2017年07月18日

明日、ライフスタイルコンシェルジュで講話

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明日、ライフスタイルコンシェルジュで講話会です。
旅と絵と絵本「あなたの一日が世界を変える」のことをお話しします。

スライドを準備していて、「あなたの一日が世界を変える」に携わったきっかけ、しいては描き切れた(と本人は思っています)根っこは、20年前にあったのだな、と感じています。
20年前のあの出来事がなければ、絵本にはつながっていなかった。本当に出来事とは不思議です。「出て来る」とはよく漢字を当てたものだと思います。むこうからやってくる感がぴったりです。

おかげさまで定員20名はすでに満席となりました。話の内容がカラッポにならないようしたいと思います。
下記にアップした絵は、スライドに使う二枚の東北風景。東北はやはり創作の根っこですね。

新しいアルティオサイトはこちらです。
https://www.artio.jp
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2017年07月16日

iMac、復旧♩

入院していたiMacが、パソコン修理屋さんから無事退院してきました。

起動できなくなった原因はハードディスクに障害があったとのこと。異音がしていてヤバかったそうです。が、修理屋さん、データを全部救出してくれました。もう、涙目。
これは、ハードに使いまくった内蔵ハードディスク。お疲れさまでした。
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バックアップもとってはいたけど、毎日はさすがにできなくて、一週間に一度くらいでした。ちょうどこの一週間に動いていた仕事に支障が出て、この三日間は生きた心地がしませんでした。

バックアップの大切さは痛感していますが、外付けハードディスクもそろそろ五年目。…近い将来壊れるよなあ、と、新しいハードディスクを手に入れてそちらにバックアップを取っています。
思い切ってサンダーボルト接続のタイプにしましたが、USBに比べて転送速度がめちゃくちゃ速い!これはもう戻れません。
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これを機会に、バックアップソフトも入れることにします。

あ、ちなみに素晴らしい対応、修理をしてくれたのは、泉中央にあるイーストワークスさんでした。ネットで調べてお願いしたのですが、これから先、何かあったら迷わず電話だ。

そうそう、ちょうど、大阪でお世話になっている画商のJさんから「京都八坂神社の厄除けのちまきをおくるからね」と、届いたその日に完全復旧の連絡入電!

すごいです。最強のちまきです。

Jさん、ありがとうございました!

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2017年07月14日

大荒れ

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パソコンが起動しなくなった。
フルに使って五年目。わからないでもない。
アナログで描いていた水彩イラストの納品が今日で、デジタルイラストじゃなかったのが不幸中の幸いだった。

納品からパソコンの修理の段取り、ギャラリー使用のノートブックへの仕事マシンへのアプリやフォントの整理と、荒れに荒れた一日だった。

2012年5月に購入したiMacだが、その前はmac pro、そのまたまえはG4mac。遡って初めて使ったのは7600/120。パソコンデビューがその機種で、たしか1996年くらいだったんじゃないかな。色気もそっけもないなあ、と思ってたことをおもいだす。

パソコンデビューから20年。その間4台ってことは、やはり一台/五年という計算だ。

今から5年後は60歳。どんなパソコンの使い方をしているんだろうね。

絵は水彩レッスンで手本に描いた紫陽花でした。


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2017年07月10日

蔵王の麓のオフタイム

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アルティオギャラリー休業日の日曜、アルティオによくいらしてくださるOさんから、蔵王の麓の別荘へお招きいただき、オフタイムを取ってきました。



「入院大変だったでしょう。何も考えないぼーっとした時間をとりに、遊びにきませんか?」

そんな気遣いにあふれたOさんからの申し出をうけての蔵王行きでした。

聞こえるのは鳥の声だけ。

おかげさまで何もしない緑の中の至福の時間をもらってこれました。



実は、入院中,暇にまかせてめくっていた雑誌に、某ログハウスメーカーの広告を目にしました。

かれこれ四半世紀ほど前、ヨーロッパを放浪していたときに、英国バースという町で小さな可愛らしい家を見つけました。

「将来こんな家を自宅兼アトリエにできたらいいな」と思っていました。

その広告にあったのはまさにそのイメージに和の味わいを加えたラインナップでした。


退院後、アルティオにいらしたOさんにそのことを何の気無しに話すと、

「僕の蔵王の家は、そのシリーズの家ですよ。よかったら泊まりにどうぞ」

そんないきさつでもあったのです。



いつか英国バースに見た小さな家を、自宅アトリエとして実現できたらいいなあ、と、夢だけはふくらませ、Oさんの家をあとにしました。



この絵はOさん邸を描いた一枚です。


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2017年07月07日

イギリスの空気

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東京から娘が帰省してきた。
帰ってくるなり、「これ、父の日と退院祝いだよ」とマッカランが。
「日本のウィスキーも美味しいのいっぱいあるけど、スコットランドが好きだもんねえ。だから向こうのヤツ」
なんともうれしいではないか。

そんな流れというわけではなかったけど、今まで旅してきたなかで(といってもたかが知れているが)どこの国が一番好きか?という話で盛り上がった。
ちなみに娘はイタリアだ。学生時代はイタリア美術史を学んでいたくらいだから。

で、私はというと、「好きというと語弊があるな…ほっとする国、何もしないでただいるだけでいい国なら」と前置きしての答えがイギリスだった。

フランスもポルトガルも北欧もすべて行った旅はエキサイティングだったし、絵心をくすぐってくれる。
イギリスの空気には、たぶんに育った場所、岩手の北上山地の「なにか」と通じる安堵感がある。
その何かを探しに結局何度も行ってしまうのだな。。。

そんなことを考えていると、タイミングよく、酒好きの友人からウィスキーの話がメールでやってきて、ひとしきりスコッチ話でもりあがった。
マッカランがチューナーになって、イギリス、はてはウィスキー話題がくっついてくる。
まあそんなものだよね。

絵はタリスカー蒸留所付近を描いた、スコットランドハイランドの西の島、スカイ島。
一人でぼ〜っと座って描いていた2010年の初夏でした。

アルティオウェブサイトはこちらです。



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2017年06月25日

日曜日

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朝、目覚ましもかけず、自然に起床。
外のテーブルでブランチをとり、花に蜜を集めに来たクマンバチや、風に揺れる木の葉っぱを眺めていたら2時間があっという間。
その間何もせず、ひたすら葉っぱと会話。

午後、タップレッスンで汗を流す。先の入院で体力が落ちてることを痛感。

その足で来月から1ヶ月作品展示を依頼されているライフスタイルコンシェルジュへご挨拶。

さて、日曜日も終わる。
5日前の退院後、ボチボチと過ごして来たけれど、明日から本格再始動だ。

絵は「カノンー鐘音」マルタ共和国のゴゾ島を描いた一枚。
週末、とある病院病室へ複数枚の絵の納入を打診された。
候補にあげたい一枚です。




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2017年06月22日

銅メダル?

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ここのところ、ブログでは作品をアップするでもなく、つらつらと身辺近況報告だけでしたが、
今朝、ブログ管理画面を見て、我が目を疑った。

写真アート部門で、3位。(Seesaaの22676ブログ中です)

いままで私は絵で受賞はいくつかあるけど、まあ、ぼちぼちほどほどです。書いてどや顔できるほどじゃありません。
なので、とてもこの開かれたウェブの場での本日3位はうれしかったです。
日々動いていますので、明日は数十位、あるいは数百位でしょうが、今日だけは勝手に皆様から銅メダルもらった気分でいます。
なんだか狐につままれた気分ですが、うれしいです。感謝申し上げます。

紫陽花の季節、今後も花が咲く速度に負けずにゆるやかに描いていきます。

あらためて、ご覧いただきありがとうございました。
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posted by タク at 11:35| 宮城 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | モノヅクリの裏庭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月20日

退院そして注文

おかげさまで無事退院となりました。

二週間の間に、2回に渡る入院でしたが、不思議なもので入院中は一切仕事のケータイが鳴りませんでした。普段こんなことはありえない。

そして、昨日、「退院だね」と担当医師から告げられたあとの1時間。なんとケータイが2回ブルル。2つとも入院中とは知らずにかけてきたイラストオーダーと水彩注文でした。

そして今朝。
退院後、ギャラリーを10日ぶりに開けにくると、これまたお客様が朝イチで来訪。またしてもありがたいことに小品のオーダーをいただきました。

なんだか誰かがみているような、ちょっと怖いくらいのタイミングでした。

とはいえ今日はアルティオで、のんびり日向ぼっこでもしています。二週間分のおひさまを浴びるのだ^ - ^

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2017年06月18日

足音

私不在で妻が会場入りしている銀座個展も、今日が最終日。
この8日間、ご来場の皆様に深くお礼申し上げます。ありがとうございました。

入院先のベッドの上では、患部の痛みも悩まされていたクスリによる頭痛もなくなり、やることといえば、ベッドの上で読書や落書き、そして一応、思索。
ベッドが廊下に面した側のせいか、廊下に響く「足音」に敏感になっている自分に気づく。

看護師の足音は、それなりのスピードで的確かつ静か。
入院患者の足音は、スリッパを引きずりがちのキレの悪い音。不健康は音にも出るのだな。
たまにいい感じの足音!と思うと、それはほぼお見舞いの人の足音だったりする。

そんな耳観察しているうちに、つい、足を引きずらないよう気を配っている自分がいるから面白い。

そういえば、料理、クルマ、何事においても、音はウソをつかないね。

病は足音から。
美味しさは包丁の音から。
作家の技量は鉛筆音から(笑)

明日、退院の声がかかることを祈ってリズミカルに歩こう♩







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2017年06月16日

電子書籍

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入院七日目。
一昨日、点滴も心電図も全てとれ、引き続き安静加療というところ。頭はスッキリしてきたし、トラブル起こした心臓も、投薬でいい方向に向かっている様子。

そんなわけで、あえてやっているのが「目的なきラクガキ」と「目的なき読書」だ。

思えば自営の道を選んでからというもの、本も絵も、何かの目的があって読んだり描いたりしていたわけだから、目的なき行為のなんと贅沢なことだろう。

そんな状況でいま役立っているのが、電子書籍だ。
今まで電子書籍を自ら好んでダウンロードしたことがなかったのだけれど、今回はそれの便利さにワクワクしている。
テキトーに書名を打ち込んで、ダウンロード。最初の導入50ページくらい試し読みができるのもいい。ぐいっと導入掴まれたら購入クリックだ。

桜木紫乃にハマり数冊。今日はメルヴィルの白鯨。

残念なのは、自分のiphoneが小さなSEだってこと。読書を目的に考えると一回り大きな7にしておけばよかったなんて思うのだけれど、

この絵は昨日の「目的なきラクガキ」。巨大うさぎ?を駆る少年。もちろんなんの意味もありません。シャーペンで赴くままに描いた一枚。ベッドの上では不自由だけど、楽しければヨシ、だ。


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2017年06月14日

落書き

「素直に楽しく手を動かしたら、今、何が描き出されるだろう?」
と、ベッドの上、シャーペン一本で、紙に向かいました。

素直におもむくまま。これって実はプロとしては、結構ドキドキな試みでもある。

結果は、これ。英国王立空軍スピットファイアが出現。

なんだ、小学校の頃から、まったく変わっていないではないか。
そう思い知らされた。

ちっこいな、オレ。でも好きだな、こんなの描いている自分。

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2017年06月02日

忘れていた記念日

やっぱり6月1日、イラストレーション事務所の創立記念日は、ちょっと急な予定変更で仕事に追われ、すっかり忘れていた。
仕事量は通常の二倍だった。なんとか次々と片付けたものの、一区切りついたのが朝方の午前四時。
明るくなってきた空に、「あ、そういえば設立記念日だった…やっぱり今年も何もできなかった」
ちなみに23年間、このような日々で食べてきたことになる。ようやるわ(笑)

来年こそは、と、次の年に向かい、ああ、今年も忘れていた、と残念がる。
1つのカタみたいで、これはこれでいいではないかとさえ思う。

設立記念日は忘れる記念日!と、定型美までいっそのこと高めてしまおうか。そんな6月1日、朝日拝んで徹夜明けの6月2日でした。

絵は、佐伯一麦さんの本「あんちゃんおやすみ」からイメージかわきあがった一枚。

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2017年05月31日

NHK仙台放送局「みやぎ四季彩」

先週から続いている体調不良からの回復に手間取っており、仕事のペースもゆっくりモードにしています。

そんな今日は、夜6時代のNHK仙台放送局の「てれ政宗」のみやぎ四季彩で、わたしのスケッチの様子が流れました。

番組で取り上げられたのが、定禅寺通り。ギャラリー・アトリエアルティオが通りの至近に位置しているのが縁でした。

アルティオという器、実店舗を持ったことは、想像もしていなかった出会いやきっかけをもらえますね。大変ではあるけれど、ワクワクな毎日だ。

このアルティオベースは、新しいものを生んでくれる磁場になってくれています。絵だけ描いている時とは桁違い。サンクス、アルティオ^ ^

話は変わって、岩手日報社さんから、刷り上がりが落掌。北の文学最新号です。表紙を担当しました。
春先に表紙をてがけた岩手医大の本のチラシも同封されていました。

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2017年05月30日

アイデア降臨?専用紙

創作アイデアは、短い時間制限と安いスケッチブックに降ってきます。
高価な水彩紙ではなぜか、舞い降りてきません。

高価な紙だと、「さあ描くぞ!」って気構えがインスピレーションを遮るんでしょうね。アイデアは肩肘張ってるとやってこない。

まあ、インスピレーション描きとめるアイデアスケッチと本制作は別物だから、それはそれでよしとしています。

しかし、高価といっても、所詮水彩紙、たかが知れてます。いっそのことアルシュ紙ワンロールをガシガシインスピレーション用に贅沢に使ってみようかしら。


自分にしかわからない絵だと思いますが、それでいいのです。アイデア降臨用は自分がワクワク描けていれば♩それでよし♩なのです。

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2017年05月27日

休養

ここのところ、モノが壊れ続けていました。
この1週間で、ホットカーペット、時計、そしてきわめつけは冷蔵庫。

それで終わりかと思いきや、自分のカラダにも…。
昨日午後から不調がはじまり、夕刻ついに仕事場から撤退、加療中。

ひと通りここ数日の納期はクリアできていたのが不幸中幸い、今日明日はすべての予定をキャンセル。体調を戻します。

家具作家の桑原氏とアトリエアルティオ企画展の打ち合わせで山形余目に行くはずだったのですが、ごめん!と一報。
久しぶりの桑ちゃんとの再会が果たせず、無念残念、そんな週末です。

この絵は、数日前描いた、制作イメージを固めるためのラフ素描。
紙は、黄色と黒の求めやすいあの定番◯ルマンスケッチブック。

空が大きい岩手の風景です。

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2017年04月25日

扉の向こう_JWS展最終日に寄せて

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東京八重洲丸善ギャラリーで開催中のJWS展も本日火曜が最終日です。
水彩に興味のある方はもちろん、ない方でも丸善に寄る予定のある方は、ぜひお立ち寄りください。

生きていると、いくつもの扉があります。
あけるのも自分、あえて閉じたままにしておくのも自分。どちらがいいか、なんて誰にもわかりません。
いままでも、開けなければよかった、と思った扉もありましたが、不思議とそれは別の扉につながっていたりしました。
私がここ数年、絵のモチーフとして扉に惹かれるのは、そんな思いがあるからです。

多分、開けたその先を作り出すのも自分なんだと思います。ならば、扉の表情に惹かれたならば、開けてしまおう。

いつだったか…ずいぶん昔に青森・弘前の昇天教会を描いたことがありました。扉の向こうに、ひざまづいて祈る神父さん(牧師さんだったか?)に目が釘付けになり、思わず描きました。

描いた後、教会の扉の向こうに入っていくと、張り紙がありこう書かれていました。「扉はいつでも開かれています」
深い言葉だなと思いました。

写真はとあるフランスの旅の途中出会った村の小さな教会。
今回の旅では、どの町でも教会を見るとつい入って椅子に座り黙想してしまっていました。若い頃の旅先ではあまりなかったことです。歳のせいなのかな。

今回のフランスの取材でも様々な扉に会えました。モチーフとしても、精神的な意味としても。この扉たちをできるだけ開いてみたい、と思います。

JWS展も一つの扉です。どんな絵と出会えるか、足が止まった絵と静かな気持ちで向き合うのも悪くないと思います。
夕方5時まで開いていますので、ぜひどうぞ。



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2017年03月27日

悪夢

F1333AD6-3A97-48C3-BA3E-C2A63E3545D4.jpgひどい悪夢にうなされた。
多分、宇都宮での法廷画仕事で、判決の要旨が耳に入って来たからだと思う。
内容は文章にするにはばかるほどひどいものだった。ホラー作家なら表現力で読ませるところだろうが、あいにくそんな才はない。なので書くのはやめておく。
悪夢ゆえ目覚めも悪く、気がつくとどこかで尾を引いていた。まあ、そんな日もある。

同じ日、映画「サウルの息子」を観た。これがまたきつかった。第二次世界大戦でのユダヤ人のホロコーストの内側を描いた作品だ。今まで見たことがない演出、カメラ、そしてラスト…もちろん素晴らしい映画だった。しかし、同時に忘れかけていた悪夢を思い出してしまった。

かつて、ポーランドのクラクフ近郊のオシフェンチム収容所跡(ドイツ語ではアウシュビッツ)に旅したことがある。世界がまだ東西に分かれていた頃だ。
ウイーンからの列車を乗り継ぎ、起点となる古都クラクフへ。たどり着くまでが四苦八苦だったこともあって、実際に収容所を見たところまでの記憶は不思議にグレートーンだ。季節は木々が新緑を抱いていた時期だ。森の緑の美しさや、広がる空も心地よかったはずだ。
しかしその色合いがオシフェンチムまでの記憶には、ない。

心地よさや色合いは、それらが発しているものではないということだ。
立ち並ぶ木々や青い空間に浮かぶちぎれ雲だったり、それらはただそこに「在るだけ」だ。
美しさや心地よさは、人間が心で意味を付けることだ。心理状態によっては何物もただのグレーの存在でしかない。

表現の仕事は、人のこころに「色合い」を差し入れる仕事だ。しかし、どんな色合いも決して無からは生まれない。グレーな体験こそが色合いを生み出す元になったりもする。そういった意味では、悪夢も捨てたもんじゃない。
花屋の店先に並ぶたくさんの花よりも、ゴツゴツと荒れた岩場に咲く一輪の花の方が、数倍美しかったりするのだ。

そろそろ岩場に花を探しに行きなさい。そして、足元にその体験を繋げなさい。
薄れつつある悪夢が伝えたかったメッセージのような気がしている。

絵は、旅することの意味を込めた一枚。「現れた目的地」です。

















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2017年03月13日

立ち位置

今日、久しぶりにタップダンスのレッスンでスタジオのドアをくぐった。
恥ずかしながら、40代の頃、5年ほど下手なステップを必死に覚えていた時期がある。身辺慌ただしくなってすっかり遠ざかっていた。この数年間、数回足を動かしに行った程度。8年か9年、実質ブランクはそれくらいはある。今日のレッスンは、曲に合わせてステップを渡された。といってもすぐさま踊れるはずもない。

当たり前のことだが、モノゴトはどういう立場にいるかで見え方がまったく変わってくる。
例えば「舞台」とは物理的には一つのハコでしかないのだけれど、楽しむ観客側と、演じ手側では一つのステージは異なったものとなる、学芸会だって同じだね。当たり前のことだけど。

昨日、話題の映画LA LA LANDを観た。自分はミュージカル映画が好きだ。華やかなミュージカルと思ってチケットを買ったのだか、予想はいい意味で裏切られた。劇中、まるでこちらの心を弄られるような感覚がずっとつきまとっていた。観ていてそれは辛いほどだ。自分の指折り好きな映画に、これまた最後まで観るのが辛い「プライベートライアン」があるが、その感覚に近いと言っていい。

好きな描くことを仕事にできていいね、と、よく言われる。
苦手なことを生活の糧にするわけではない点で、確かに幸せだと思う。「だけど…」と、言い返したくなることを言わずにいつも呑み込んでいるのだが、その「だけど」の先がこの映画には描かれる。まざまざと見せつけられる。ゆえに、辛い。

自分は絵描きという仕事は、ある意味罪の深い仕事だと思っている。描き出すのは「自分自身」。自己顕示欲のカタマリみたいな仕事だ。そんなやつ、近くにいたら普通は引いて行く。
真っ当な社会生活が送れないが、描くことでどこか社会の役に立つから生かされているようなものだ。先生なんて呼ばれるけれど、世の中、教師を除いて、先生という呼称ほどつかみどころのない肩書きはない。絵描きは多分にその最右翼の中の一つだ。(困ったことにそれをわかっていない絵描きも多いのだけれど。)常々そう思っていることへ、グサリとくるシーンがとどめだった。なんと素晴らしい脚本♩

こんなミュージカルは見たことがない。監督がセッションを撮った人だというから、型どおりのミュージカル映画にはならないんじゃないか、と思ってはいた。表現芸術と、それを生きる糧に選んでしまった、選ばざるをえなかった人間たちを、心の底から愛している。そのことが伝わってきました。
自分の社会の中での立ち位置によってあらゆる見方ができるという意味でも、観てよかった映画でした。

もちろん今日のレッスン、始まるまでは気分はそれこそLALALANDだったけど、スタジオの鏡に映る踊りはもちろん立ち位置さえおぼつかない。レッスンが終わるとしこたまヘコんでしまったのはいうまでもありません。




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2017年03月11日

荒れ地で描く

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夜半、気がつけば今、仙台の闇に雪がふっている。そういえば、六年前のあの日も、雪が猛烈にふっていた。

自分にとっての6年前の3月11日・東日本大震災。
水彩画個展を数日後に控えていた自分は、あらかたの個展作品は額装を終え、雑務とイラストの納期に追われていたことを思い出す。
案件は忘れもしないJR東日本の車内誌、トランベールの青森ローカル線紀行の水彩イラストだった。トランベールのイラストは、以前からやってみたい仕事だった。縁あって仕事が舞い込み、3月11日はその受注第一回目の「納期」だった。
締め切りは夕方だった。絵は午前中に仕上がっていた。昼過ぎに原画データを大容量送信サービスで送り、ほっと一息。寝室でベッドに横になっていた時、揺れがきた。
二階にある仕事場はドアが開かないほどかき回されていた。その現場を見た時、「ああ、午前中にデータ納品しておいて良かった」と思ったことも思い出す。

その瞬間から、「さあ、仕事が無くなるぞ=ギャラが入らないってことだ。どうやって米を買う?」という日々がはじまった。受注仕事=イラスト仕事がなければ、フリーランスはバンザイお手上げだ。ひたすら絵の展示をして買ってもらうしかない。きれいごとは効かない。
奇しくも揺れた日から4日後の3月15日から予定されていた個展の内容は、三陸を描いた絵が大半をしめていた。家とは別の場所に保管していた額作品は、大きな揺れの中、落ちることなく、まるで出番をまっているようだった。
それを知った開催画廊のマネージャーの決心で、余震の続く中、個展を決行。(開催ではない。決行だ。だって、津波で流されてしまった風景をずらりとラインナップしていたのだ。場所は仙台だ。家族を亡くした方や家を流された方だってたくさんいるのだ。石を投げられても当然だった)

「アーティストに何ができるか?」なんてマスコミがのちによく取りあげていたけど、そんなこと考えている余裕は正直なかった。「絵が描けなくなりました」という声も何度も聞いた。その気持ちは痛いほどわかった。でも、描くことしかできない自分が描けなくなったら、結果は自ずと「ジ・エンド」だ。
被災地のだれもが必死。ならば、家もあり家族も無事、紙も絵の具もあった自分は、ただ、ぎりぎりがしがしと食う為に描く。
数ヶ月は彩度の低い色しか出せなくなった。それでも、行動が答えだ、そう思って何でも描いた。描きたいテーマがみつかれば、ガソリン代を工面して追いかけていった。実は、拙著「子規と歩いた宮城」は、その結果だったりする。本の中には書いていないけれど、当時の取材の記憶は、まるで粒子の荒い戦時中のフィルム映像のような印象だ。

今、思いめぐらしてみると、走っている間はまったくきがつかなかったけれど、2011年3月11日はあきらかにひとつの境界線になっている。
この六年、描くことで人様から生きる糧をいただけたことは奇跡的だった。
311はある意味、最果てだった。
自分の事務所の屋号は「ランズエンド」。訳すなら「地の果て」だ。

新幹線に乗り、旅の情報誌「トランベール」を手に取るたびに、あの日を思い出す。
311という荒れ地の最果てから、ここまで旅がつづけられていることに、感謝します。それが今の気持ちです。

絵は「ある日の七ヶ浜」です。震災前に取材していた鉛筆スケッチに、震災のあと、色付けした一枚です。
posted by タク at 00:59| 宮城 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | モノヅクリの裏庭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月01日

立ちふさがるゴリアテ

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まだ個展もはじめたばかりのころは、個展会期終了後の数日は仕事にならなかった。
真っ白な灰になって(笑)脱力と虚無感にポンコツになっていたものです。

気がつくと、初個展から20年。もちろん会期中は気がアップしているのがわかるんだけど、今はもう、終わってからも即仕事に取りかかっている。コントロールがうまくできるようになったのかもしれない。
いや、そんなかっこいいものじゃないな、予定パズルは混迷してます。
いいかんじでアドレナリンが駆け巡っています。

4月、取材でヨーロッパ某国へ出向きます。3年ぶりの渡欧。ヒコーキは押さえた。レイルパスは準備中。宿もぼちぼち。期間にして二週間ほど。仕込みは順調だ、と思っていたら、パスポート期限が切れかけていた。更新手続き、、、財布が空っぽだ。。。10年は早い。

「◎△のイラストを何本かお願いしたいんですが」
「4月に10日ちょっとですが、不在になりますけど」
「そこ、うまく逃げてくれれば大丈夫ですよ」
なんて電話をうけながら、脳内には前倒し進行というゴリアテが、ずずずっ、と立ち上がってきた。

イラストは、cGrapeSEED教材絵本用にダビデとゴリアテエピソードを描き下ろした絵です。

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posted by タク at 00:31| 宮城 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | モノヅクリの裏庭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする