2019年02月05日

感謝のオーダーページ

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今、「旅先で印象に残った町を描いてほしい」とのオーダーをいただき、イタリアの風景水彩画を描いています。資料はお客様から送られてきた数枚の旅のスナップです。
絵にするときに写真をそのまま描けばいいかというと、そうはいきません。エスキースで構図を練りなおし、アングルまで再構成し、新しい構図の「一枚」として表現していきます。

この時、役にたっているスキルが、最初アニメーター、のちにイラストレーターとして培ってきた「仮想アングル」を生み出すデッサン力だと思っています。
とくにアニメーターという仕事は,架空の世界=目の前に無い世界=を様々なアングルから描けないとなりたちません。私がアニメーターだった時代はずいぶん昔のことですが、その世界に身を置き学んだことが、今も役に立っています。

そんな仕事のさなか、嬉しいメールをいただきました。
先般別のオーダーをくださったお客様Oさんからの「贈り先からとても喜ばれました」というお礼のメールでした。

お客様のOさんとアルティオの私どもの出会いは、とあるギャラリーでの個展でした。
そのギャラリーには別の用事でいらした様子でしたが、私の描いた一枚の絵の前で足を止め、「この水彩画,素敵じゃない!?」

一度はギャラリーを後にしたのですが、再びもどっていらっしゃって、「この絵にひとめぼれ、つれて帰ってもいいかしら?」フランスの世界遺産モンサンミシェルを印象的に描いた一枚でした。
額もこだわって選んで入れていたのですが、その額のことも見抜かれて、嬉しい出会いだったのです。
絵を見るのがとても好きということで、その後、アトリエアルティオにも時々いらしてくださっていました。

そのOさんからオーダー依頼の連絡が入ったのが、一ヶ月ほど前のことです。内容は、「親しい方に赤ちゃんが生まれたので、透明水彩で描いてほしい。」というもの。

このたび、無事描き終わりプレゼントの絵は無事贈り先の方の元へ届き、「とても感謝されました、ありがとうございました」。

私どもにとっても、それはとても嬉しい仕事でした。心より感謝申し上げます。

あけて今朝、私どもとお付き合いいただいている方から電話が。

「取引先の支店長がお客様に絵を贈りたいそうだから、支店長をお連れするね!今日はいるかな?」

本当に私どもはお客様に生かしていただいています。感謝の言葉以外にみつかりません。毎日が有り難うございます、なのです。

もし、絵の注文をしてみたい、、、と思われましたら、どうぞ気軽にこちらのオーダーページよりお問い合わせください。

もうすぐ春です。
posted by タク at 22:37| 宮城 ☀| Comment(0) | 水彩画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月29日

お客様の声

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「古山 拓様  ふるさとの水彩画届きました。◎△町の匂いまで感じ感激しております。描いてもらい本当によかったと思います。あらためてありがとうございます。」(一部抜粋)
オーダーくださったお客様から、昨日、こんな嬉しいメールが届きました。トップ画像はその水彩画。お客様が長年暮らした家からの眺めを透明水彩で描いた作品です。横70センチ縦20センチほどのワイドサイズです。ほかにも三枚の4号水彩画のオーダーでした。ご自宅へ取材のため訪問し二ヶ月。今年を締めくくる最上の言葉をいただけました。心より深く感謝申し上げます。

おかげさまで、今年は「ちび絵」はじめ、一般のお客様からの水彩画オーダーが増えた年でした。
世界に一枚だけの水彩画です。お渡しのときのお客様の笑顔に私達にとっての最上の歓びです。

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この写真は今年最後に嫁いだ作品です。お客様からオーダーいただいたプレゼント用の「ちび絵」でした。「ちび絵」画寸法6.5センチ四方という小さな絵ですが、とても喜んでもらえました。(「ちび絵」オーダーは10,800円から〜となっています。オーダーご希望の方はお気軽にお問い合わせください。)

来年 2019年は、アニメーターとして「描く仕事」に就いた1986年から数えて33年目。イラストレーター・水彩画家として、アルティオ本体の「古山拓絵画工房ランズエンド」を立ち上げた1994年から数えて25年目になります。
四半世紀、イラストや水彩画を描く仕事をしてきたわけですが、これから先の四半世紀は、さらに描くことで世間様の役に立って行きたいと思っています。
広告、絵本、そして個人様からのオーダーにより強く応える2019年にすべく、誠心誠意取り組んでまいりたいと思っています。

最後に、嬉しいことに、日本橋Art.jpさん企画のウェブ展覧会「日本の冬」に取り上げられていただきました。紹介されていますのは、素晴らしい作家さんばかりです。わたしは大好きな雪景色で末席を汚しています。ぜひご覧ください。

https://nihonbashiart.jp/exhibition/2018/12/artjp.html

アトリエアルティオは本日29日が大掃除ですが、絵本の今年最後の仕入れ受け取り、委託先であるウェスティンホテル仙台さんへの仙台風景ポストカード追加納品が最後の仕事となります。
店舗ギャラリーの正月休みは明日30日から1月8日まで。制作アトリエの古山拓絵画工房ランズエンドは、7日からスタート。

正月は、帰省してくる我が子たちとゆったり過ごそうと思います。
posted by タク at 08:52| 宮城 ☁| Comment(0) | 水彩画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月08日

岩手の戊辰戦争と一人のイラストレーター

戊辰戦争から150年。ご存知の通り、幕末から明治維新の様々な歴史の見直しがされています。
私が義務教育を受けていた40年ほど前、幕末から近代以降は学校の授業ではあまり深く触れられなかったように記憶しています。(いやいや、そんなはずはない、居眠りしていたにちがいない)

ふるさとの岩手盛岡にある盛岡市先人記念館で開催されていた「明治150年と盛岡」展が終了しました。実は、ほんの少しばかりですが、イラストレーターとしてお手伝いをさせていただきました。

昨年から今年のはじめにかけて岩手日報に連載された盛岡藩の幕末小説「柳は萌ゆる」(平谷美樹・作)の挿絵を手がけましたが、企画展のために、数点イラスト作品データを提供したのでした。もっとも絵は小説の内容からのイメージですから、表現されているのは、私の脳内世界です。それでもイメージングの素材には役立ったのではないかと思います。
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先日、いただいた企画展パンフレットの奥付けに、ふと目が止まりました。協力者クレジットに自分の名前が、、、。見逃していました。150年前に渦巻いていた時代の奔流に、150年後の「未来」からほんのわずか関われたようで、とても嬉しかったです。

描くことで、ふるさとの人文科学にわずかでもお役に立てたこと。それは絵描きとして細々と生かしてもらっている自分にとって、故郷から大きな賞をいただいたようなものでした。ありがとうございました。

+  +  +

時代小説「柳は萌ゆる」平谷美樹・作は、このたび実業之日本社より刊行されました。(私の挿絵も一部つかわれています。)

平谷先生は、当時の情報の少なさの中で苦悶する盛岡藩のサムライたちの生き様を、見事に書きだしました。IT,Ai,グローバル(という言葉は個人的に嫌い)が世界を席巻し、国境があいまいになり,変化が見えにくい「今」は、幕末維新の時代に通じるものがあるように私は感じています。この本は、そんな今だからこそ読む価値があると思います。

「歴史は繰り返す」。あらためてこの言葉の重さを感じています。
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posted by タク at 23:25| 宮城 ☁| Comment(0) | 水彩画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月04日

ちび絵まつりは感謝の祭り

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「祭(まつり)とは、感謝や祈り、慰霊のために神仏および祖先をまつる行為(儀式)である。」
ウィキペディアからの引用です。

今日からアルティオギャラリーで「ちび絵まつり」はじまりました。このお祭りもアルティオの一年を支えてくれた皆様への「感謝の祈りの儀式」です。絵描きは非力、一人では生きていけません。

私は絵が好きです。だから水彩画やイラストレーションを描く仕事をしています。
絵は、一ミリにも満たない紙に想いを刻印したものです。しかしそれは見る人の想像を羽ばたかせてくれる力があると信じています。

想像力は未来を作る力でもあります。小さな「ちび絵」が、皆さんの明るい将来を作り出す糧になることを願っての「まつり」です。
祭り初日、朝一番から次々とお客様がいらしてくださいました。ありがとうございます。

ちび絵達はお求めいただきましたら、そのままお持ち帰りいただいていますので、毎日新しいラインナップが加わります。最後の日にはどんな絵がかけられているのだろう?12月24日まで開催しています。価格帯は4,000円代スタート、咲いた販売価格帯は8,000円代。大きめの作品も数点展示しています。小さなプレゼントの候補に加えていただければうれしいです。

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posted by タク at 23:36| 宮城 🌁| Comment(0) | 水彩画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月01日

小さな水彩画とニューヨークの柴犬Momo

ニューヨークに40年近くお住まいになっているT.Fさん。Tさんと繋がったのはTさんが偶然私の絵を見たFacebookでした。一年ほど前、帰郷のさいに「本物の絵を見たい」と、わざわざアルティオギャラリーや個展会場に足をはこんでくれていました。

そして先月。Tさんから「自分がニューヨークで一緒に暮らしている犬を、「ちび絵」(6.5センチ四方に描いているアルティオ定番の小品です)で描いてくれませんか?」とのオーダーが。もちろん快諾。名前はMomoさん。
先般、再度帰朝したタイミングで無事お渡しすることができました。

Tさんは「必ずニューヨークに来てください。予定をあけて古山さんが行きたいところを案内しますから」と嬉しい言葉をかけてくれ、固い握手で分かれました。

* * *

その数日後、某大学の教授ご夫妻がアルティオ来訪。ご夫妻はギャラリーの常連さんです。ふと旦那さんが「古山さん、今、一番旅したい国はどこですか?」

すっと頭に浮かんだのは、ニューヨークに暮らすTさんとMomoでした。「ニューヨークかな、、、まだアメリカにいったことがないし、、、」と答えると、「え!?先日、ニューヨークに行っていたのですよ!僕らも若い頃アメリカ暮らしが長かったけれど、絶対おすすめ!パワーアップしますよ!」

TさんとMomoさんと一緒に歩き描くニューヨークは観光とはひと味違う町が見えてきそう。6.5センチ×6.5センチという小さな水彩紙に描かれたMomoさんの「ちび絵」がニューヨークに繋がっていた、、、なんて、なんか自然でいいなあ、と思う昨今なのです。


「ちび絵Momoさん」をお渡ししたタイミングは、実はTさんのお母様の四十九日法要での帰国の時でした。そんな中、アルティオまで立ち寄ってくれたことに心から感謝申し上げます。
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posted by タク at 00:41| 宮城 ☁| Comment(0) | 水彩画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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