2017年04月07日

フランスの思い出

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パリは別格だ。名だたる芸術家を集める磁場だ。ヘタな気持ちで訪れたら弾き飛ばされる…。若い頃、旅をしながらなぜかそう思い込んでいた。

ドイツ、オーストリア、ポーランド、ベルリン、ベルギーと回り、オーステンドからフェリーでイギリスへ渡った。パリは目前だったのに、避けたといってもいい。
自分は当時、駆け出しのイラストレーターだった。そんなぺいぺいが芸術の都に足を踏み入れるなんて、百年早い。と、本気で思っていた。

初めてのパリはそれから10年後くらいだったと思う。イタリアを回ったあとブルターニュ半島へ。ベネツィアから夜行寝台でパリへ入った。個展も何度か開き、そろそろ踏み入れても怒られないかな…と、思い切ってのフランス・パリだった。
現地で口をついて出た言葉は忘れもしない、「光があふれてる」

昨年から、一つの絵の具を使い始めた。セヌリエだ。作られている国はフランスで、本店はパリにある。
他の国の絵の具とは一味も二味も違う色彩から、旅先で降り注いでいた光を思い出した。

そんなことで、昨年から絵の具を使うたびにフランスの光を思い出し悶々としていました。
勢い流れで、今週末の9日のヒコーキでフランスに行きます。個展の制作の取材ですが、今回の目的地は南仏。
多分見たことない光に溢れてるのだろうな。

大変申し訳ありませんが、21日の帰国まで、制作もアトリエアルティオも臨時休業となります。作品を産む光合成には、光が必要なのです、きっと。

絵は、シャンソンの歌い手さんのラヴィアンローズを聴きながら3分即興でえがいたものです。
今は、あるご婦人のご自宅に嫁ぎ、かけられています。









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2017年04月05日

そのイラストはボツ

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ボツという響きほど愛おしい響きはありません。
広告、出版のイラストの世界で仕事をしていると、どれだけボツの山が築かれているのか、、、そう考えるだけでも、ボツイラストはますます愛おしくなってきます。
コンペ、プレゼン前提の仕事も多々の宿命ではあります。

今回紹介のボツイラストは、新聞広告用コンペ=モノクロ掲載前提用に描き下ろしたものです。
モノクロは、こちら。
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青森尻屋崎の灯台。それを「海側から描いてほしい」というオーダーでした。
海からの尻屋崎灯台って、漁師さんしか見られませんから、アナログ脳内CGでシミュレート(笑)して描いたものです。尻屋崎灯台は陸側からは過去すでに取材済みだったので、イメージをひねり出せました。現場で得てきた感覚に助けられたかんじ。
モノクロデータでの提出でしたが、結局カラーで描いています。

こういう「世に出ない仕事」も多々あって、やっぱりでないかもしれないけどきちんと描いて、ボツって、そうやって打たれ強くなっていくのだな。




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2017年04月02日

水彩どこから塗り始める?

昨日、仙台リビングカルチャーで水彩ワークショップがありました。
テーマは「桜を描こう」。

受講生の年齢層は今回特に幅広く、70代のご婦人から最年少は16歳の高校生でした。

最初の一時間ほど、手本として一枚描きあげるのですが、はたしてどこから塗り始めるか?これが生徒さんの最も気になるところでしょう。

今回は、以下のような感じでした。

紙が濡れた状態に、大まかに絵の具をにじませる。
花の影っている部分を薄紫を置く。
桜色をうっすら。
枝の茶系
背景に暗い色を塗りながら、同時に筆の穂先で花びらのアウトラインを浮き上がらせる
再度花に戻り、仕上げのピンク系加筆

文で書くとこういう流れでしたが、いつもこうとは限らないのが水彩の面白いところ。偶然のにじみや想定外のブチが生まれると、流れを変えて対処したり色のバランスを取ってみたり。

基本、透明水彩は「暗い濃い色の上には、明るい色は乗せられない」ということを理解すれば、なんとかなる、と思っています。
即興が水彩の面白さでもあり、作者らしさが生まれるところでもあると思います。

ほとんどの生徒さんが「背景着彩で桜を描き出す」という今回の趣旨を理解してくれて、教える私としてもとても充実感があった3時間でした。

アルティオにはちび絵新作が仲間入り。
フィレンツェとベネツィアの小さな世界が壁面にかけられました。
同時に品切れになっていたフランス製のシャボン=石鹸もようやく昨日入荷しました。缶入りですが入れ物の絵がまた素敵なのです。

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2017年03月30日

年度末のアルティオ

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年度末もあと2日というところで仙台市役所に納品に伺いました。
仙台市から仙台水彩風景ポストカードセットをまとめてご注文をいただいての年度末納品です。誠にありがたいことでした。

今年から12枚セットの仙台風景ポストカードセットを新商品として店頭販売しています。藤崎デパートから依頼されたカレンダーの絵柄をそのままポストカードに展開したもので、12ヶ月の仙台風景がえがかれています。仙台から離れた人への便りや季節の挨拶にお使いいただけます。ご希望のかたはアルティオまでのどうぞ。

今日は書籍表紙の色校正や、関わった役所関係のイラストマップの刷り上がりを納品いただきました。ともに印刷会社の方が来訪。ちょっとばたばたしていました。

アルティオに福島から2人のご婦人が来店。宮城県美術館で開催中のルノアール展を見にいらしたとのことですが、「こちらのギャラリーを偶然見つけれたことが、展覧会よりよかった」と、お世辞でも嬉しいお話をもらいました。
こんな一言で元気になれます。

夕方にはポルトガルのエヴォラを描いたちび絵やアルファベットちび絵が嫁いだり…やっぱり年度末と関係あるのかな?
「忙しい1日だったね」と、店主の妻。でも笑顔。
自営業者はいたって単純なのです^ - ^




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2017年03月29日

石鹸もアートグッズ

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ヨーロッパが好きでよく旅に出ます。絵はフランスブルターニュのヴァンヌの町の一角を描いたものです。
旅で帰りの荷物がぱんぱんにふくらむのは世の常です。
私の場合、画集や現地で仕入れた資料でふくらむのですが、じつは各地で買い求めた固形石鹸=シャボンもかなりの比重を占めています。
ヨーロッパの石鹸はパッケージがとにかく美しい。そして香りがそれぞれオリジナリティがあり帰国後も箪笥の中で旅の記憶をふりまいてくれています。

きがつくと、毎回欠かさず求めてくるものが固形石鹸で、ギャラリーを構えて二年目のある日、ふと思いました。
「そういえば、お気に入りの石鹸、仙台で探すの大変だ。ならば自分たちで仕入れちゃおう」

というわけで、ヨーロッパの石鹸をギャラリーの片隅で取り扱いはじめたのが、今年のあたまです。気がつく人は気がついてくれる程度の静かな扱いですが、こだわる方にはとても喜ばれて、なんだかうれしい昨今です。

こころの深い部分にやさしいものでお役に立ちたい。
水彩画もそういう意味でお求めいただけるわけですが、石鹸も根っこは一緒だな、と感じます。
両方ともおなかがいっぱいになるわけじゃないし、ビジネスが加速するわけでもない。
でも、「目に見えない心をじんわりと満たしてくれるもの」。

石鹸もアートグッズ。
アルティオではそう考えています。
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posted by タク at 11:29| 宮城 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 水彩画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする