2011年05月25日

被災地への融資情報

生臭い話だけど、絵描きとはいえ商売だ。
東北で生き抜くために、お金が必要です。
ようやく仕事もぼちぼちと動き始めましたが、311からひと月以上仕事がほとんど止まったということは、何を意味するか、、、
事業主にとっては、「数ヶ月分の仕事がなくなった」に等しいように感じています。

以下、私の知人、椎木会計事務所が運営するサイトです。
被災地の「事業主」にとって、それはとても有益な融資情報を発信してます。
【宮城せんだいビジネス復興支援センター】

会社経営者のみならず、フリーランスの方、自営病の方、金利バカ高い業者に手を出す前に、ぜひぜひどうぞ、ご覧下さい。
http://ameblo.jp/revive1446/entry-10900258421.html




posted by タク at 10:28| 宮城 | Comment(2) | TrackBack(0) | 東北関東大震災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月23日

気仙沼にて

震災後、はじめて気仙沼にお世話になっている酒蔵を見舞った。
港で、クルマをおりた。…ニオイがすごい。
マスコミの情報では、風が運ぶニオイだけは伝わってこない。

港に面していたはずの店舗はなく、あったのは、これだ。
kesennuma201105231.jpg

胸が詰まった。

このあと、酒蔵を訪れた。
酒蔵の方が、ぜひにと、港周辺のガイドを買って出てくれた。
写真を撮る事に躊躇していると、
「記録に残してください。そして、この現状をテレビでも写真でもなく、古山さんの目に焼き付けてほしいんです」
kesennuma201105232.jpg

ここは、津波のあと、火がまわったところだという。
ぐるりと気仙沼を一周してくれて、3月11日から今までのさまざまな想いや気づきを話してくれた。

話しながら見てまわっただからだろうか。
なぜだか不思議な事に、勇気が湧いてきた。
kesennuma201105233.jpg

あすからまた、イケそうな気がしてます。
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2011年05月21日

気仙沼と私

kesennumagyokou.jpg

絵を描く事を仕事にしてあちこち旅をしていると、何度も何度も繰り返し訪れることになる町があります。
その中の一つが,気仙沼。
天然の良港で、沖合は親潮と黒潮がぶつかりあう屈指の漁場、仙台からクルマで二時間半ほどのところにあります。


昭和初期の町並みがずらりと並び、あったかい人たち。つい足をはこび、気がつけば町並み保存の会員にまでなっていました。
その気仙沼は、ご存知の通り東日本大震災の巨大津波に飲まれ、港は炎上。
信じられない光景をラジオ、新聞で見た時の悲しさは忘れられません。

その気仙沼のお世話になった方々と、ようやく連絡が取れはじめています。
そして今日、震災後初の気仙沼行きの予定が決まりました。

週明け月曜、訪ねる先は、港に面していた蔵元、男山さん角星さんです。
二つの蔵元の店舗は津波で全壊でした。
幸運にも工場は離れた場所にあり、無事。
今は無き店舗を描いた絵を額装して、届けにいってきます。
もちろん、しこたま酒を仕入れてこようと思っています。

同時に町並み保存の会の会長さんも無事だったので、陣中見舞いに立ち寄ってくる予定。

月曜日は、気仙沼との新しい付き合いのはじまりになりそうです。

(写真は2008年に訪れたときに撮影したものです。)


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2011年05月19日

三陸の港絵

sizugawa_20110519.jpg

震災後すぐにはじめた個展「明日へ」にいらしてくださったお客さんから、絵の注文をいただいてました。
本日、ようやくラフ画が完成。
注文は、「消え去った南三陸町志津川の絵をお願いします」でした。
描きたい画題を2題下絵を描いて、まずはみてもらいます。
気に入ってもらった方で仕上げに進みます。
トップ絵は、そのラフ画のごく一部を切り取ったものです。

ちょうど、津波がきた三週間前、南三陸町志津川を取材に行っていました。
今回の絵の題材にしたのは、そのとき見つけた藤浜という小さな入り江でした。
潮騒がまだリアルに思い出せます。
船を波打ち際に押し出す漁師達の「せ〜の!」と威勢いいかけ声までも、思い出されます。

そんな記憶って、いつのまにかどこかに隠れてしまいます。
そうならないまえに、今年、小さな画集を作ろうと思います。
(またかよ!って声が聞こえてきそうですが、あいかわらず、自費出版です=汗)
もちろんテーマは、311前の「私の三陸」。
いままで取材し、ためてきた素描をもとに、私が見て来た三陸を旅絵画集にしたいと思っています=否、します。

さーて、印刷会社のボスに電話しよう♪

posted by タク at 17:26| 宮城 | Comment(0) | TrackBack(0) | 東北関東大震災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月17日

共同通信フェイスブック

共同通信社さんから連絡があり、震災復興支援個展で展示した東北の絵を随時、同社のフェイスブックで紹介してもらうことになりました。
こちらです。英語翻訳は共同通信社さんがしてくれています。

http://www.facebook.com/notes/kk-kyodo-news/artwork-save-sendai-311/120096964739252

縁は、CJ1なるアーティストSNSにこっそり?アップしていたこと。
誰が見ていてくださるか、わからないものです。
そして、世界中の方に日本の東北地方を絵を通して見てもらえる事もうれしいです。(三陸漁港は今は消えちゃったけど、必ず復活しますから)

多謝!です。




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Brave Tohoku 311 「立ち向かえ東北」「東北に勇気を!」
[Brave]
【<危険・困難など>に勇敢に立ち向かう;…をものともしない 耐え抜く】
【勇敢な、<何事も>恐れない】
【勇敢な人たち】
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2011年05月16日

本日より通常営業

ScotsGuardian.jpg
震災から66日目。
仕事部屋の体勢が整い、ようやく今日から「通常営業」です。

じゃいままでなにしていたのか?
この66日間は、被災地復興臨時体勢でございました。
自衛隊にはなれないけど、キモチだけは、おんなじ復旧部隊だったわけでございます。

納期ずれずれでも優しく見守ってくださってる某クライアントさんや、月イチのレギュラーを、こちらの様子を見ながら発注くださってた出版社さん、ありがとうございました。

今朝、仕上げのホウキがけでキブンスッキリ〜〜♪
窓から抜ける風がきもちいい〜〜〜♪♪。

そうそう、この、「ジャパニーズホウキ」、これが今回の震災後の仕事場で重宝しました。
こまめにちょろちょろっとゴミくずあつめるのに、これほど便利なものはない!
で、実は掃除機、まったく使ってナイ(笑)


では、仕事します!!(笑)




今日の一枚は、復旧部隊ネタにちなんで、スコッツガーディアン。
エジンバラ城でみかけたハイランダー連隊です。
兵隊さんを描いた絵なんて、ちょっと意外かもしれないけど、実はこの絵、「いいね〜」といってくださるお客さんが、おもいのほかいらっしゃるのですよ。
盛岡個展でもなんどかそんな声をいただきました。
嫁がなかったけどね(笑)それでも、うれしかったな。



(盛岡個展報告は、すみません、ちょっとずれこんでます〜)




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Brave Tohoku 311 「立ち向かえ東北」「東北に勇気を!」
[Brave]
【<危険・困難など>に勇敢に立ち向かう;…をものともしない 耐え抜く】
【勇敢な、<何事も>恐れない】
【勇敢な人たち】

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2011年05月02日

家族の絆

otokoyama.jpg

ここ数日、ブログへ向かう気力が失せていた。
いろいろ、ほんといろいろ考えさせられてる。
311の地震と津波と原発。
その後を生きる人は、誰でも一緒だと思う。

震災直後からどたどた走って、もうすぐ二つ目のヤマ場、盛岡個展だ。
本日、先ほど、9個口の額絵段ボールを発送完了。
昨日から箱詰めをはじめ、ほぼ一日仕事だった。

そんなさなか、以前お世話になった盛岡在住のアナウンサーさんから電話が。
FM岩手の「家族の絆」という番組への出演の打診だった。

その昔、子ども達を引き連れ家族バックパッカーで旅したアイルランド。
当時3歳と6歳だった子ども達も、いまや14歳と17歳。
その辺りを交えつつ、子連れ取材で歩き回った東北風景のお話になりそう。
震災を経て、家族というものをふりかえる、あらためて考えさせられる番組になりそうです。
(普段、なんにも考えていないから,こういう機会は貴重なのです)

オンエアは、盛岡個展会期中の9日、10日、11日。
午前10:45からの10分番組です。
どうか、お聞きください。
FM岩手は現在《radiko.jp復興支援プロジェクト》にて全国に番組を配信中とのことです。
http://fukkou.radiko.jp/

いままでの旅を思い返してみると、私は家族という旅仲間を通して、世界を見ているのかもしれません。


閑話休題

昨日、津波で壊滅的被害を受けた気仙沼市の酒蔵、男山本店社長から入電。
「酒のラベルが津波で流されました。原画があればお借りしたいのですが…」

港に面した建物はやられたが、工場は大丈夫だとは聞いていた。
けど、電話で声を聞いて、チカラがわいてきた。
「もちろんですとも!」
速攻データを送りました。

トップ絵は、流されてしまった男山本店の店舗を描いたものです。
酒のラベルに使われていたものです。



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Brave Tohoku 311 「立ち向かえ東北」「東北に勇気を!」
[Brave]
【<危険・困難など>に勇敢に立ち向かう;…をものともしない 耐え抜く】
【勇敢な、<何事も>恐れない】
【勇敢な人たち】


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2011年04月27日

初コンペ!

gikeidoyori_tabasine20110427.jpg

震災後、はじめて声がけいただいたコンペが採用♪
地元の広告の世界もうごきはじめたのが実感、なによりそれがうれしいです。

クライアントは、NTTド◯モの仕事。
私は、話せばナガ〜〜〜〜イ、ウソみたいなホントの話の縁あって、一生ド◯モと決めています。
なので、こいつあ、気合いが入りますぜ。
その話は次の機会に。

スケジュールはJR仙台駅復旧に負けないくらいの超突貫工事。
トップ絵、平泉に関係しての絵を描きます。
ダッシュだ!


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Brave Tohoku 311 「立ち向かえ東北」「東北に勇気を!」
[Brave]
【<危険・困難など>に勇敢に立ち向かう;…をものともしない 耐え抜く】
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2011年04月25日

義援金納入報告です

震災復興支援個展として開催した個展で集まった義援金の報告です。

義援金箱全額/103,476円
作家ならびに画廊売り上げから一部(作家と画廊との当初取り交わしによります)/230,621円
合計=334,097円

本日付けでSave Sendai 311義援金口座(七十七銀行一番町支店)へ、
「晩翠画廊+古山拓」名義で納めました。

取り急ぎ、ご報告でした。

募金くださった皆様、作品並びに画集等をお買い上げくださったお客様にこころからお礼申し上げます。
ありがとうございました!!


…でも、まだ、終わっちゃいません。
義援金プロジェクトは延々続くのでございます(笑)


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Brave Tohoku 311 「立ち向かえ東北」「東北に勇気を!」
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2011年04月24日

生涯忘れられない個展終わる

震災の3月11日から一週間で準備した個展【ブレイブ東北「明日へ」】が、本日終わりました。
で、きちんと報告です。
初の一ヶ月個展でしたが、save sendai 311への義援金もシッカリあつまり、作品は31点嫁ぎました。
ごめん!自粛なんてどこ吹く風、もう、今日は祝杯あげてます。

それにしても濃かった。
絵筆とって20周年の個展が、搬入二日前、まさかのマグニチュード9で中止延期。
ライフライン寸断のなかメゲズにどたばた搬入展示の再スタート。
風呂に入れない状況での自転車こぎこぎ汗かき搬入はきつかった。

古巣、斎藤コロタイプ印刷の上司が、ブレイブ東北のポスターをつくってくれるは、ステッカー印刷を手配してくれるはで、なんとか集客モードに火がつきましたっけ。
「一件、印刷会社に連絡がつかないんだ。住所が壊滅地区でヤバイかも。なんとかもう一件、アタックしてみるよ」
と、まるで、戦場のやりとりもありました。


そのさなか、急遽決めたギャラリー対談+朗読会が2デイズ。
パブリシティがほとんどできない状況の中、朗読会も満席立ち席。
すばらしき仲間達のサポートで、ここまでやるか的の充実したイベントでした。
人のつながりでなんとか最終日までこれました。

余震なんて名前ばかりの揺れに悩まされ、仕事場は再度崩れたり、会場入りしてる最中、突然近所の方からお風呂どうぞの誘いを受け、ギャラリーから飛んで帰ったり、いやはや、いろんなことがありました。
津波で流された友人の娘さんたちが、アトリエに避難して来たのも個展の最中。
山形、関東のともだちから救援物資が彼女らにとどいたことで、なんとか受け入れ態勢取れましたっけ。

最後の最後、終了間際、登場したのは朗読イベントを仕掛けた、歯科一番町の院長先生と、藤崎美術工芸サロンの課長。
「今から撤収だろ?」と、搬出を手伝ってくれました(泣)。
イベントから飲み会から、なにからかにまでとことん付き合ってくれた、晩翠画廊の金子マネージャーにも感謝です。

ホント考えるに全てにおいて、前代未聞の個展でした。


実は、絵描きとはいえ経済活動(そうでない画家先生もいるけどね)、個展前にはがっつり目標額を掲げます。
今回、おかげさまで(泣)最終日に目標を越えることができました。
これで来月は食えるぞ、よろこべ!カゾク!!

で、義援金も大事、売り上げも大事ですが、自分への投資も大事、ということで、とあるものをさっそく注文しました。
えへへへ、それは、いずれお披露目いたします。

皆様、本当にブログへおつきあい&声援、救援、ありがとうございました!!!



Brave Tohoku 311 「立ち向かえ東北」「東北に勇気を!」
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2011年04月23日

めまい

昨晩、めまいが、、、。
クラクラたってられなくて、11時前に就寝。

今朝もおさまらないかんじ。
なんだべ???どうもあかんです。
ちょっとやすんでから会場に入る事にします。


昨日は山形から学生時代の友来訪。
一点、筋金入りが彼のもとへ嫁ぎました。
画題も「海蝦夷の砦」
まるで冒険小説のようなタイトルです。
5umiemishinotoride.jpg

個展「明日へ」、今日明日で終わりです。
体調整えて、会場へ入ります。




brave_tohoku_dai.jpg

Brave Tohoku 311 「立ち向かえ東北」「東北に勇気を!」
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【勇敢な、<何事も>恐れない】
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2011年04月21日

「明日へ」追っかけウエッブギャラリー

ブレイブ東北「明日へ」のこり4日。
いままで紹介していなかった作品をご紹介します。
告知できず、交通いまだ復旧せずの中での開催ですので、ウエッブで見ていただければうれしいです。
掲載作品はお電話、メールでもご注文承ります。
ネットでのご注文の方には、24ページのミニ画集と絵はがき+ステッカーをプレゼントいたします。

電話でのお問い合わせは晩翠画廊まで
022-713-6230
メールでのお問い合わせは古山までどうぞ。
lands-f@fc4.so-net.ne.jp

35kaidouwoiku2.jpg
街道を行く (山形・置賜)F3 ¥47,250

1muteki.jpg
霧笛 (宮城・唐桑)F4 ¥63,000

29hamakaze.jpg
浜風-塩屋崎にて (福島)M8 ¥105,000


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タグ小景(岩手/宮古)F4 ¥63,000

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ブラスの響き(ポルトガル-画集掲載作品)F4 ¥63,000

10sorae.jpg
宙へ 2号変形 ¥36,750

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グレートミスロッジ(イギリス 画集掲載作品) F3 ¥52,500

17cotswoldsnomura.jpg
コッツウォルズの村(イギリス 画集掲載作品) F4 ¥68,250

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ブレイブボート (仙台新港) F4 ¥63,000

24newenglandcoffeehouse.jpg
New England Coffeehouse(イギリス・コッツウォルズ) F4 ¥52,500

32milan_street.jpg
ミラノの街角 P6 (イタリア)¥78,750

33hasumaturi.jpg
はす祭りの頃 F4 (伊豆沼)¥63,000


34utamakura.jpg
うたまくら F4 (古川・緒絶橋素描)¥63,000
posted by タク at 10:28| 宮城 ☀| Comment(4) | TrackBack(0) | 東北関東大震災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月20日

次なる個展へ

次なる個展のDMが刷り上がってきました。

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ブレイブ東北エキシビジョンズ LAND'S END #19
「ブレイブカントリー スコットランドと岩手」


会期は5/5〜5/11。
盛岡の川徳デパートのギャラリーで開催です。
40点ほどのスコットランドと岩手に取材した絵を展示します。

「なんで、スコットランドと岩手なの?」

そう思われる方のために、5月8日、ギャラリーでトーク対談も行います♪
対談には先日の朗読会でもお世話になった、フリーアナウンサーの黒田弘子さんが応援で対談相手にかけつけてくれます。
私の個展を1997年の初個展から全個展、欠かさず見てくださっている方ですので、どんな話が飛び出すか乞うご期待。

この個展もカワトクさんとの話し合いで、震災復興支援個展として、売り上げの一部を義援金として納める事にしています。


きがつくと、準備に残された時間は、あと二週間を切りました。
震災でくすれたまんまの仕事場で、カラダをひねるように移動しながら(笑)えっちらおっちらごそごそ制作を続けていましたが、さすがに能率ワルスギ。
なので、今日は仕事場を徹底的に復旧、片付けます。(「オーイ!重機もってこい!!」「ヘーイ♪」)
余震が来ても本棚倒れないよう、下に厚ダン噛ませようっと♪



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2011年04月18日

門脇地区にて

震災復興支援個展「明日へ」も残すところあと一週間です。
今日は会期ラストの休館日。
なんとか気持ちにむち打って、津波に襲われた石巻に行ってきました。


絵描きの「救いようのないバカバカしい本能」でクロッキーブックを持っては行ったけれど,廃墟のなか、すこしだけ歩を進めることが精一杯。
たちすくむだけで、一枚も手を動かせなかった。
心が動かないんだ。

でも、それでいいんだ、とも思った。



石巻の津波でやられたエリア、国道の対向車線を走るダンプトラック、バン、自衛隊車両のほとんどが、ウィンドウに「災害復旧支援」と書かれた紙がはってあった。
どうしても行かなきゃならない、と、向かった石巻だったけれど、そんな車両とすれちがうたび、交差点で交通整理をする警察官と目があうたび、「絵描きごとき役立たずが、何しに来たんだよ?」と見透かされているようで、ひたすら「ごめんなさい」と心の中でつぶやいてた。

それでもまた、次は女川へ、東松島町へ、気仙沼へ、岩手の三陸へと時間を作っては向かうと思う。
「ごめんなさい」といいながら。
うちのめされることも、絵描きの仕事なんだ、多分。
うちのめされるだけ幸せなんだよ。
へこんでも、立っている「場」がまだある、ってことだから。



廃墟をさまよったのは、門脇地区。
とある理由でその地区を訪れたのだけれど、理由は自分の中にしまっておけばいいってもん。ブログなんぞで人様に話す筋合いじゃない。

見渡す限り廃墟のその地区で、瓦礫を踏み越え歩いていると、ふと目に留まったものがあった。
瓦礫の中に泥まみれでころがってた、ぬいぐるみが、ひとつ。

持ち主は無事だったのかな、、、。
いや、絶対に無事に違いない。

かさかさに乾いたドロが覆ったぬいぐるみだったけど、こちらを見る、かわいらしい目が忘れられません。




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2011年04月17日

仲間たち

roudokukai20110417_main.jpg
震災復興支援個展特別イベントの朗読会、ギャラリー対談二回目が本日ありました。
内容は、一週間前の第一回を踏まえての改訂版。
私の迷司会ぶりはますます暴走して、思ってもいないところで笑いを取ったりでしたが、黒田弘子さん、那須尚平さんの見事なツッコミサポートで事無きを得ました。
音楽と言葉のチカラ、をテーマにした初のギャラリーイベントでしたが、やって悔いはなしのイベントでした。

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写真は、前列中央が画廊マネージャー。右が助っ人のあさちゃん。
後列左から、猿渡さん。黒田さん。ワタシ。那須さんです。
猿渡さんは、画廊の上階にアトリエを構えるメイクアップアーティストですが、今回黒田さんのメイクを買って出てくれた方です。
ありがとうございました!


帰宅すると、ヘアスタイリストの友人サムからメールが。
サムのともだちのタクヤさんと仲間たちが、渋谷で、がっつりやってくれました。
ブレイブ東北マークを幟旗(名前載せなくていいと言ったのに、でっかくクレジットされちゃった…)に、義援金募金活動です。


写真が届きましたので、こちらでも掲載させていただきます。
若い人たちが、どんどん義援金を募金してくくれたそうです。
We must move on!の言葉が、リアルに胸に響きました。


タクヤさん達は、来週も水曜、土曜、日曜と渋谷で休日返上で募金活動をするとのことですので、渋谷で緑に赤のブレイブ東北フラッグ見つけたら、よろしくお願いします!

image.jpg


そして、昨年ジープ島の旅で友だちになった関東在住のダイバー、サイトウ君から連絡が。
サイトウ君、ブレイブ東北ステッカーを使い義援金を集める、とあるプロジェクトを着々と進行中なのです。
これがまた、なっかなかいいアイデアが隠されています♪
アイデアを聞いたとき、思わず、じーん、、、でした。
詳細は、プロジェクト始動後、公表いたします。



本当にブレイブな仲間たちばかりだなと思います。
そして、仲間があっての自分だな、と、あらためて思います。
少しずつ、長く、ともに進みたいです。

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2011年04月16日

松明堂ギャラリーの思い出

東京小平たかの台に、「松明堂」という書店があります。ちなみに地下はギャラリー。
縁あって、十数年前、数回個展をさせていただきました。

社長がまた、ちゃっきちゃきで、もう、毎日びっしびし叱咤激励(汗)で、いい思い出がたくさんあります。


そんな社長と奥様が仙台を訪ねて来たのは,一昨年のこと。
ひさしぶりの再会にたのしい一夜を過ごしました。

そして、今回の震災。
実は、初めて松明堂で個展をしたときに社長からもらった言葉が、今回の個展に繋がっているのです。
「東京で発表するからには、住んでいる東北にこだわり続けなさい。」
バカ正直に?その言葉をまもりつづけて、描き続けていました。
そして今回の三陸ラインナップの個展です。
あの社長のひとことがなかったら、今の自分はないなあ、、、本当にそう思います。

その社長夫妻から、支援物資を送っていただいて、今回も助けてもらっています。
今日も、物資が到着、感謝の電話を入れました。
丁度、栃木に大きな余震がきたあとでした。

うれしいニュースをとどけたかったので、
「社長たちが感動してた塩竈の魚市場ありましたでしょう。あそこが再開しました!今度は、逆支援で塩竈魚市場から送りますね!」
返す刀で
「うれしいわ〜、こっちもガタガタ揺れてるからねえ、マグロ一本、まってるわよ♪」

今、東北のみならず、東日本を不安がおおってます。
物流が復旧した今、仙台から酒の肴送る逆支援もありだな♪なんて思いました。

+++++++++++

盛岡在住の友人書家、伊藤康子さんが出品する盛久ギャラリーの案内が届きました。
彼女とコラボしたふすま絵を送っていますが、伊藤さんのはからいで私も出品作家にクレジットさせていただいていました。
感謝です。

「がんばろう いわて 作品展2」
会場/盛岡市・盛久ギャラリー
4月19日火曜〜24日日曜日
11時〜18時 入場無料です。

ぜひ、足をお運びください。
そして、今回はハッキリいっちゃいます。
気に入った作品と出会ったら、清水から飛び降りて、買ってね!!!


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Brave Tohoku 311 「立ち向かえ東北」「東北に勇気を!」
[Brave]
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【勇敢な、<何事も>恐れない】
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2011年04月15日

余震シンドローム

昨日は一枚、今日は二枚の絵を描きました。
全て東北の、そして三陸の風景画。
もちろん、注文いただいての、お客様にお渡しする「絵」です。

まだまだきついですね。
最初の一筆までの時間もさることながら、モチベーションの維持が、です。
ここで、効果テキメンなのが、実は音楽。
今日は、東京の友人から送ってもらったカーペンターズがどんぴしゃの日でした。


そんな今日、
「どこか、いつもとちがうなあ、、、」
と、ずーっと胸の内でシグナルがなってました。
きがつけば、余震をほとんど感じない。
ちなみに仕事場のある自宅二階は、結構ハデにガタつくので、すぐわかるのです。

その事に気がついたら、逆に不安に(笑)。
「なんで急に余震がなくなるんだよ、、、気持ち悪いな…」
で、夜、夕ご飯食べてたあたりに軽くガタガタと余震到来。
逆にほっと胸をなでおろしたのでした。






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Brave Tohoku 311 「立ち向かえ東北」「東北に勇気を!」
[Brave]
【<危険・困難など>に勇敢に立ち向かう;…をものともしない 耐え抜く】
【勇敢な、<何事も>恐れない】
【勇敢な人たち】


posted by タク at 23:56| 宮城 🌁| Comment(3) | TrackBack(0) | 東北関東大震災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月14日

開栓記念日♪

震災後、初のプレゼン仕事が舞い込みました。
プレゼンとはいえ、動いた事がうれしいなあ。
今からサンプルデータを揃えます。

そして、さきほどガスが、ようやく復旧♪
3月11日から数えて38日。
蛇口ひねったらお湯がでる…。
すごいなあ…静かにじんわり感動。

自宅エリアの復旧工事は大阪ガスさん、開栓チームは山形ガスさんの混成部隊でした。
この界隈は、ガス管に水が入り込み、かなり工事が大変だった模様です。
日本中に感謝です。

今日は長風呂になりそうです。
風呂入るまで、余震来るなよ!!!

被災地最前線を考えると、おもうところいろいろありますが、今日は素直に喜んでお風呂いただきます。

ありがとうございました!


gas.jpg
ガス工事の各地ガス局のみなさん、自衛隊、土木系、そんな泥まみれ汗まみれの方々がめちゃかっこよくみえたのは、わたしだけではありますまい(感涙)。
反対に、かっこわるくみえた方々は、、、そりゃもう、いわずもがな、、、ですよね〜♪




brave_tohoku_dai.jpg

Brave Tohoku 311 「立ち向かえ東北」「東北に勇気を!」
[Brave]
【<危険・困難など>に勇敢に立ち向かう;…をものともしない 耐え抜く】
【勇敢な、<何事も>恐れない】
【勇敢な人たち】

posted by タク at 11:46| 宮城 ☀| Comment(10) | TrackBack(0) | 東北関東大震災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月13日

送り贈られ桜咲く

東京から、櫻がとどいた。
送り主は、書家の岡本光平先生。
sakura.jpg

地震がこようと、津波がこようと、きちんとつぼみを出して、桜は咲く。
そんなふうに生きたいものです。


もう一つ、荷物が。
岡本先生の縁で出会ったTさんから。
こちらはギネス、ストロングボウ、バス・ペールエールとケルティックな薫りぷんぷんのハイオクガソリンが満載だった。
「わかってくれてるなあ…」
めちゃうれしくなりました。


盛岡で友人の書家、伊藤康子さんが19日から盛久ギャラリーで復興支援作品展を開く。
昨年コラボした「ふすま絵」を西濃運輸で急遽発送。
完売を祈ってますぞ!
盛岡に暮らし文化人を標榜なさる方々は、原発のニュースばかりかじりついてないで(あ、オレか)必ず足を運び一点買う事!(笑)


今日朝、家の前にガス管復旧作業班がようやく来ました。
あと数日でガス、通じるかな。
自宅の風呂でゆ…あ、またケータイに緊急地震警報だ。
警報なってもキーを叩き続ける自分がmなんだかなあ、、、。


余震は続く、原発の危険レベルは上がる。
ちくしょうめ、こんなことにしてしまったのは、自分たちだ。
子どもたちに申し訳ないきもちでいっぱいだ。

それでも、申し訳ない気持ちでいっぱいになっても、情けなくなっても桜は咲く。
大人は、これからさき、何が起ころうとも、成すことをしつづけなければならないんだ。

桜が、われわれのなすことを見てます、きっと。


次世代を考える方は、ご一読を。
http://takedanet.com/


posted by タク at 10:14| 宮城 | Comment(4) | TrackBack(0) | 東北関東大震災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月11日

東北関東大震災「仙台からの手紙・411」

以前絵本でお世話になったディレクター、図書設計家協会の会員、谷口さんの運営するオモシロクリエイターサイトがあります。
茶柱横町です。
私もその住人で、旅絵物語というコーナーを持っています。
番外編として4/8号に掲載した「震災-あの日・私の場合」的駄文を、こちらでもアップします。
めちゃくちゃ長いです。
が、人間、忘れてしまう生き物なので、区切りと、記憶を残す意味でも、…ね。


311===丁度一ヶ月前の今日、すべてがかわったのでした。

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東北関東大震災「仙台からの手紙・その1」

なんていうか、自分のなかで、時間が止まってる。
3月11日、ぼくが暮らす仙台の沖合で地震が起こった。それは東北のみならず関東までも揺るがした「震災」となった。地震が襲ったそのときのことから書かなければ、この連載までもストップしてしまいそうなので、キーを叩いてる。
正直、自分でも信じられないのだけれど、描くというエネルギーが震災以降、すっからかんにダウン。ほぼ文字だけグラフィティを赦してください。

あの日、僕は、自宅に居た。一軒家の自宅兼仕事場。二階の一室が仕事場だ。 めずらしく二本の夕方出しのイラストを午前中に仕上げ、納品。ほっとしつつお昼ご飯を食べ、昼寝をしに寝室のベッドに潜り込んだ。 どこか体の調子が悪かったのだ。 ぐっすり眠ったと思う。そろそろ起きようかと思った時だった。枕元に置いていたケータイから、けたたましい地震警報音ではねおきた。

寝室の隣は台所だ。台所まで行きかけた時、揺れが、きた。
食器棚が倒れそうなくらい揺れている。妻の名前を呼び回り込むと、必死に棚の扉を押さえている妻が居た。隙間から次々皿やコップが、がしゃがしゃと落ちて行く。床は割れたガラスや陶器でいっぱいだった。
何を叫んだのかは覚えていない。一緒に倒れそうになる食器棚を押さえていた。
一瞬、ちょっとだけ揺れが小さくなった。
妻が玄関にダッシュし、ドアを開け、靴を持ってきた。「これ履いて!」
はこうと思ったら、さっき以上の揺れが、これでもかと、襲ってきた。
「まじかよ…。」
お気に入りののブーツのかかとが折れた。

窓の外、電信柱や家が大きく揺れているのが見えた。
台所の反対側では冷蔵庫がバタバタ扉を開けながら調子っぱずれにダンスしていた。
思わずでた言葉は今でも覚えている。
「くそ!いいかげんにしやがれ!!」
だった。

揺れが収まってきても(といっても、震度3〜4くらいはあったとおもう)地鳴りは不気味に響いていた。

息子(中学二年)が二階にいるはずだ、と、二階にかけあがった。
通路に置いてあったスチールの本棚がねじまがり、手前にぐしゃりと倒れ、通路を塞いでいる。もう一本の本棚からは本が全部落ち、山を作ってた。
本の山をずかずかと踏んづけて前に進む。重なった本が足下ですべる。
なんとか息子の部屋に辿り着き「大丈夫か!?」
机の下から大丈夫だよ、と、息子が顔をのぞかせた。

二階にはぼくの仕事場もある。
ドアを開けようとしたが、何かがつっかえてて開かない。
思い切り押すと、ばきっ、と壊れる音と一緒にドアがひらいた。
本棚がはじけ(倒れ、ではない)、机の上にあったはずのパソコン類が、ない。
あぜんとした。どうしたらこうできるのか?と思うほど、仕事場は地震のでっかい手でぐしゃぐしゃかき回されていた。

ここで時間が止まった。

外にでてみた。
不気味な静けさだった。絶え間なく余震が続き、電信柱が常にゆれていた。
隣の町内会長さんが、無事だったか?と、声をかけ走り去った。首からかけた一眼レフのカメラが妙にウソっぽかった。
ボクの家族は四人。妻と、中2の息子、高2の娘だ。
娘は友だちと町へ遊びにいっていた。ケータイにひとことだけメールが入っていた。
「大丈夫」
とりあえず、全員家族は無事か、、、。
この間、数分だったと思う。
ケータイ、電話はこのメールを最後に不通となった。

テレビつけろ、と、言ったけど、そいつはウンともスンとも言わない。停電だ。やばいな、と思った。次は水道がアウトだな…。何となくそう思ってすぐに蛇口を全開。鍋、洗面器、バケツ、花瓶、、、水が入るものをかきあつめて確保した。ほどなく水流は細って水が途絶えた。

震度はいったいどれくらいだったんだ?
正直、どきどきして息があがってた。
テレビがダメなら電池式のラジオだ。…たしか、ちんけなCDカセットがあったはずだ。
どこだ?どこにあったっけ??記憶をたぐった。数日前まで開催してた個展会場で使ってたはずだ…。階段の踊り場に置きっぱなしだった事に気がついた。あわてて持って来て、電池ケースの蓋をあけた。

空っぽのそこに入れなければならないのは、単一乾電池が8本…。
8本??そんな数、家にあるわけないよ、、、。
懐中電灯も確か単一だ。間違いなく電池が切れかけてるはずだ。
息子に、電池が必要なわけを話し、「ちょっとコンビニに走ってくれ、電池を十数本、もし買えたら飲み物もな」
停電でアウトかな…今なら何とか買えるかも、と、祈るように札を渡した。

息子が戻ってきた。
コンビニのビニール袋を下げていた。コンビニの店員さんが電卓で勘定してるという。
電池は20本ほどあったらしいが、「電池必要な人,他にもいるはずだから」と、息子が買ってきた本数は10本。
数パックは残してきた、という。なかなかどうして。こいつ、やるじゃないか…。頼もしかった。

電池を入れる。スイッチを押す。流れて来たのは、聞き慣れた女性アナウンサーの声。きいたことないマグニチュードと津波警報を伝えてた。
次々と入ってくる被害を伝える声に、ちょっとまて、うそだろ??と思わず声が出る。

ぼくがアトリエを構えているのは、近所のマンションだ。
「ちょっとアトリエに行ってくる!」
実は二日後に仙台での個展搬入を控えていた。準備していた50枚ほどの額装した絵が気になって自転車をこぎはじめた。仙台の空は雪が舞いはじめ、あっというまに季節外れの吹雪になった。
3月に吹雪?どうなっちゃんだ?

階段を駆け上がる。マンションの壁はびしびしとヒビが入り、コンクリートの小さな破片が通路に散っていた。
絵は棚からひとつも落ちる事無く納まっていた。ほっとした。と同時に、数日後に搬入予定だった個展は延期だな、と、ぼんやり思った。その無事だった絵がのちに新しい道へ誘うものとなるとは気がつきもしなかった。

雪で真っ白くなった吹雪を家まで引き返した。
戻るとラジオは津波の到来を告げていた。
仙台新港、荒浜、気仙沼、大船渡、陸前高田、宮古、山田、、。
どこもかしこもスケッチで歩いた港ばかりだ。
山田は、ぼくの生まれ落ちた港町だ。
仙台新港は、すでに出している個展DMの表面に配置した絵を描いた場所だった。

個展は延期なんかじゃない、中止だ…。

壊滅?爆発炎上??原発が事故???

この辺の記憶は正直、混乱してる。
壊滅って、どういうことだよ???

3月11日の夜、何を食べたのか、妻や子どもたちと何を話したのか、細かい事は憶えていない。
憶えてるのは、絶え間なく続く余震と、ろうそくの灯、妻がかたくなに捨てるのを拒んでいた小さな反射式ストーブの暖かさだ。一部屋に家族四人ダウンジャケットを着たまま、靴をはいたまま横になって、朝方までぼくはラジオのチューナーダイヤルを廻し続けてた。

朝が来た。
テレビなし、ケータイワンセグ不調メール繋がらず、おまけにあっというまにバッテリー切れ。映像なし、音楽なし、店もクローズ、なにもかもなし。
あるのはラジオからの情報だけだった。耳に入ってくるのは、原発の大事故。生まれた町や、スケッチで大好きだった町が、すべて飲まれたという情報が肉付けされていくばかり。ふくれあがる亡くなった方の数。

三陸を描き続けてきたからだろうか、放送を聞きながら、あちこちの港の風景の記憶がよみがえる。その風景の向こうに、そんなもんじゃすまないはずだ、と、ある「数字」が頭に浮かんだ。
その数字は、悲しいかな現時点での死者行方不明者の数とほぼ一致してる。

とにかく、一日を生きるという作業がはじまった。
仕事の事は頭からきれいに飛んでいた。
朝昼晩、仕入れては食べ、探しては食べ、なんとか食べる。それだけだった。

二日目の夜だったと思う。
ケータイの充電サービスが球場で行われている事をラジオで聞き、妻と娘のからっぽになったケータイをリュックに入れて、真っ暗闇の町を自転車で向かった。途中、闇の向こうに窓明かりがまぶしい建物が見えた。宮城県庁だった。県庁は電気が通ってた。

自転車をおり、県庁入り口をくぐるとフロアは家に帰れない避難者であふれていた。そして廊下の壁面、コンセントというコンセントから何本も延びる延長コード。そこからいくつものケータイへ充電用のコードが繋がっていた。
ぼくもすみっこに座り、あいているコンセントにケータイにコードを差し込んだ。
いきなりメールが何十本も着信した。ようやく外と繋がった瞬間だった。

メールはなんとか通じる。けれど、電話は通じない。声が聞きたい。
隣に座っている男性が、公衆電話はつながるよ、と廊下の向こうの列をゆびさした。最後の頼みは町中から消えてった公衆電話か、、、。ちっぽけなケータイを握る自分が救いようもないバカに見えた。
その列に加わり、列が進むのをひたすら待つ。そして自分の番。どきどきしてプッシュボタンを指が震えるのに驚いた。相手がでた。ようやく無事を外につたえた。

受話器を置き、振り返ると通路の向こうにパスポート発行センターのテレビが目に留まった。地震後初めて見る映像だった。モニターが三陸沿岸の信じられない光景を映し出してた。

2日目、3日目とあいかわらず食べものを探すためだけに町にでた。
日一日とすこしづつだけど食料事情が回復していくのが、肌でわかる。それらの担い手は、個人商店ってところがぼくに何かを訴えてた。便利なはずのコンビニはほとんど役に立っていなかった。

電気水道は、数日後、復旧した。

それぞれがやることをやって、すこしずつ町が機能しはじめていた。
人が町を動かしている。
それが手に取るようにわかった。
「やることをやる」言葉にするとそんな簡単な事だけど、頭ではわかっていた事だけれど、ココロのど真ん中ではなんにもわかっちゃいなかったのだ。


いったい自分になにができるか?
被災地の人間が、たぶん皆、感じていた事だと思う。
八百屋さんが仕入れに走る。肉屋さんが肉をさばく。パン屋さんがパンを焼く。
あたりまえのことがどんなにか、尊いことか。

「やることをやる。」
それは、ぼくにとって、中止していた個展をひらき、絵を見てもらうことだった。
幸い,絵は、無事。架けるだけになっている。

画廊に足を運び、オーナーと話し合った。
本来予定されていた作家さんは、家を流されたり、他県で搬入ができなかったり、ひと月まるまるあいていた。

被災地仙台とはいえ、ボクの家は無事、体も無事。絵もそろってる。
不足は、ない。
義援金かき集めの個展としてスタートさせよう。会期は一ヶ月。画廊と思いが一致した。ガソリンがなくクルマが搬入に使えないのは、ザック背負っての自転車搬入でなんとかしよう。
数日かけての搬入がすみ、余震の中で展示。
案内なし、媒体パブリシティは不可能。告知は、ネットと口コミのみ。
震災から十日後、崖っぷち個展がスタートした。

実は今開いている個展の半数近くが、津波でさらわれた港町を描いていたものだ。
用意していたラインナップは仙台新港、気仙沼、女川、石巻、宮古、、、。すべてが廃墟となった。正直開催が怖かった。
身内が亡くなった、家を壊された、仕事を奪われた、、、。そんな被災者が見たら、石をなげられてもおかしくないよな、、、。
でも、今、やらなければ、一生後悔するだろうな…。そんな思いが躊躇をしのいだ。

会場に来る人の会話の質が、今までの個展とはまったくちがう。
「この絵はどうやって描いているのですか?」
「紙は何を使っていますか?」
大方、そんな話が通常の個展会場では交わされるんだけれど、今回は違う。
圧倒的に多いのが、仙台のクリエイター、媒体関係者だ。
皆、東北をこれからどう再生させるか、自分たちは何をすべきかを話して行く。画廊はそんな決意表明の場になってるような気がする。

では、いまからボクはなにをすべきなのか?

実はいままでリアスの三陸の海辺をことあるごとに取材していた。
はからずとも、写真やクロッキーが大量に手許にのこっている。
自分が今からなすべき事は、文字通り一瞬で根こそぎ消された三陸の美しかった姿を、描き続ける事なんだと思っている。
描かれた絵は、誰かの目に触れ、これから始まる長い復興の目指すところになるかもしれないから。

先日、そんな自分のこれからのため、仙台の荒浜地区に行って来た。ヘリからの津波映像で流れた海岸エリアだ。なんとしても、体で受け止めておかなきゃ始まらない、とおもってのことだった。
テレビ、新聞の二次元映像とは違う現実がそこにあった。

arahama001.jpg

このクロッキーは、荒浜で描いたものだ。訳が分からない絵だとおもうので、ちょっと解説します。
手前は根こそぎ家がなくなっているところに転々と転がるひしゃげたクルマ。
遠くにある長方形は仙台市街中心部のビル群(仙台中心部は、今、普段の生活があります)。
一本の高速道路をはさんで、完膚なきまで破壊された廃墟と、一見無事だった世界が混在しているのがいまの仙台だ。
写真も一点、載せておきます。(ここでは、数百人の命が奪われました)

arahama72_2.jpg

このスケッチの数十分後、急遽アトリエに避難してくることになった沿岸部の友人の買い出しで、仙台駅の脇にあるヨ◯バシカメラへ。
あまりに普通にごったがえし、あまりに普通な買物客、、、。
むしろヨ◯バシカメラの現実が、非現実にみえてしかたない。
具合が悪くなって、そそくさと外に出た。

長々と書きました。
先日の余震でカウンターパンチ。今も、仕事場は半分以上のスペースが震災当時の崩れたまんまです。
ガスの復旧も4月10日現在、まだ来ていません。

廃墟が隣接しているこの仙台。その奇妙な距離感を受け止めながら、震災の現場で描く事が仕事になって行くような気もしています。

次回はもっと絵で伝えられるようにキモチを持ち上げていきたいです。
駄文、読んでいただき、ありがとうございました。


震災3日目から、被災地からの発信として、可能な限りブログを更新していました。
よかったらご覧下さい


震災復興支援個展 ブレイブ東北「明日へ」は仙台「晩翠画廊」にて4月24日まで開催中です。


震災復興支援個展 ブレイブカントリー「スコットランドと岩手」5月5日〜11日
岩手盛岡川徳デパート「ギャラリーカワトク」で開催します。



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Brave Tohoku 311 「立ち向かえ東北」「東北に勇気を!」
[Brave]
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【勇敢な、<何事も>恐れない】
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posted by タク at 08:59| 宮城 | Comment(15) | TrackBack(0) | 東北関東大震災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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