2017年09月03日

行間

772FDC03-23AC-4F39-BDDC-F59CFC99C899.jpg

イラストレーターには国語の素養が必要だ、と思う。
素晴らしい絵を描く画家が、すべからく名イラストレーターになれるか?というとそうでもない。もちろん素晴らしい挿絵を描いている有名画家もたくさんいるけれど。

大方イラストレーションは主役に文章があっての脇役だ。絵画とは違うスキルがそこには必要になる。メインビジュアルとして使われるイラストレーションだとしても、そこには文章なり書籍名なりコピーという大黒柱があり、チームプレイなのだ。

国語力とは、文章を理解する能力でもあるけれど、たぶんに「行間を読む」能力だとも思う。イラストレーションとは文章に書かれていない「行間」を、絵で埋めていく役割と私は思っている。

その辺を理解しているデザイナーやディレクター、編集者と出会った時は、仕事が格段に面白い。翻すとデザイナー、ディレクターも表現の行間を理解して伝達する国語力が必要、ということになるのだろう。

文系縮小など、文学部が、まるで役に立たない学問のように考えられている昨今だけれど、実は逆なんだな。
国語力はすべての基盤をなすものだ。

ちなみに稀代の名イラストレーターには文筆家も多いです。
イラストレーションを学ぶ教育カリキュラムに国語。これって必須のような気がするのは考えすぎだろうか?
国語力って表現の基礎体力だとも思うのです。

絵は、新作。ユーラシア最西端ロカ岬に書かれている、ポルトガルの国民的詩人カモンイスの詩、「ここに大地は終わり、海がはじまる」をモチーフに灯台を描いたものです。
(墨+透明水彩 17センチ×19センチ)









posted by タク at 10:20| 宮城 ☀| Comment(0) | イラストレーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月01日

ウェブサイトに水彩新作追加

2017-08-31 23.56.02.png
ウェブサイト・ギャラリーのWatercolourに透明水彩で描いた新作を数点追加しました。一番新しい作品は「shine」です。

ヨーロッパを旅しているとどんな小さな町にも教会があります。いつもそんな教会をみるたびに、高きところへ、すなわち神様のもとで輝きに包まれたい、という人間の性を感じます。わたしは仏教徒ですが、キリスト教の教会も大好きです。

もちろん日本でもどんな小さな町や村にも必ずお寺や神社がありますが、どうも日本のそれとは感覚が違います。いち個人に責任が大きい西欧ならではの宗教観を教会の塔に感じるのは私だけではないように思います。日本の場合、個人の責任が問われる、あるいは断罪という感覚は、西欧に較べて薄い感じがします。

ひとり自営をしていると決めるのも失敗するのも自分。他のせいにはできませんから、おのずと神様にすがりたくなります(笑)私の場合は神社によく行きますが、手を合わせるときにつぶった目の奥には光=輝きがあります。

結局洋の東西問わず、神様、八百万の神様、仏様、すべて輝きということなのでしょう。
shineの絵でレモンイエローを空ににじませたのは、そのためです。
大きな力に包まれる平安。すべてに光りあれ♩

posted by タク at 00:31| 宮城 ☔| Comment(0) | 水彩画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月30日

抽象せっけん

D848D08D-3C5D-4656-81CC-2E51594A0148.jpg


デンマークで作られている高級なせっけんがあります。メーカーは伏せますが、素材にこだわって作られているので、少量生産。残念ながら日本には輸入されていません。


そのせっけんが実は3個、まったくひょんな縁でアトリエ・アルティオに届けられました。

届けてくれたのは海外に多くの取引先を持つ友人です。彼が親しくしているデンマーク某大手企業のCEO氏が来日。その折、手土産にくださったとのこと。そのおすそ分けにいただいたものです。


ヨーロッパのせっけんはどれも使っていて心地いいのですが、このデンマークメイドのせっけんは、手間を一手間もふた手間もかけられて作られているため、使い心地、泡立ちが際立っています。ですが仕入れができないため、残念ながら非売品…。


美しさがまた特筆ものです。1つ1つ表情が異なり、まるで抽象絵画のようでさえあります。


ギャラリーでは、その3つはちび絵たちの間に、絵のように飾られています。たぶん実物を日本国内で見れるのはアルティオ店内だけかと思います。パッケージデザインもとても素敵。


ギャラリーにいらした時は「ウォーリーを探せ」のごとく、3つのせっけんを店内に探してみてください。写真は、せっけんのクローズアップ。(わたしは見るたびにインスピレーションが湧いてきます。なんとも不思議なせっけんです)


ちなみにこれを手土産に携えてきたCEO氏には、友人から東北の田園風景を描いた私の小さな絵が、お土産として渡されました。

「タクさんの絵、仕事机の上に立てかけられているそうだよ」


せっけんと絵。共通するのは、「日々の疲れを癒し、人の縁を繋いでくれる」アイテムでもあるということ。

アルティオもまた、店舗として、空間として、そんな場所でありたいな、と思っています。




posted by タク at 23:57| 宮城 ☁| Comment(0) | アルティオ紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月29日

会うこと。話すこと。

20170829yanagi387.jpg

岩手日報連載小説「柳は萌ゆる」(平谷美樹・作)も起承転結ならいよいよ転でしょうか。東北に生まれ育って50余年、きがつけば奥羽越列藩同盟という言葉が文中に登場する小説の挿絵を手がけている、、、。おのずとイラストを描く筆に力が入ります。
幕末を生きる主人公も取り巻くサムライたちは、様々な思いを胸に人にあい、国の未来をみつめて話し合いを持ちます。公の会合から密談まで、それは様々。平谷美樹さんの筆致に、すべからく物語,歴史、人生はそうして進んで行くのだろうな、、、と感じ入ります。

月一回、アルティオ閉店後、とある会合がもたれています。趣味ではありません・あくまで仕事。
今日はその日でした。参加メンバーはアルティオのよき理解者数人。
メールでも電話でもなく、会って話し合うことで生まれるものって間違いなくありますね。
これを時代劇なら密談というのかもしれません(笑)

20170829yanagi354.jpg

20170829yanagi393.jpg

20170829yanagi395.jpg




posted by タク at 23:01| 宮城 ☁| Comment(0) | モノヅクリの裏庭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月26日

イラストレーターの山本重也さんが来訪

東京から、イラストレーターの山本重也さんがアトリエギャラリー・アルティオに来訪くださいました♩

キャリアも画力もセンスも,おまけにお人柄も超すばらしいイラストレーターさんです。
山本重也さんのフェイスブックページはこちら

夕刻、ギャラリーを閉めようかとおもっていたところへ、「こんにちは〜〜!!!」
サプライズ登場にびっくり仰天。
実は銀座個展にいらしてくださっていたのですが、私の入院でお会いすることはできず、会っていたのは銀座会場に詰めていた私の妻。「こんな素敵な方がいらしたのよ」とお話は聞いていたのでした。

一時間ほどあれやこれや雑談。とても濃い時間があっという間で、楽しい時間でした。
21015910_1427463167334925_1108996265897284859_o.jpg
posted by タク at 21:57| 宮城 ☁| Comment(0) | アルティオ紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする