2015年10月20日

献本

来月、とある東京の出版社から、児童書が出版されます。
その本の表紙と挿絵を描きました。

物語の作者さんと一緒にクレジットされることになり、出版社から「限定◯部ですが、献本お送りする方をお知らせください。」と連絡が入りました。
「はい、了解です」と、簡単に返信して、はたと迷った。
いったいどなたに献本すればいいんだ、、、??

出版社から申し出受けた冊数は、決して多い数ではない。
「Aさんにはお世話になったし、でも、それがきっかけでBさんに面倒見てもらったし、あ、それならCさんにも同じくらいに迷惑かけたしな、、。おっと、Dさんがいなかったら今はないな、、、」
と、あっというまにアルファベットは全部になり、献本部数を大幅オーバー、、、ことはそう簡単にはすまないのでありました。
いままでお世話になった方全員に贈りたいところですが、そうはいかない涙がはらり。

ほんと、人間はいろんな業を背負いて生きる生き物だ、と、つくづく献本から考えさせらます。


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2015年10月18日

お弟子さんは小学三年生

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アトリエでごく少人数の水彩画やイラストの教室をときどきしています。アトリエが狭いので、4人だったり2人だったりマンツーマンと少人数。
自分は「描くスキル」はそこそこの経験であるのかもしれませんが、「教えるスキル」ってどうだろう、と、いつもつい考えます。
教えるとは、たぶん、階段みたいなもののような気がしています。一段一段が大切なのでしょう。はたして自分は段をふんでるのかな?とも考えてしまいます。

新しく生徒さんがひとり入りました。小学三年生の女の子です。おかあさんと個展に来てくれたのがきっかけでした。
実は今まで何度かカルチャー教室で子供へのレッスンを請われたことがありましたが、断ってきました。理由はまっさらな子供は、きちんとした美術教育のスキルを身につけた「教えるプロ」でないとだめだ、と思ったから。わたしはたしかに描くプロだけど教えるプロじゃない。
しかし今回、その子の熱意に押され、ひきうけた。理由は、わたしの子供時代の出会った、あるオジサンの思い出を思い出したから。

小学生の時、零戦や戦艦大和をいわゆるマンガで描くのが大好きな子供でしたが、父の知り合いのあるオジサンが、あるとき、落書きしてるノートを脇から眺め、どれどれ?と、ちょこっと陰影やタッチをエンピツでつけてくれました。もちろんそのオジサンは美術の先生ではなかったのですが、その時、さらっとタッチが加わっただけで大和に描き込まれた重量感に驚いたことをいまだに憶えています。そのオジサンはときどき、私の描くマンガにちょこちょことアドバイスをくれたのでした。そのたびに自分の表現力が数段パワーアップしたぜ、と、子供ながらに誇らしかった(笑)。

小学三年生の彼女を前にした時、そんなことがなぜか思い出され、小学生に教えることができるのか???と躊躇は、「やってみましょう」という返事にかわっていました。

あのオジサンはたぶん「教えた」なんて思っていなかったろうな。でも、私にとってはあのオジサンが、まちがいなく絵の第一師匠だったんだ。遠い記憶のオジサンへの恩返しは次の世代へ返すことでもあるのかな、と、今なんとなく思ってます。

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2015年10月12日

纏うこと

気持ちの良い休日の昼下がり、アルティオにお客様として来てくれた伊達さんから個展案内をいただき、会場のメリラボに行って来ました。

そこはジャンルや表現方法にとらわれない、溢れる感情に満ちた不思議空間になっていて、気持ちがよかったです。
もちろん彼女のオーラなんだろうな、その気持ちよさは。

空間に立つ彼女、そして彼女の纏うファッションと作品が、当たり前だけど阿吽の呼吸で存在しているわけで、その空間から、生きることと着ること纏うことって同じことだなー、と、あらためて感じた次第。
人の内面は当然ながら、その外側の世界に出るわけですから。

ちなみに個展はたった2日間だけ。昨日が初日で今日が最終日。
すっと一本スジが入った潔さを感じたのは、なんだったんだろう…。

そのギャラリーを運営している友人イラストレーター泉友子さんに久しぶりに会えて、いろいろ話せたのも、伊達さんのおかげかな。
ありがとうございました。
行けてよかった個展でした。

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2015年10月01日

いろいろな旅のはじまり

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昨日、藤崎百貨店での個展へいざなってくれたギャラリーの責任者だったSさんが定年を迎え、最後のお勤めの日でした。おめでとうございます。今日から新しい旅なのだなあ。。。
思い返せばSさんが「古山さん、ポルトガルロカ岬までの旅を個展で表現しよう」と、言ってくれたのが、ことのはじまり、藤崎個展のはじまりだった。
Sさん、ありがとうございました。

そして、娘が大学卒業を前に、イギリスにリュックを背負い、空港から旅立つ。
卒業論文で取り上げた作家の絵がイギリスにある、という。
旅好きな娘はもちろん田舎にも足を延ばす予定らしい。
イギリスは田舎にこそ素晴らしさがあることを彼女は知っている。いい旅をしてきてほしいものだ。
「若き日に旅をせずして老いてのちなにをば語る」
写真は娘六歳のときにイギリスアイルランドを旅した時のもの。ヨーク駅で撮った写真だ。
この言葉 染みるは遥か 秋の空 

私はそして今日、藤崎個展初日でした。これもまた旅の一歩と勝手に位置づけるとします。
いろんな旅立ちが奇しくも10月1日に集まったなあ。
いただいたワインで乾杯しよう♩

古山拓水彩画展「風のみちしるべ」
会期・10/1〜10/7
会場・藤崎本館6階美術ギャラリー
   仙台市青葉区一番町3-2-17

ぜひご来場ください。
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2015年09月23日

秋空随想

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大学生活も残り少なになってきた娘が、この連休、友だち達と日帰り路線バス旅にいってきたようだ。
かえってきて、「来年はさよならなんだよね〜」としんみり。
部活に、バイトに、卒論にとめいっぱい大学生活を送ったが故の、秋の空だったに違いない。
みなそれぞれの道を新たに歩み始める前の秋の空気は、美しくもあり切なくもあったのだろう。

自分の学生時代、そんな秋を送ったのだろうか?
当時はバブルのころ、なんとも無意味に鷹揚な時代だったと思う。
それゆえだからか?そんな想いを味わうこともなく学生時代は終わってしまったように思う。

今の学生は大変だと聞くし、経済が停滞した中で育った彼らは、私のこととは違うこともわかる。
けれど彼らは彼らなりに私たちが持ち得なかった、目に見えない財産を手に入れているんだ。きっと。

今朝、庭先で蝶々が私のまわりを羽ばたいて、肩に止まった。ふと視線を地面にやると、コンクリートの上にバッタが。そっとつまみあげて花壇に放つと、奇麗な姿の小鳥が三羽、庭先の木にやってきてさえずっていた。
なんと豊かな流れだろう…と思った朝が、夕方の娘との会話に、秋の空気として繋がっていた、そんな気がする。

絵はヨークシャーの風景です。
丘が広がるだけの、小鳥のさえずるだけが聞こえる、ただそれだけの風景でした。


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2015年09月08日

桑原信之展へ

昨日、山形の大沼デパートへ桑原信之個展を見に行って来た。仙台から60キロ、近いもんです。

桑原さんは家具作家だ。以前私と2人展をやって以来友達になり、ハラの中見せて安心の仲になっている。なので、以下、くわちゃん。

ますますいい作品が並んでいて、そのうえ、偶然仙台のギャラリー拓坊のオーナー夫妻もいらしていて、流れで紹介いただき、気がつけば一時間半。

オーナー夫妻のくわちゃん評が、付き合いが長いだけナカナカ的を得ていて、笑ったり頷いたり。苦労人の彼の魅力がますます磨きかかってきた。
小さな卓上で使う作品を妻がゲット、いいひと時でした。

あけて今日、六花窯の陶芸家、岩井純さんの奥様まりさんから近況伺いの電話をもらいました。
私の宮沢賢治展に来られなかったことをわざわざ詫びられて恐縮でしたが、そのあといろいろな話をしました。
賢治のことや、育った場所と作品のこと、はては私の娘(笑)と岩井さんのアンティノーシリーズの関わり話まで。新しい何かが会話の中から生まれたように感じています。

くわちゃんといい、岩井さんといい、別ジャンルのフィールドで活躍している方との話が新鮮なのは、多分、絵やイラストといった自分の守備範囲を越えた世界を覗くことで、純粋な好奇心が働くからなんだろうな、なんて思う今日なのでした。

しかしギャラリーの世界、ひいては作家の居る世界は狭いです。
あちこちで話題に登る作家だと、あっちの話題、こっちの雑談を統合することで作家の本来の姿が垣間見えてくる。やっぱり彼はすごい!となる…逆もまたあるわけで…
なんともはやげにおそるべし表現世界(汗)雑談は怖い(笑)

おかげさまで、くわちゃんが個展を開催した大沼デパートで、来年夏の個展をさせていただけることになりました。八月下旬、夏の終わりです。
さっそく十月、山形に画題探しの旅をしてこよう♩

写真は山形七日町です。

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2015年08月24日

夢のギャラリーアトリエランズエンド

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アトリエ兼ギャラリーランズエンドが七ケ浜に!?
…と、いいいますと、儲かってんな〜と言われるに決まっていますね(笑)

実は、東北芸術工科大学の建築カリキュラムの課題でのお話です。

建築を学ぶ同校の学生さんたちが、「素材と風土で考えるギャラリーの設計」という演習があり、我妻 愛弓さんから、「古山さんののギャラリーを設計したい」と申し出いただきました。春の終わりくらいのことです。ちなみに我妻さんとは初対面でした。

屋号に掲げている【ランズエンド】は「地の果て」の意味があります。
震災後作った自費出版画集、「七ケ浜小さな旅」を偶然図書館で目にした彼女は、私に連絡をよこして、会い、そしてコンセプト、図面と模型を手がけ、提出。

先日、東北芸術工科大学から見事!【最優秀賞】を授与された、との連絡をいただき、彼女はコンセプトブックを持ってきてくれました。流れでお祝い晩御飯♩

演習の中の話とはいえ、言葉にできないほど嬉しかったです。だって、自分のアトリエギャラリーがもうコンセプト出来上がったんですから。これはもう、宝物です。
あとは、海辺の崖っぷちに土地を探して彼女が建築家になるのを待ち、本発注するだけだ♩
元手は後からついてくるってもん(ほんとか?笑)

灯台のそばに立てるというコンセプトが素晴らしいです。
私の頭の中では、この灯台の中に宿泊ルームを作って、B&Bに。
若いバックパッカーが世界中から来るようになればいいな…と想像力全開です。出資くださる方、遠慮なくご連絡くださいませm(_ _)m

何はともあれ、愛弓さん、おめでとうございます!
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2015年08月16日

70年前

数日前に82歳になる父のことを書いたけれど、以前、戦争に関して気になっていたことを聞いたことがある。

よく、文化人や有名人が、終戦前と終戦後の世相や教育が180度変わったことに言及し、憤懣やる方なき!といった論調で書いているものがありますね。それはそれでナルホドと思ってました。

では、身近な大人(当時の子供)はどう思ったんだろう?
一番身近な父に聞いたことがある。
はたして、岩手の二戸という田舎で、12歳で終戦を迎えた父は、学校を、教育を、終戦をどう受け止めたんだ?…
数年前のことです。

「大人とか先生とかにが?別になんともおもわねがったな。腹いっぱい食えるようになっかなー、って思ったぐれーかな。戦争終わって晴れ晴れした感じはしたど思ったな」

ちょっと肩透かし食らった気分でした。でも、なるほどとも思いました。
文化人有名人が発するメッセージは、文化人になるくらいですから、若き日の目線もその他大勢とはまた違うのでしょう。
仕事柄メッセージの切れもいいしメディアに乗ることでパワフルに届く。あたかも皆がそう感じていたかのように…。

でもな、年齢層が変われば感じ方も違う。片田舎の12歳の少年が感じてた1945年もまたひとつの1945だよな、と思ったのでした。

因みに、もう少し父に聞きたい、と思ったんだけど、なんといいますか、自分がどこか雑誌のライターの誘導尋問みたいな感じになって自己嫌悪。その時は嫌になってやめた(笑)

数ヶ月前、仙台に引っ越してきた父は、ダンボール一箱を持っていけ、と、私に押し付けてきた。何かな?と思って開けると週間で出版された昭和の記録がどさりと詰まっていた。

どうしたのこれ?ときくと、娘と息子にだという。「子供の頃の記憶が曖昧になってきてっぺ。んだがら、孫に買っといだ」

太平洋戦争が終わって70年だ。記憶も曖昧になっていくんだろう。ありがたかった。けど、でもな、とも思う。
本は素晴らしい記録媒体だ。だけれどあくまで誰かの目を通し「編集された」ものという一面も否が応でも併せ持つ。

たとえ曖昧な記憶でも、場違い勘違いの記憶でもいい。まだ生きているナマの父の、終戦とその周辺をやはりストレートに聞いておかなければ、ヘナチョコ息子失格ってもんだろう。

テレビや本で映し出される焼け野原や戦場。もちろんそれこそ戦争の醜さだ。
同時に父の目を通した岩手の片田舎の1945年。それもまた聞き送っておかなきゃならない戦争の記憶なんだ、と思うのです。

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2015年08月10日

イタリアンレストランで水彩と建築対談

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昨日日曜、仙台のマチナカにあるイタリアンレストランを貸しきってのトークイベントをしてきました。
建築家の米村ふみ子さんからお声掛けいただいてのトーク対談でしたが、二時間あまり、30人ほどのお客さんへイタリアの魅力をお話ししてきました。

場所はリストランテ ダ ルイジ。廣瀬シェフはナポリとフィレンツェで8年間修行してきた筋金入りです。

イタリアの場合、建物が歴史的価値を持っているため、建築家という職業はインテリアデザイナーとしての役割なんだそうです。住まう人は建物自体はかえられないので、内装を自分に合わしていくのだそうです。
ナルホド連発の対談となりました。

それにしても、七夕あけの日曜日の夜。お忙しい中、時間を割いてご来場くださったみなさまに、心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。
posted by タク at 21:59| 宮城 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | モノヅクリの裏庭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月03日

目的地

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だれもが毎日いろんな目的地があって、そこに向かっている。
それは自分の場合、イラストレーションの納期だったり水彩作品の仕上げだったりするわけだけど、仕事のための仕込み読書や、打ち合わせだって小さな目的地の一つだ。昼寝だってそうか(笑)そんな小さな目的地が連なって、遥かな目的地へと辿り着くことができる。

人はどんな仕事にせよ、同じだろうとおもう。目的地へ寄港して、そこで補給、さらに新たな目的地へ向かうわけだ。
日々その繰り返し。
寄港する港がある限り、旅は続く。

今年のおおきな港のひとつが、10月1日から藤崎デパートで開催する水彩画展です。
先日、ようやく案内状に使う水彩画「孤高から円環へ−フィレンツェ印象」が出来上がりました。
イタリアフィレンツェの印象を描いたものです。

好きなシンガーのひとりに東郷晶子さんがいる。
彼女の歌声も、シンガーとしての姿勢もとても気持ちよくて、仙台にライブで来た時は可能な限り行っているんだけど、そんな彼女がSNSでつぶやいていた「彼女の師匠の教え」が胸に響いた。

「アッコ、お客さんに向かって歌ったらあかんで。そうしたら歌はそこで止まってしまう。お客さんの頭の上を通り越してずっと、ず〜っと向こう側に向かって歌いなさい。」
「アッコ、君はまだ恐がってる。ステージの上で、もっと一人ぽっちになりなさい。もっとポツンとしていなさい。怖がらずに一人ぽっちを楽しみなさい。お客さんはそれを眺めに来るんだから。」

言葉をかみしめたら、なぜか「孤高から円環へ」というタイトルを思い出した。
ジャンルは違えど同じ表現者としてあらためて胸に刻むことにします。

(個展では、イタリアはじめ、スペインポルトガル、イギリスといったヨーロッパ風景から東北旅風景まで展示します。詳細は追ってアップしますのでぜひご来場ください)

#イラストレーション #水彩 #旅 #イタリア #東北
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2015年07月29日

本当に伝えたかったことは子供達の心の中

月曜火曜と出張していた岩手県宮古市より戻りました。

宮古市立藤原小学校の子供達と水彩ワークショップをしたのが6月。
子供達の作品が夏休みの間、宮古市役所のロビーに展示されることになりました。
昨日7月28日、ロビーでオープニングセレモニーがあり、再度子供達に会いに行ってきました。

水彩ワークショップと言っても、絵の技術面を教えたわけではなく、本当に伝えたかったのは、私の小学落書き時代からイラストレーターとなり、今に至るまで「思い続けてきたこと」。
今回除幕式で子供達から私への挨拶を聞いて、不覚にも目頭が熱くなりました。
「しっかりと、私が伝えたかったことが子供達に伝わってた!!」
やってよかった、と、心底思えました。

以下、宮古山本市長がFacebook上で紹介くださった文面をアップします。

「藤原小学校児童の皆さんが描いた「絵てがみ展」を、市役所1階ロビーにて8月7日まで開催しております。
絵てがみは、「10年後の自分へあてた絵手紙」と題し、水彩画家の古山拓さんの指導のもと作成されたものです。古山さんから今年6月に市に寄贈いただいた水彩画3点も展示しています。
今日は藤原小児童23名と古山さんをお招きし、オープニングセレモニーを行いました。
また古山さんから、宮古市へ寄附金を贈呈いただきました。
市役所においでになった際はぜひご覧下さい!」

もともと音楽家の友達を通じてできた宮古との縁でした。
彼らとの繋がりにも心底感謝の宮古でした。

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2015年07月24日

その向こう

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今日は水彩講座でした。
いろいろ伝えたいことはあって、いろいろ話したけど、はたしてどこまで伝えることができたか。。。
水しぶきを描くというテーマだったけど、透明水彩でしぶきを描くということは、そのしぶきの「向こう側を描きとめる」ことに他ならない。

何事もそうであって、たぶんモノはそれ自体では存在せずに、周囲にあるもので存在が浮かび上がってくるのだな。
人間も一緒だ。自分自身の存在は、周囲に居てくれる人々が自分を浮かび上がらせてくれるもののような気がしている。
自分一人では存在は獏たるものでしか無いんだね、きっと。

ということで、水しぶきを描きながら、自分のトモダチの少なさに、すすす〜〜っと消え入りそうな存在の自分なのでした。

明日は、アトリエ アルティオがある立町の氏神様紫明神社のお祭りだ。
お参りしてきたいとおもいます。

+++++++


以下、リビングカルチャーのご案内です。


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私が講師を務めます、仙台リビングカルチャー大町教室・水彩ワークショップのご案内です。

透明水彩ワークショップ・ 通算第23回【写真をもとに描く風景画】 
講師制作デモンストレーション+「マルタ島の断崖」を描く
ある程度しっかり鉛筆デッサンした上に、水彩着彩で空気感を出す描き方をマスターします。(画像の絵を描いてみます)

日時7月30木曜 午後13:30〜17:15(1時間半+15分休憩+2時間)

●参加費¥4500
※お手持ちの透明水彩絵の具。
※別途、配布専用水彩紙代・プリントアウト代等実費(数百円)がかかります。教室開催時に徴収いたします
■定員18名 

下記画材をお持ちの方は各自持参ください。モチーフ写真、水彩紙は講師が準備いたします。
★透明水彩絵の具(固形携帯用でもチューブタイプでも可=不透明水彩は不可)
★筆 水彩筆 細(2号前後)、中(6号前後)、太(8号前後))
★鉛筆B
★筆洗
★A4クロッキーブックか落書き帖
★雑巾
★ティッシュ
★ねりゴム
★カッターナイフ

お申し込みはこちらから。

ふるってのご参加をお待ちしています。
posted by タク at 18:09| 宮城 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | モノヅクリの裏庭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月21日

森でリカバリー

「森に行きたい」
わけもなくそんな思いが離れなかった先週でした。なのでおもいたって海の日、海ではなく森にいってきた。
場所は仙台から一時間ほどの蔵王の麓。

見たかったけど行けてなかった島川美術館でのんびり絵を見て、その後、木立の中へとふらふら。
何をするでもなく、ただぼーっとしていた。

帰り際、森の中を走る道筋で、ふとハンドルを切ったら、そこは別荘地。
別荘かあ、こんなところに週末これたら幸せだな、、、。
ぜひ目指したいものだ、森にいける暮らし。なんなら別荘の管理人でもいいか(笑)

リカバリーにいいコースを見つけた、そんな海の日でした。

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美術館では田中一村と佐伯祐三の絵はがきを購入。
一番気に入ったのは香月泰男の絵だったけど、絵はがきはありませんでした。残念。
悔しいので調べたら山口に美術館があるんだね。
行かねばならぬの場所が一つ増えました。
http://www.city.nagato.yamaguchi.jp/~kazukiyasuo/index.html
posted by タク at 11:20| 宮城 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | モノヅクリの裏庭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月07日

その狭間にあるうっすらしたもの

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一ヶ月前から首のヘルニアで整形外科に通院しています。 
週一ペースで今日が今週は通院日。

いい評判のクリニックだけあって、とにかく混んでます。
このブログも待ち時間で書いています。


クリニックの壁面には絵がかかっています。わたしは仕事柄ついついみてしまうけど、ほとんど目に留めていないんだろうな。絵は空気みたいなものかも。

空気って大切だけど、誰も取り立てて意識することはない日常。
イラストや絵を仕事にするって、それに近いことなのかな。

カメラやパソコン、クルマやバイク。空気清浄機やエアコン。そんなワクワクしたり便利になったりするものと人間の狭間に、うっすらありたいなあ。

痛みのせいではないけど、そんなことをつらつら壁面の絵をみて考えていました。
posted by タク at 10:23| 宮城 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | モノヅクリの裏庭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月25日

夢のギャラリー

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「古山さんのギャラリーを設計したい」
建築を学ぶ女子大生からFacebookを通じて連絡がありました。
「古山さんの水彩画やイラストレーションはどこへ行けば見られますか?」
そんないきさつで、ちびギャラリー・アトリエ アルティオに来てもらうことにしました。

「ギャラリーの設計」といっても大学の課題の一環。実際に建ててしまうわけではありません。
きくと彼女の地元、七ヶ浜の公民館図書館で、私の寄贈した「七ヶ浜小さな旅-灯台のある町」を目にとめたことがきっかけでした。
いろいろ話したけど、とても深いところまで考えていて、まるで実際に私のギャラリーができるみたいで、わたしまでわくわく。

なぜ、他の作家ではなく私なのか。(答えをきちんとくれました)
なぜ、とある場所なのか。(すでに立てたい場所は決まっていました)
そのギャラリーはどのように活かされていくのか。(これの答えにびっくり。もしそれが実現したとしたら、30年前わたしが思っていたことが現実となる。=全面協力を惜しみませんとも)
それらを彼女なりによく熟考していました。

私への問いかけも、彼女の鋭い視点が見え隠れして、話せば話すほどすべてが私のいままでやってきたこととリンクしていて、それは不思議な感じ。
これからさらに考えを詰めて、設計に入っていきたいと、彼女はアルティオをあとにしました。

若さと熟考。それが伝わってきて、オジサンはすごくうれしかったのでした。
そして、試行錯誤でアルティオをオープンして、こういうかたちでギャラリーが活きたこともうれしかった。

そんないい出会いで始まった今週でしたが、翌日は塩竈の学習塾の塾長ご夫妻と一献。さらに昨日は某新聞社の社長さんとスタッフさんと一献。
「会って話すこと」が前に進ませてくれた一週間でした(まだ終わってないけど、ね)
posted by タク at 23:05| 宮城 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | モノヅクリの裏庭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月19日

宮古での出来事

泥沼をはいまわってる、ってのがフリーランスイラストレーターであり水彩画家やっている実感だ。優雅とはまったくもってほど遠い(笑)
他の仕事できちっと生活の糧を得て、自分の時間を創り出し、制作にいそしむ。それができればどんなにかいいか。できるならとっくの昔にやっている。
だけど、それができない。社会不適応者。なので、それでも生きるしかないし描くしかない。おっと愚痴ではありません。それはそれで選んだ道だから。フリーウェイもいいけど、ケモノ道もいいもんだ。

そんなケモノ道に、先日すんごい気持ちいい広場があらわれた。
場所は岩手宮古のライブハウス。

宮古市立藤原小学校で水彩絵手紙ワークショップを依頼され、宮古を訪問。その夜、ワークショップを企画してくれたPTA会長さんがシンガーでもあったので、ライブとなった次第。
そこに私はドローイングで加わったのでした。

なんのための即興ドローイングか?
ふふふのふであります。演奏からイメージした印象を演奏中にドローイング。その絵をライブのクライマックスでハンマープライス掛けたのでありました。もちろん、使い道は震災復興義援金。必要経費を除いて寄付。翌日市長さんに、ライブのメンバーで直接手渡してまいりました。

宮古の縁を作ってくれたPTA会長でありシンガーの小野寺智子さん、共通の友達のギタリスト那須さん、バイオリンの小松さん、フルートの野崎さん。本当にありがとうございました。

私が「ケルト好き」ということで、その夜のためにアイリッシュサウンドが4曲響いたのには感涙でした。
友達って、いいな。
たとえ泥沼な日常でも、最高の友達と組めて絵でセッションできて、ほんとに幸せな宮古の夜でした。


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2015年06月12日

切なさ

切なさ、とか、孤愁。
能天気な自分にはまったく関係がないと思っていたそんな言葉が、ここのところ気がつけば傍に座っている。

座っている、といっても、勝手にそこにあるわけではなく、そのほとんどが個展で絵を見てくれた人の、言葉の置き土産だ。

絵とは、上手い下手関係なく、人が自分の心で濾過した体験のうわずみか、あるいは沈殿物なのだと思う。

となると、その切なさや孤愁って言葉は、オレという、おてんとさん的な存在のどこからやってくるのか?そんなことをつらつら考え始めたら、止まらなくなってしまった。

言葉って不思議だ。
記憶や体験を掘り起こしもするし、ふわっとベールをかけてもしまう。

体験と言葉と絵。
描く者なら誰でもが考えていることだろうそれらの関係。役に立たない悪しき行いばかりの自分の体験だけども、別のみかたで眺めてみたい。

切なさとか孤愁という言葉、嬉しくも深い。言葉からまた何かが始まりそうな気配、濃厚也。

関係ないけど、文学部廃止論絶対反対(笑)…って社会に貢献力・還元力のないオレが言っても説得力まったくなし、だな。


話は唐突に変わるけど、来週月曜から二泊三日で岩手は宮古に行くことになっている。旅仲間はギタリストの那須尚ちゃん。ふふふ♩の展開必至。

宮古のとある小学校で、小さな講演会と水彩で手紙を書くワークショップをやってきます。

先月の岩手町での個展では、町の小学生たちに水彩を描いて見せました。そして来週また小学校…。半年前から決まっていたこととはいえ、この連なりはどういう風の吹きまわしかな?

風に逆らってばかりじゃ能がないので、これはふかれるままにやってこよう。










posted by タク at 23:28| 宮城 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | モノヅクリの裏庭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月08日

そんなおとしごろ

両親が盛岡から仙台に引っ越してきて20日あまり。新しい体験が次々だ。

介護とまではいかないけれど、それなりに老いているので、両親からの電話がなると、思わずドキっとなることも。

今日も仕事を終え、妻とスーパーで買い物をしていると、ケータイが鳴った。
近所のスーパーだったのですぐに向かい大丈夫だったけれど、今までにないエネルギーが必要の日々でもあるね。
気がつけばそんなお年ごろか。

閑話休題

昨日、石神の丘美術館から、所蔵家の方々からお借りしていた作品の返却日でした。

学芸員さんと日通の美術専門スタッフさん四人で岩手から仙台入り。
私も同行しつつ、無事返却を終えました。館から報告書をいただきましたが、あらためて長い展覧会だったな、と感じました。

嬉しいことに、週末、岩手からわざわざ仙台のギャラリーアルティオにお客様があったり、来場者の方から作品を譲って欲しいとの有り難き連絡を受けたりと、静かに展覧会の波紋があります。
ありがたいことです。

今週月曜火曜はアトリエギャラリーアルティオはお休み。
自宅アトリエで静かに制作です。

来週は小学校訪問&小学生とのワークショップで岩手宮古行き、そして週末はダイケン仙台ショールームで講演的トーク。テーマは「絵描きからみた住まい」
どちらも、素直な自分をぶつけて行きたいです。
話の組み立て、そろそろ仕上げなければなりません。










posted by タク at 00:51| 宮城 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | モノヅクリの裏庭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月27日

粋な置き土産

今週金曜から、石神の丘美術館展「古山拓水彩画展」最後の会場入りです。

そのためのヤボ用あれこれから自宅事務所に戻ると、玄関先にクリならぬ酒が(@_@)

ほぼ同時に、キツネならぬ日頃から昵懇のM女史からメール着信。


文面は「留守だから置いておきました。次に向けて休養もお忘れなく♩」


最敬礼で捧げ筒でございました。


気仙沼角星謹製・純米吟醸♩

こころしていただきますm(_ _)m


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posted by タク at 16:05| 宮城 | Comment(0) | TrackBack(0) | モノヅクリの裏庭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月24日

花瓶

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両親が岩手盛岡の家を引き払い、仙台に転居、私がいままで倉庫兼アトリエに使っていた数部屋の集合住宅が新しい住まいとなった。
転居日が先週の日曜日だから一週間前のことだ。

当然ながら引っ越し日は、一軒家の荷物が山のように届き、新居の集合住宅では寝る場所確保は無理。
昨日まで近所の我が家に寝泊まりしつつ、昼間に整理となっていた。

それはもういろいろなものが狭い住まいに運び込まれたわけで、なかでもおもしろかったのが、「花瓶」。

よく、お祝いでいただきますよね、花瓶。
ひっくりかえした底に「祝ナンタラ・ドコノダレソレ」と書かれている、アレ。
両親曰く、捨てるに捨てられないとのこと。書き込まれた名前があると、もうだめなんですね。
たとえ、未使用品であっても、名前は記憶を掘り起こす。狭い部屋に越した老夫婦にとって、芳名記載のなんと罪なことよ。

部屋数の多い一軒家ならあちこちに花を生けておけるからいいんだろうけど、集合住宅では必然置き場所は限られる。
花瓶の贈り物も善し悪しだなあ、、、と、花瓶花瓶花瓶花瓶…と書かれた段ボールの山を見て、出るのはため息通り越して、シュールな笑い。
おまけに、デザインにおいて、いわゆる「古くさいよね」ってのもあるんだねえ。。。工芸品も時代とともに移り変わるのだね。
なんて言っても、昔の人間の両親はそんなことより思い出の方が深くてやっぱり「捨てられない」わけです。これもまたわかるよな。

少なくとも自分が仮に花瓶を贈る側になったときは、オノレの名前を書き込むことはやめよう、と、思いました。

いよいよ昨晩から新居に寝泊まりをはじめた両親に電話したところ、以前から背中を痛めている母が、薬が切れた、とのこと。転居二週目の明日は、医者通いの初アッシーをすることと相成りました。

こちらも初の連続で、毎日がジェットローラーコースター(笑)
時おりふと、家族ドラマを「客観的に見ている」ような妙な既視感があったりして、あらためて、「東京物語」はすごい映画だったんだな、とおもったり…。そんな不思議感たっぷりの日々です。

++++

そんなどたばたで気がつけば、岩手町の石神の丘美術館での展示も残すところ最後の週となります。
盛岡タイムスで記事として大きく掲載されましたことをご報告しておきます。
(私は30日午後から31日最終日と会場に入ります。)

2015.5.19 盛岡タイムス2.jpg





posted by タク at 22:44| 宮城 | Comment(0) | TrackBack(0) | モノヅクリの裏庭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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