2018年03月27日

「交響曲「第九」 歓びよ未来へ! 板東俘虜収容所 奇跡の物語」出版

「交響曲「第九」 歓びよ未来へ! 板東俘虜収容所 奇跡の物語」(くすのきしげのり・作/古山拓・絵/PHP研究所)が先週、出版されました。
「あなたの一日が世界を変える」に続いて、くすのき先生とPHP研究所さんからお声掛けいただいた絵本です。体裁は全作に準じ、第二弾的あつかいです。

ベートーベンの第九がアジアで初めて歌われたのは、100年前の徳島板東俘虜収容所でした。(わたしも初めて知りました)
当時の収容所長が会津若松出身。戊辰戦争での敗北で敗軍の兵士達の気持ちをわかっていたことから手厚くドイツ兵捕虜達を迎え、捕虜達が感謝の気持ちを第九演奏に託したのがはじまり。そのエピソードを、小学生の女の子が知っていくという筋立てです。
今は年末恒例となった第九演奏、そのはじまりが戦争の傷跡と友情。信頼だったとは。。。私は本拠を仙台に構えていますので、東北出身の収容所長の存在は、ことさらに特別か感情がありました。平和と国境を越えた友情への祈りを込めて、描きました。

制作は現地取材はもちろんのこと、くすのき先生、編集担当者様と膝を交えてベストな表現を練り、描き上げました。(モノトーンの絵は見返しです)
私は何度か書いてきましたが、絵を学ばずに歴史を学んだ人間です。(絵は独学)今回の制作には、そのことが大きく役立ちました。

歴史は教科書に載っている有名な人たちが作っていくのではなく、名も無い人々が織り上げていくものなのです。板東から世界にひろがった第九演奏は、まさにそのことを証明しています。
おかげさまで書店発売と同時に重版が決定、初版はもう手に入らないのかな。アルティオでは20冊ほどあります。アルティオ取扱い分は、わたしのサインを入れています。ぜひ、書店で、アルティオでお求めください。

古山拓アトリエアルティオギャラリーウェブサイトはこちらです。
https://www.artio.jp

20180326IMG_3406.jpg

20180326usiromikaeshi.jpg

posted by タク at 13:51| 宮城 | Comment(0) | モノヅクリの裏庭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月18日

鹿踊り_大いなる力への祈り

森羅万象、神様、宇宙、大いなるもの、、、どんな言い方でもいいのだけれど、昔から人々はそんな全てを司る力を知っていて、それぞれの文化のありかたで働きかけてきたと思います。

私が興味をひかれる文化に古代ケルト文化がありますが、その文化圏でも森羅万象に力が宿り、Faeries=妖精がいきいきと描かれています。

以前、ケルト文化の色濃いアイルランドを旅したときに妖精の画集を買ってきました。妖精といっても、かわいらしいものではなく結構怖い。小さなブラウニーなんて名前こそ可愛らしいですが、それだって実際目の前に現れたら、ひきます、きっと。そこには大いなる力への畏怖があるように思えます。

ひるがえって自分が暮らす日本の祭りや伝承芸能を見ると、やはりおおいなる力への畏敬の念や感謝がかたちになっているように思えます。

ふるさとである岩手に鹿踊りという伝統芸能があります。(宮沢賢治も「鹿踊りのはじまり」という物語で鹿踊りのことにふれています。)この踊りの衣装を見ると、ケルトの妖精達を思い出してしまうのです。動物と人間がひとつになっているような、そんな不思議なデザイン。(実際に目の前で鹿踊りの衣装をまとった踊り手を見ると、その大きな存在感に圧倒されます。)

いつも鹿踊りのデザインを見るたびに、人は大いなる力と常に繋がっている、、、という想いが拭えませんでした。

今日アップした絵はその鹿踊りへの想いを描いた一枚「faeries_鹿踊り」です。
20180318faeries_sisiodori.jpg

ギャラリーサイトはこちらになります。
https://www.artio.jp
posted by タク at 17:41| 宮城 ☁| Comment(0) | 水彩画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月12日

4月5日(木)〜4月11日盛岡川徳個展ご案内

「絵にストーリーを感じます」
「この絵、懐かしい気がします」
個展会場でそんな感想をよくいただきます。

4月に盛岡川徳個展のタイトルは、そんな想いを込めて「絵のあるおはなし」としました。
風景画から抽象画まで、わたしの心の中のストーリーをこめました。
案内状ができあがりましたので、アップします。
会期中は全日会場におりますので、ぜひお立ち寄りください。

■古山拓個展「絵のあるおはなし」
会期/4月5日(木)〜4月11日(水)(最終日午後4時終了)
会場/パルクアベニューカワトク・5階ギャラリーカワトク

★ギャラリー対談/4月7日(土)午後2時〜「絵と物語」
小説家平谷美樹×画家古山拓
岩手日報連載時代小説「柳は萌ゆる」の著者・平谷美樹先生をお招きしての対談です。
文学・アートから新聞連載の舞台ウラまでクロストーク。 お誘い合わせの上ぜひご参加ください。

-ごあいさつ-
岩手は多くの文人を輩出している「ことばの王国」です。
そんな故郷を想い、今まで見聞きしてきたことばや体験を、水彩作品、心象作品に描きました。
南フランスに取材した最新の水彩旅風景、抽象作品、岩手日報連載小説「柳は萌ゆる」のさし絵も展示いたします。この機会にぜひご高覧くださいませ。

20180312furuyama_egara_120.jpg

20180312landsend_atena_120.jpg

イラストレーター水彩画家古山拓のウエブサイトatelier ARTIOはこちらです。
https://www.artio.jp/
posted by タク at 10:42| 宮城 ☁| Comment(0) | 個展 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月10日

泣きながら行け

あの日から7年後の311企画。「海画展」はそんな想いで企画した展示です。
明日、その3月11日を迎えます。トップ絵は震災前の気仙沼。港の対岸、造船所がありました。そのあたり。

「海の物語から描く」
「船を描く」
「震災前のスケッチから描く」
と三つのテーマで3ヶ月のロングラン展覧会にチャレンジしてきました。

あらためて思ったことは、「海を描く」ということは、「海に関わる海以外のもの」を描く、ということでもあるのです。
なんだか、光を描こうとするときに、自ずと影を描かなければならないということに通じるな、、、なんて常に思いながらの制作でした。

正直に言います。いろいろな事情が重なり、今回ほど気持ちが大変な展覧会はありませんでした。興行成績的には成功とは言いがたい数字でしょう。はっきり言えば持ち出しばかりの赤字興行です。
だけど、明日3月11日を目前にして、やった意義はおおいにあった、と思いたい。
なぜなら、この企画をもって私の中では海と震災に一区切りつけることができたから。

何を得たか?
それは数年経ってわかること。今はなにもわかりません。
いえることは,我流絵描き・イラストレーターとして這ってきた自分にしかできない表現をしたということ。

昨晩、企画の屋台骨のひとつ、シンガーソングライター「苫米地サトロライブ」が素敵なかたちで終わりました。
友人である彼の大好きな歌に「青空」があります。
彼が震災の応援ソングとして作った歌です。
昨日の彼の歌とリズムを刻むステップには、鬼気迫るものがありました。

その歌詞から引用で、明日にたむけたいとおもいます。

  *  *  *
泣きながら行け 泣かないって決めるな
迷いながら行け 泣かないって決めるな
震えながら行け 泣かないって決めるな
泣きながら行け 泣きながら行け 泣きながら行こうぜ
逃げないって決めたなら

サトロ君、ありがとう。
20180310IMG_3361.jpg

20180310IMG_3364.jpg

古山拓のウェブサイトは以下です。
https://www.artio.jp

20180310kesennuma.jpg
気仙沼にて・港対岸の造船所付近ー震災前風景
posted by タク at 22:47| 宮城 ☀| Comment(0) | モノヅクリの裏庭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月03日

三月です。海画展しめくくり月

久しぶりにこちらでもアップです。

2月の「海画展」
〜フネ図鑑〜アルティオ
〜みちのく海景〜☕️ガレ
本日で終了しました。ご来場ありがとうございました。

3月は、いよいよ「海画展」最終章
〜海へ〜を開催します。震災前の港や海辺の風景を是非ご覧ください。
3/6!始まります。

他会場でも3/31まで開催していますのでよろしくお願いいたします。
♢カフェ トムテ
 ♢バレアリックコーヒーロースター
♢一番町開国屋

イラストレーションギャラリーに数点アップしています。


3551B1C4-88D4-46FD-98EC-561426A60550.jpg
posted by タク at 01:31| 宮城 ☀| Comment(0) | 個展 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする