生活の糧にするわけではない点で、確かに幸せだと思う。「だけど…」と、言い返したくなることを言わずにいつも呑み込んでいるのだが、その「だけど」の先がこの映画には描かれる。まざまざと見せつけられる。ゆえに、辛い。

自分は絵描きという仕事は、ある意味罪の深い仕事だと思っている。描き出すのは「自分自身」。自己顕示欲のカタマリみたいな仕事だ。そんなやつ、近くにいたら普通は引いて行く。
真っ当な社会生活が送れないが、描くことでどこか社会の役に立つから生かされているようなものだ。先生なんて呼ばれるけれど、世の中、教師を除いて、先生という呼称ほどつかみどころのない肩書きはない。絵描きは多分にその最右翼の中の一つだ。(困ったことにそれをわかっていない絵描きも多いのだけれど。)常々そう思っていることへ、グサリとくるシーンがとどめだった。なんと素晴らしい脚本♩

こんなミュージカルは見たことがない。監督がセッションを撮った人だというから、型どおりのミュージカル映画にはならないんじゃないか、と思ってはいた。表現芸術と、それを生きる糧に選んでしまった、選ばざるをえなかった人間たちを、心の底から愛している。そのことが伝わってきました。
自分の社会の中での立ち位置によってあらゆる見方ができるという意味でも、観てよかった映画でした。

もちろん今日のレッスン、始まるまでは気分はそれこそLALALANDだったけど、スタジオの鏡に映る踊りはもちろん立ち位置さえおぼつかない。レッスンが終わるとしこたまヘコんでしまったのはいうまでもありません。




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2017年03月11日

荒れ地で描く

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夜半、気がつけば今、仙台の闇に雪がふっている。そういえば、六年前のあの日も、雪が猛烈にふっていた。

自分にとっての6年前の3月11日・東日本大震災。
水彩画個展を数日後に控えていた自分は、あらかたの個展作品は額装を終え、雑務とイラストの納期に追われていたことを思い出す。
案件は忘れもしないJR東日本の車内誌、トランベールの青森ローカル線紀行の水彩イラストだった。トランベールのイラストは、以前からやってみたい仕事だった。縁あって仕事が舞い込み、3月11日はその受注第一回目の「納期」だった。
締め切りは夕方だった。絵は午前中に仕上がっていた。昼過ぎに原画データを大容量送信サービスで送り、ほっと一息。寝室でベッドに横になっていた時、揺れがきた。
二階にある仕事場はドアが開かないほどかき回されていた。その現場を見た時、「ああ、午前中にデータ納品しておいて良かった」と思ったことも思い出す。

その瞬間から、「さあ、仕事が無くなるぞ=ギャラが入らないってことだ。どうやって米を買う?」という日々がはじまった。受注仕事=イラスト仕事がなければ、フリーランスはバンザイお手上げだ。ひたすら絵の展示をして買ってもらうしかない。きれいごとは効かない。
奇しくも揺れた日から4日後の3月15日から予定されていた個展の内容は、三陸を描いた絵が大半をしめていた。家とは別の場所に保管していた額作品は、大きな揺れの中、落ちることなく、まるで出番をまっているようだった。
それを知った開催画廊のマネージャーの決心で、余震の続く中、個展を決行。(開催ではない。決行だ。だって、津波で流されてしまった風景をずらりとラインナップしていたのだ。場所は仙台だ。家族を亡くした方や家を流された方だってたくさんいるのだ。石を投げられても当然だった)

「アーティストに何ができるか?」なんてマスコミがのちによく取りあげていたけど、そんなこと考えている余裕は正直なかった。「絵が描けなくなりました」という声も何度も聞いた。その気持ちは痛いほどわかった。でも、描くことしかできない自分が描けなくなったら、結果は自ずと「ジ・エンド」だ。
被災地のだれもが必死。ならば、家もあり家族も無事、紙も絵の具もあった自分は、ただ、ぎりぎりがしがしと食う為に描く。
数ヶ月は彩度の低い色しか出せなくなった。それでも、行動が答えだ、そう思って何でも描いた。描きたいテーマがみつかれば、ガソリン代を工面して追いかけていった。実は、拙著「子規と歩いた宮城」は、その結果だったりする。本の中には書いていないけれど、当時の取材の記憶は、まるで粒子の荒い戦時中のフィルム映像のような印象だ。

今、思いめぐらしてみると、走っている間はまったくきがつかなかったけれど、2011年3月11日はあきらかにひとつの境界線になっている。
この六年、描くことで人様から生きる糧をいただけたことは奇跡的だった。
311はある意味、最果てだった。
自分の事務所の屋号は「ランズエンド」。訳すなら「地の果て」だ。

新幹線に乗り、旅の情報誌「トランベール」を手に取るたびに、あの日を思い出す。
311という荒れ地の最果てから、ここまで旅がつづけられていることに、感謝します。それが今の気持ちです。

絵は「ある日の七ヶ浜」です。震災前に取材していた鉛筆スケッチに、震災のあと、色付けした一枚です。
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2017年03月01日

立ちふさがるゴリアテ

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まだ個展もはじめたばかりのころは、個展会期終了後の数日は仕事にならなかった。
真っ白な灰になって(笑)脱力と虚無感にポンコツになっていたものです。

気がつくと、初個展から20年。もちろん会期中は気がアップしているのがわかるんだけど、今はもう、終わってからも即仕事に取りかかっている。コントロールがうまくできるようになったのかもしれない。
いや、そんなかっこいいものじゃないな、予定パズルは混迷してます。
いいかんじでアドレナリンが駆け巡っています。

4月、取材でヨーロッパ某国へ出向きます。3年ぶりの渡欧。ヒコーキは押さえた。レイルパスは準備中。宿もぼちぼち。期間にして二週間ほど。仕込みは順調だ、と思っていたら、パスポート期限が切れかけていた。更新手続き、、、財布が空っぽだ。。。10年は早い。

「◎△のイラストを何本かお願いしたいんですが」
「4月に10日ちょっとですが、不在になりますけど」
「そこ、うまく逃げてくれれば大丈夫ですよ」
なんて電話をうけながら、脳内には前倒し進行というゴリアテが、ずずずっ、と立ち上がってきた。

イラストは、cGrapeSEED教材絵本用にダビデとゴリアテエピソードを描き下ろした絵です。

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2017年02月21日

猛烈にイラスト描く

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明日から個展がはじまる。そんなわけで今日は猛烈にイラストの仕事を進めた。
明日からは早朝モードに切り替えて通常仕事は会場入りまでにこなす一週間となります。イラストレーターにとって個展は、納期とのせめぎ合い、結構ハードだ。

今日は旧くからの付き合いのデザイナー女史から、「お願いっ!」と電話。
彼女、さすがだ。付き合い長いだけあって電話で受けたらまず断らないことを知っている(笑)メールなら返す文面で「ごめんなさい」するとこなんだけど、電話で声を聞いたら引き受けてしまうよね。

そういえば今日は電話での依頼が二軒あった。メール依頼がほとんどになっていたけど、やはり電話だと仕事の機微、切迫感が読み取れていい。

明日個展初日。
つつがなく仕事をこなして会場へ、の予定。青森からクライアントさんもわざわざ画廊に来訪、流れで夜は会食。
長くて短い一週間のはじまりです。

絵は、 今回の展示作品からアップします。







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2017年02月19日

最後の一枚


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明日日曜は晩翠画廊での個展の搬入です。
昨日、エクセルのプライスリストを画廊に送って、ほっとした途端、クシャミ連発。
風邪か?いや、個展直前にそんなことはありえない!許されない!と、首回りをマフラーでグルグル巻いて最後の一枚の仕上げをしていました。

仕上げというと聞こえがいいですが、間を置いたら気に入らなくなっただけ。今回は水彩画ではなくアクリル画なので、ここぞとばかりにがしがし色を重ねて大幅に加筆。

水彩はもちろん好きだけれど、アクリル絵の具を重ねていくのも好き。

今回の晩翠画廊個展は、3分の2がアクリル。半具象から抽象、心象画。趣くままの表現をしています。

初個展から20年、通算41回目。個展「pot  stillは、21日火曜日スタートです
25日土曜日午後16時から、ギャラリートークも開催します。よかったらお立ち寄りください。






posted by タク at 01:28| 宮城 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | モノヅクリの裏庭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月28日

Pot still

今日はアルティオ閉店間際に東京から友人がきてくれました。仙台出張のついでに出張先の方をわざわざ連れて来てくれました。有り難きかな!友、遠方よりきたる♩
店を閉めて、クルマで家にもどろうと、いつもスイスイの北山トンネルに入ると、渋滞。ここで「今日は金曜日、週末だ」と気づいたわけで、ちょっと息切れしそうなこの一週間でした。いや、息が切れた。

そういえば源泉徴収票が取引先から送られてきたり、税理士さんに届けものをしたり、確定申告の季節が近づいてきました。これも息切れの原因のひとつですね、たぶん。
店舗を構えてから申告も一切合切税理士さんにお願いしていますが、正解でした。頼めることは頼む。これ大事ですね。とはいえ揃えるものは自分が揃える。頼むのはそれから。…やっぱり息が切れる(笑)

最後になりましたが、2月の個展の案内状ができました。
今回、出品する作品のメインは半具象的表現です。もちろん水彩も出しますけれど、いつもとは違った趣の作品を楽しんでもらえればと思っています。

『古山拓展 Pot still〜いくつかの旅のおはなし〜』
会期は2/21〜2/26。

仙台の晩翠画廊で開催です。

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2017年01月15日

講演のお知らせ/「あなたの一日が世界を変える」

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来月、母校・東北学院のOB会「TG15日会」で講演をします。

依頼は,絵本「あなたの一日が世界を変える」刊行に寄せてのお話です。
テーマは「導きを信じる」。
私が絵本出版への関わりを振り返った時、この言葉しか思いつかなかったのです。

日時/2月15日(水曜)正午。
場所/仙台国際ホテル。
問い合わせ先は校友課(022-264-6468)です

参加が学院卒業生に限られる講演会ですが、お知らせまで。

因みに現東北学院大学学長は松本宣郎先生ですが、学生時代、先生の授業(古代史特殊講義…だったと記憶しています)を受けていました。
当時先生は東北大学から教えにいらしていましたが、とてもおもしろい授業でした。古代史授業の中にギャビンライアルの「もっとも危険なゲーム」なんて冒険小説まで登場しましたっけ。
先生は憶えていらっしゃらないと思いますが、学長になられた先生と再会できるのも楽しみです。
posted by タク at 11:49| 宮城 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | モノヅクリの裏庭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月03日

謹賀新年

明けましておめでとうございます。

東京の大学に通う息子が帰省してきました。両親を招いて晩御飯を食べたりと、我が家も賑やかになっています。

私の暮らす仙台の正月名物に、「仙台初売り」があります。
初売りはどこでもありますが、仙台のそれは景品の豪華さで有名です。
私は岩手の出なので今ひとつピンとこないのですが、生粋の仙台っ子の友人に言わせると、初売りは初詣と同等、あるいはそれ以上に大切な年中行事とのこと。一年のアタマを飾る運試しなのだそうです。

仙台に地元百貨店として藤崎デパートがありますが、私は藤崎さんの今年のカレンダー絵柄を手がけた縁で、今年の初売り会場でその原画を展示即売していただけることになりました。

個展とは違い、告知なしでのわずか二日間です。言うなればこれも運試しです。

そんないきさつで初売りの藤崎さんに行ってきました。
人の活気になんだか一年の勢いをゲットしたような気分になりました。確かに運試しなのかも。

そんな正月2日目でした。
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

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2016年12月31日

大晦日のご挨拶

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もうすぐ年が暮れますね。
今年は大変お世話になりました。ありがとうございました。
私の新春の始動は、実は仙台初売りの2日から。といっても絵だけが働くのですが。

仙台藤崎デパートさんが、初売りの2日.3日の2日間、藤崎カレンダー用に描いた額装原画を、初売り商品にラインナップしてくださることになりました。
即売会場は本館七階です。(絵は、初売りに並ぶ13点からピックアップ。)
他のフロアのついでに、どうぞ7階に。福を呼ぶ絵達がお待ちしています。

それでは、皆様も良き新年をお迎えください。

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(紫陽花と資福寺)

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(仙台・壱弐参横丁)
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2016年12月13日

セーブセンダイ311へ震災義援金として寄付しました

開国屋ワインナイトで2回にわたって行いました、即興ペインティングオークションの売り上げ金全額を、本日、震災復興義援金窓口、「セーブセンダイ311」に寄付として振込いたしました。

二日間トータルで24500円でした。
この場をお借りしてご報告申し上げます。

お買い上げくださったみなさま、心よりありがとうございました。

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posted by タク at 12:23| 宮城 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | モノヅクリの裏庭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

定休日の日記

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今日はアルティオが定休日でした。
画材の仕入れや、オーダーメイドで頼んでいた額を引き取ったり、一月ほど貸し出していた絵の撤収でまちなかへ。
そんなことでクルマで走り回っていたら日が暮れました。

クリスマス企画「ちび絵まつり」は明日火曜日からまた続行です。

「サンタのそり」は好評につき、新作「ツインシートタイプ」ほか数点が新たに追加ラインナップ。

「ツインシートタイプ」は、いわゆる『集合住宅が多いエリアをまわるサンタクロースが二人一組で使用する大量輸送対応タイプ』。

今回のちび絵まつりから実は東北の風景も登場しています。トップにアップした絵は、青森下北の風間浦風景です。

ギャラリー在庫が切れていた「あなたの一日が世界を変える」(くすのきしげのり・作、古山拓・絵/PHP研究所)もなんとか数冊用意できました。
絵本制作の舞台裏もお話できますので、どうぞお立ちよりください。


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2016年12月12日

天龍閣で温まる

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寒い日は、時々アトリエギャラリーから車で5分ほどの広瀬川見下ろす高台に建つ、ラドン温泉旅館天龍閣へお湯をもらいにいきます。

この旅館は役者さんたちが仙台にロケで来た時に泊まった宿で、往年の名優たちの白黒写真がずらり。そんな名優さんたちをもてなしてきた旅館ですから、女将さんがまたいい味出しているのです。まるで山田洋次監督の映画に出てきそう。

そんな女将さんと話すと、「よっしゃ!やったるか!」となるから不思議なんだ。
伊達政宗御霊廟・瑞鳳殿のすぐ隣という場所もまたいい。

実はここには、幼き日の息子と娘を描いた水彩画がかけられています。
女将さんが個展で「気に入った!」と連れて帰ってくれて、新居が旅館の廊下。
子供達が巣立った今となって、天龍閣さんであったまるのは当然なんだな。

絵の題名は「風のみちしるべ」といいます。

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2016年11月25日

岡本光平氏揮毫「阿流弖為於」

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昨日、日本郵便宮城県版絵入り年賀状のイラストが新聞紙面で取り上げられました。
水彩で描いたのは渡り鳥の聖地、伊豆沼の白鳥。背景には栗駒山を描き入れました。

描けたのはやはり現地取材あってのことです。いままで十数年、東北はあちこちフィールドワークのごとく駆けずり回って来ましたので、各地の空気感は体に染み入っています。今回の絵ももちろん現地にしっかりと取材しています。

わたしが東北を描くようになったきっかけは、とある今は無いギャラリーのオーナーMさんのアドバイスがあったからです。
「海外を取材している絵描きはゴマンといる。自分を育ててくれた東北を歩きなさい。続けると何かいいことあるよ」

東北行脚をはじめたのはそんないきさつでした。しかし大変でした。何が大変かって、旅費交通費が突出。海外に取材旅行かけた方が安いとさえ思えました。
それでも地図を開いてはあちこちにアンテナに引っかかる場所を探して来ました。

スケッチはもとより撮影した写真も膨大な量があります。こんな仕事の時にその資料写真が生きてくる。多分東北在住のイラストレーターで、取材距離の総キロ数ならトップクラスかと思います。
おかげで東北を描く仕事をいろいろさせていただきました。

そんなアドバイスをくれたMさんが亡くなったと喪中欠礼が奥様から届いたのは最近のこと。
絶句でした。

わたしにとって絵に携わることで生きる厳しさと、東北の風土にこだわる教えてくれたのはMさんでした。
個展をするたび飲みに連れ出してもらい、いつも待っていたのは厳しい説教でした。褒められたことはありません。

それでも震災の直後に被災地仙台で開催した個展に、前置きなく現れて「生きてたな」。東京のはずれで個展をしても必ず足を運んでくれました。
今になって師匠の一人だったんだ、とあらためて葉書が心に突き刺さりました。

今、アルティオの壁面には書家、岡本光平氏の揮毫した、古代ケルト語の「アルティオ」を「漢字」に当てた一幅の額がかけられています。
その文字は『阿弖為於』。

岡本光平氏が「ギャラリーオープンのお祝いだ」と、贈ってくださった書です。
「蝦夷の末裔の拓ちゃんには、アテルイ=阿弖流為の組み替えしかないな」
「アテルイ居る処」とわたしは勝手に理解しています。

そう電話で言って、出来上がって来た書を見て驚きました。まさに東北の大地から湧き上がって来たかのような魂の書でした。

この書をみるたび、アテルイが駆けた東北蝦夷の地で生まれ育ったことをあらためて考えさせられます。
Mさんは、多分、書を見てくれている。そして、絵描きの前に一人の東北人としてのプライドを忘れるな、と、今もわたしに説教しているような気がしています。

最後に記事をアップしておきます。

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2016年11月23日

地震

締め切りのある仕事をしている。
普段は前日には仕上げるよう心がけている。遅くともおおかた、半日前には済ませている。

五年前の東日本大震災当日も、東京の発注先からの夕方締め切りがあった。モノはJR東日本の情報誌トランベールだった。
この日も午前中に仕上げて、昼前にはメール送信で納品していた。地震が来たのは納品後の午後イチ。電気も電話回線もアウトになった。

それ以来だ、1日前アップのクセがついたのは。

ギリギリは何事もいかんですね。
改めて大きめの地震にみまわれた今日、そう思いました。

締め切りは1日前行動が吉、ですねー









posted by タク at 00:34| 宮城 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | モノヅクリの裏庭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月20日

お客さまの声

描き下ろした絵を受け取ったお客様の嬉しい声をもらいました。
贈り主様から、「嬉しい返事をいただけたので、よかったらウェブにアップしていいですよ」とお声を頂戴しましたので、ここに紹介します。

+++
「こんばんは。寒くなりましたが、お変わりございませんか?きょう荷物が届きました。開けてびっくり。
ご丁寧なお便り有り難うございます。とうとう75歳になりました。こんなに長生きするとは思いもよらなんだ。気持ちは昔とおなじで75歳の実感がありません。 


なんとナント古山画伯の絵画をわざわざ私の為に描いて頂いたのですね。とても素晴らしい素敵な絵画です。この歳になってこんな素晴らしい素敵な絵画を手にするとは思ってもみたことがありませんでした。さくらの花には特別な思いがありました。というのは人工内耳の手術をする時、性格判断?をするために絵を描かされました。その時さくらの木を根から満開まで描きました。どんな性格の持ち主と判断したのか聞かされませんでしたが桜は大好きです。この先、桜の満開を何回見られるか分からないので時期には必ず高松の池を一回りして花見をします。幸せな時期です。 


額縁の裏には画伯の文字が入っていて、また、また感動してしまいました。画伯の川徳個展の時に賢治作品のハガキを買ってきましたが小学生に差し上げて賢治の話を聞かせたら、賢治の本を見つけて一冊一気に読んだと、お母さんに感謝されました。 
一筆戔は友達に上げて、大喜びされました。あの時の絵画を見に行ってやたら感動したことが昨日のことのように懐かしく今もえることなくあります。 


岩手日報の「柳は萌ゆる」は、毎日読んでいます。挿し絵も、とても素晴らしく侍が飛び出すのでは?と思うほどで生き生き描かれています。絵の『力』ってすごいものなんですね。新聞が休みの時は、明日がとても待ちどおしいです。○子ちゃんのおかげで感動することを覚えました。歳とるとあまり物事に感動しなくなります。有り難う、○子ちゃん。よろこんで頂戴します。古山画伯様に有り難うございます。と申し上げて下さいね。」

+++

絵描き冥利に尽きるとは、まさにです。
こちらこそ、心底、ありがとうございます。


古山 拓



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2016年11月06日

日曜日のレイアウト

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日曜日の今日、ギャラリーアルティオも自宅仕事場のランズエンドもノンビリ日曜日。
ちょっと所用があり、アルティオに向かった。

用事すませて、向かいの西公園に散歩。風が強く紅葉が舞っていた。ついつい意味もなく手に持てるくらい枯葉を拾って持ち帰った。

机に並べはじめると、これまた意味もなく面白い。ヒラメキのモトがアタマにスイスイ入っていく感じ。フリーイラストレーターのアタマにはやはり日曜日はないのであった(笑)

閑話休題。

こけしのしまぬきさんで開催中の木人形作家・渡辺邦彦先生の個展に行ってきました。ここ2年ほどおつきあいさせてもらっているんだけれど、その造形には学ぶべきこと多々。ぐっときます。

私の表現は水彩や平面だけれど、いろんなヒントがもらえました。ありがとうございました。お父様も同じく素晴らしい木人形作家という、まさにモノづくりの血ですね。いつか作品を手に入れたいです。

渡辺先生の作品は、私もお世話になっている「宙」の折茂さんのブログでご覧いただけます。渡辺邦彦 木人形展 - 思いのしずく
















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2016年10月30日

笑顔のギャラリー

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外国を旅していると、一つの街に数泊することがあります。
そんな時、居心地のいい店を見つけると、つい繰り返し足を運んだりします。

居心地って、言葉で言うのは簡単だけど、具体的に教えてって言われると、ハテ?となります。商品?並べ方?店主の雰囲気?
どうもどれも違うような気がします。

アトリエアルティオにいらっしゃるお客様からも、笑顔でよく「居心地がいいね」と言っていただけます。それはとてもうれしいことです。

店には私が描いた絵と、手がけた本や絵葉書、関連グッズしか置いていません。なので、商品ラインナップの少なさでは天下一かもしれません。

経営のケの字も知らず、商売のノウハウも全く無い絵描きと連れ合いがそんな小さな店をはじめて、間もなく2年目に入ります。これは奇跡に近い。よく持った。しかし未だに経営のケの字もわかりません。

が、もしかすると居心地がいい、と言ってもらえるのは、そんなところに要因があるのかもしれません。

昨日、夕方にいらしたお客様は、とある会社の企画営業の男性の方でした。偶然その場に、これまたはじめていらした別の女性お客様が、「これ、私が手作りしたケーキですが、よかったら食べてください」と。(流石に一見さんに手作りケーキをいただいたのは、初めてです)

なんでだか、結局皆で店内に置いてあるテーブルを囲んで、見ず知らずのお客様からいただいたケーキを美味しくいただきました。
「不思議に心地いい店ですね。営業にきたワタシ、ケーキいただいてるし」と彼。当然笑顔。

絵が売れるのはもちろんとてもうれしいですし、それで店が続けていけます。
でもそれ以前に、来た方が笑顔になってくれることでこちらも幸せな気持ちになれるのです。

数日前、NHK文化センターの透明水彩スケッチ講座で東西線国際センター駅の二階デッキで生徒さんたちにスケッチを教えていました。
その時も描く皆の「笑顔」がとてもうれしかった。

そうか、居心地とは、店なり場の空気に、そこにいた人の笑顔が記憶エネルギーで転写されていることなのかも。
そんな答えに落ち着いた日でした。

ギャラリーはここ数日、頂き物たくさんの日々でした。手作りジャム。新米のお米、クッキー、コーヒー豆、煎餅、手作りケーキ。その数だけの笑顔もいただいた。
アルティオはなんだか不思議な場所になってきました(笑)














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2016年10月24日

イラストレーターの祭り出店

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昨日、アトリエ・アルティオ向かいの西公園で小さなイベントがありました。看板は「西公園を遊ぼう」。
主宰の「こどもアトリエBi」さんからお声掛けいただいて、私と妻もアルティオブースを作って参加。今回はイベントのトーンを考えて、干支と西公園の木々をテーマに小さなイラスト・アートグッズを制作。それらをならべての楽しい4時間半でした。

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天候も,秋晴れ。オープン前に駆けつけてくれた友人が開店準備を手伝ってくれたり、クローズもアルティオによくいらっしゃるお客さんが手伝ってくれたり(笑)あいかわらず「おかげさま」で楽しく幕を閉じました。

路面のアトリエギャラリーを構えて考えるようになったことのひとつに、「地域のためになにができるか?」ということがあります。自宅兼仕事場でやっていたときはなかったことです。
アトリエがある地域のなかで、どうその地域社会の役に立って行けるか?それが問われている気がします。

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posted by タク at 09:20| 宮城 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | モノヅクリの裏庭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする